汐見夏衛のレビュー一覧
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ネタバレ読み終わった後は、色々な感情で胸がいっぱいになった。今までで一番心を動かされた作品だ。こんなにもメッセージ性がある作品を読むのは初めてだ。戦争は絶対に良くない、起こすべきでないものであるというのは読む前からわかっていたが、作中、戦時中の世界の景色、人間、生活を見て、過ごした百合の戦争に対する嫌悪感、忌避感をたっぷりと孕んだ数多くのセリフ、心の声を通して、戦争なんて絶対に異常だし、狂っているし、馬鹿げているという気持ちがありありと伝わってきた。そして、現代の若者の感覚を持っている私もまた、それに共感し、同じ感想を抱いたが、止むを得ず戦争は起こり、軍人たちもどこかでおかしいと思いながら、自分たちが
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あなたは、高校時代にこんな思いに囚われたことはなかったでしょうか?
『どうしてみんな、何年も先の未来をちゃんと思い描けるのだろう』。
『受験勉強は三年になってからじゃ遅いんだよ』、そんな先生の言葉とともに思い出す高校時代。まだ一年生にも関わらず『進路希望調査』を提出させるのは、今から思えば早い時期から将来への意識づけの意味があったのだろうと振り返ることはできます。しかし、そうは言っても『将来の夢や目標というのはとてつもなく遠くにあって、そうそう簡単に見つかるものでは』ありません。
そんな中には上記したような漠然とした思いが湧き上がるのは仕方がないこととも言えます。しかし、『そうやって結 -
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あなたは、自分が気になっている異性を『大切な親友』も好きだと知ったらどうするでしょうか?
人を好きになるのは誰にだって自由です。というより、好きになるという感情はそもそも理屈では説明できないでしょうし、それを止めることも難しいと思います。そんな中では可能性として、一人の人を同時に好きになってしまうということは十分起こり得ることです。しかし、その相手が『大切な親友』だったとしたら事は風雲急を告げます。
“恋をとるか、友情をとるか”
なんとも悩ましい問題がそこに浮かび上がります。そんな当事者になってしまったとしたら、『どうしよう。どうすればいい? どうか、誰か教えてください…』そんなもどか -
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10代、20代で自殺を考えてしまう人、実行してしまう人たちに伝えたい。
まだ決断を下すのは早いんじゃない?って。
若すぎる。
死んでしまう人には届かないかもしれない。
だから、これは未来の私に向けた言葉でもあるんだけど。
まだ頑張れそうもうちょっと生きてみようと、もう無理かもしれないを交互に行き来している感覚がすごくよく分かる。
自分自身の生の不安定さを日々感じながら生きることが私の人生なんだと、やっと最近受け入れられるようになってきた(と思っている)。
正解とかないし、いい悪いとかでもない。
そもそも意味もないし、人間の意思がだって何かよくわからないものだと思ってる。
生きることに意味がない -
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自分自身にコンプレックスを抱えている主人公の美雨が映画研究部に誘われることで美雨の人生が大きく一変する物語。
話の最中に出てくる主人公、美雨の思想や考え方に共感する部分が多かった。何でも出来る人、自分よりすごい人に対して、卑屈的な考えが出たり、必要以上に比べたりする所に自分と重なるなと感じた。
心の中で思うことがあっても口に出すことができない、伝えたくても伝えられない気持ちがありながらも最終的には美雨自身で言葉を出して想いを伝えられていて、見ている読者が成長に感動を覚えました。
高校生という思春期真っ只中であるが故の思想などがうまく表現されていてとても良かった。