汐見夏衛のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレとてもスラスラと読めた。普通の人にとっては特別の人が羨ましく感じるけど、特別な人にとっては普通の人が羨ましくなる。普通の私も誰かから見たら憧れなのかもしれないと思うと、普通が当たり前じゃないということを改めて考えるきっかけになった。また、これからは相手を見た目や社会的な地位で判断し、壁作るのではなく、1人の人としてしっかりと向き合おうと思った。そして作品中では現代の社会問題であるネットの誹謗中傷について描かれているのがとてもリアルだった。SNSで気軽につぶやける時代だからこそ、一人一人がより注意深く、よく考えてSNSを使えるようにならなくてはいけないなと思った。
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購入済み
物好き?空に何が見えるか?
嫌いなはずなのに好きになるなんてことがあるのだろうか。
嫌うのも気になるからって場合もあるのか?
物好き?
それから、倒れて横になって空を見て考えることって、
『戦争と平和』にもあった。
人生、自分のやりたいことって?
考えさせられる。
ポローニアスさん、あの雲の形…
フェルン!あの雲って…
(『スクラップアンドビルト』にも
ある雲の形が…) -
Posted by ブクログ
ネタバレ過去に戻っても、何度やり直しても変えられないことはある。最後は過去を変えられないまま終わるところも良かった。
その人が望まない限りその人の心の内側、核心に触れるのは不可能なのかもしれないと感じました。
自分の心がすり減っていることを自覚することは大事だと思う。どんなに恵まれた人でも、ある日ふと死にたいと思うことは誰にでもあると思う。そこにたまたま自殺できる手段、環境があったかどうかで変わっちゃうのかなと。
鈴白くんがなんで自殺したのか知りたかったけど、あえて明かさないところも良かった。主人公と同じ目線で、なんでなのかわからないまま助けられなかった絶望を一緒に味わいました。 -
Posted by ブクログ
2023/11/26
普段から自分の思いを言葉にして伝えることをせずに生きてきた高校生の更紗と、バイト先によく来る社会人の仁科さんを中心とした話。
「自分の思いや考えは言葉にして伝えた方がいい」
というこの一言に尽きる、とても読みやすい小説です。
言葉にしないで、自分で飲み込んでしまったり拡大解釈したり、思い込んじゃったりすることで現代でも色々なすれ違いが生まれてトラブルの元になったしすることも多いですが、そんなことについてもこの小説を読むことで考えることができるように思います。
文字で表記して読むのは簡単ですが、この簡単に書かれたことを実践するのが難しい。
改めて自分の生活でも意識してみなき -
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Posted by ブクログ
ネタバレほんとに、ずっと死にたい死にたいって思い詰めで自殺しちゃう人もいるし。
死にたいとか思ってなくて、自分は幸せだって思ってる人でもふとした瞬間にあっ、死のうかなって死んだらなんか悩んでることも無くなるしってなって突然死んじゃう人もいるんだなって思った。
相談して欲しかったって言われても、親や友達とかに相談するようなそういう環境とかじゃなくて自分の性格が相談できなくしてるから周りがこうしてればとかじゃどうにも出来なくて。
だから、自殺したひとを見てなんで助けられなかったんだろうとかなんで自分だけとか思わずに、ただそういう選択をしてしまっただけど残された人は考えた方がいいよねって納得した。
残され