汐見夏衛のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『あの花が咲く丘で、また君と出会えたら。』は、
読み終わったあともしばらく胸がぎゅっとしたままになる物語だった。
最初は少し不思議で静かな始まりなのに、読み進めるほどに
「出会うこと」「想うこと」「別れを受け入れること」の重さがどんどん伝わってくる。
ただの恋愛じゃなくて、生きる時代や立場が違うからこそ届かない想いが切なくて、
どうしても抗えない運命に涙が止まらなかった。
特に印象的だったのは、
「今を生きている私たちが、当たり前だと思っている日常が、
誰かの犠牲の上に成り立っている」ということを
説教くさくなく、物語として心に落としてくるところ。
優しさも、後悔も、祈りも、全部が静かで綺麗な -