汐見夏衛のレビュー一覧
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話としては自殺してしまったクラスメイトを止めるために何度も過去に戻る女子高校生を主人公としたもの。よくある設定と表紙から分かる通りライトノベル的な登場人物たち。
序盤は、平凡な主人公となんでも出来るヒーロー的な男の子、なんでも出来るが一匹狼な男の子、この3人の立ち位置の説明が続く。ここは王道な設定なだけに少し退屈に感じたが中盤からの話の展開が面白かった。
なんで彼が自殺したのか、どうしたら止められるのか楽しみに読み進めていった。しかし結果としてはそう上手くはいかない。ここに作者の考えやメッセージがあるのは伝わったが物語としては求めていたものが与えられなくて肩透かしをくらってしまった。
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Posted by ブクログ
遠子を見ていると学生の頃の自分を思い出した。
イジメにあっていたこともある私。
作中に出てきた知らぬ間にライングループから外されていたことや、SNS上に悪口のようなことを書かれているのを見て、今の時代の恐ろしさを改めて疑似体験したような気がした。
香奈と奈々美は本当の友達とは言えないし、遥もそんな2人とつるんでいるのもどうかと思った。
色々な感情が渦巻く中で何が正しい選択なのかはわからないものがあるかもしれないけれど、親友なら困った時や悩んだ時、辛い時には支えてあげることが一番大事なのではないか?
ただ、これら作中のキャラクター達は高校生だというまだ子どもの括りの中にいるからこそ、頑張って -
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Posted by ブクログ
真昼と影子の名前を最初に見て表と裏の関係のような名前だなと思った。
けれど、この作品を読んでいく中で、お互いに光り輝く存在であると主張するような名前だと知り、とても勉強になった。
光がなければ、影もできないように、影ができなければ、光の存在は寂しいものになってしまうかもしれない。
お互いが、お互いに支え合いながら、表裏一体のものであり、どちらも大事な存在であると言うことを改めて学んだ。
真昼みたいな人間が芸能界で活動していたら、きっと一般の人たちにも元気や希望ややる気、立ち上がるエネルギーを与えることができるのではないだろうか。
今の世の中でも、推し活というものがあるように、この毎日辛く、大 -
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Posted by ブクログ
美しさをとても感じる小説です。青春だな〜と思いながらにこにこした気持ちで読めました。
明るく有限の儚い青春が美しく描かれており、切なさがトッピングされたこの小説は、短くも満足感がとてもありました。
小説を普段読まない人や、おすすめの小説を聞かれたら迷わず一番にこの小説をオススメしたいです。
田舎の雰囲気や海の潮風を感じる描写は、小説に入り込みやすく、映像がなくとも心の底から青春の美しさを感じれました。
私は作者が込めた想いよりも、小説の美しさや私が楽しめるかどうかを重視してしまいこのような感想になってしまいましたが、とても素敵な作品です。
是非たくさんの人に手に取っていただきたい。 -
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