望月衣塑子のレビュー一覧

  • 新聞記者
    アカデミー賞受賞し、その前から硬派な内容に惹かれたから原作を読んでみた。3年前の事でも現在進行中の話題で、政治家たちの深い闇を覗いた気がした。
  • 同調圧力
    ・誰しも同調圧力に巻き込まれそうになり葛藤する時がある。巻き込まれないためには、信頼できる情報と知識を身につけ、またさまざまな経験を通し自分の座標軸を確立することである、という努力をすることが必要。
    ・この本を読むまでは、教師は政治に対する自らの考えを生徒らに公表しないのは当然と思っていたが、ドイツ...続きを読む
  • 新聞記者
    松坂桃李主演の、その内容から日本の女優がこぞって共演をしりごみしTVPRもほとんどなされなかった映画の原案。中日新聞の女性記者が、幾つかの自民党政権の腐敗を象徴する事件を取材する中で、権力サイドにいまなお続けて設定されてしまった、不都合を隠ぺいしようとする壁をぜんぶ実名で告発している新書。フリーなら...続きを読む
  • 追及力~権力の暴走を食い止める~
    追及というと、ちょっとおっかないイメージ。でもこの二人がやっていることは、普通に考えたらおかしいことを、そのまま直截に問うているだけ。国が国民を欺くというモリカケの大問題。とりあえず最初は出まかせを言っておいて、バレたらそのとき謝ればいいや的対応。先日、また新たな不適切発言・不祥事が明るみになって、...続きを読む
  • 安倍政治 100のファクトチェック
    望月作品を立て続けに読んでみた。本書はもっと具体的で、発言を逐一チェックしていく、というもの。ファクトチェック、分かり易くて良いです。安倍は大半が×で良くて△って評価だったけど、まさに感じているイメージの通り。心象もそんなに間違っちゃいないってことの証左だけど、しっかり文章化してもらうと、納得度もい...続きを読む
  • 同調圧力

    ジャーナリズムに夜明けは来るか

    第2次安倍内閣発足以来、時代の空気は重苦しさを増している。無理が通れば通りが引っ込むという諺を地で行くような出来事が続いた。
    だが、そんな重苦しい時代に一石を投じてくれたのが、望月さんや前川さんであった。このお二人に、外国人ジャーナリストとして日本で活躍しているファクラー氏が加わっての鼎談は、読み応...続きを読む
  • 同調圧力
    前川さん、仕事辞めたら本音全開という感じですね。面従腹背についてはそうだろうと現役組織人としては思う。現代にあって、この方々のすとれな思いを前面に出す姿勢こそ今のこの国に生きる人たちにかけているのかもしれない。まあ、現役社会人は面従腹背するしかないか。リタイアしたら本音全開か。
  • 追及力~権力の暴走を食い止める~
    森ゆうこさん、相変わらず嘘のないストレートな発言。立場により慮るところがそれぞれあるというのはなるほどそうか、と。二人の人間観察力が面白い。
  • 権力と新聞の大問題
    夏に観た舞台「ザ・空気2」を思い出した。自分で知ろうとすること、反対意見を拒絶する前に耳を傾けることが大事だと改めて実感した。
  • THE 独裁者
    今まで知らなかった、森友の大阪の部分が理解できたことがよかった。なぜ「維新を除く」野党が審議拒否しているのかも納得。背景を知ると「維新」という政党名、すごくイヤだ。

    1番の収穫は、日本国憲法制定時の首相、幣原氏の言葉を読めたこと。長い間、日本が平和であることについて、なんとなく罪悪感のようなものを...続きを読む
  • 武器輸出と日本企業
    よく調査をされたうえで書かれてますね。最後の無人殺人兵器のくだりは絶望的な気持ちになりますが。殺されるほうも殺すほうも悲惨な状況になる。
  • 武器輸出と日本企業
    戦争法が成立し自衛隊に新たな任務が出される・武器輸出3原則が事実上撤廃され防衛装備庁が新設される等、海外で戦争のできる体制が徐々に確実に作られようとしている中、どのような現状にあるのか知りたく手に取りました。

    著者は東京新聞社会部記者。加計学園をめぐる問題等に対して官房長官にするどく質問する姿が話...続きを読む
  • 武器輸出と日本企業
     随分前だが、ナタデココなる食べ物が爆発的に流行ったときがあった。日本が大量に買ってくれるとして、フィリピンではナタデココ農家が激増した。ところがブームは長くは続かず、ナタデココはたいして売れなくなり、多くの農家が破産した。需要がなければ売れないのは当然のことだ。
     戦争があれば、武器に関係する企業...続きを読む
  • 武器輸出と日本企業
    軍事研究禁止の原則において象徴的存在である15代東大総長、南原繁は「国の政治に何か重大な変化や転換が起きるときは、その前兆として現れるのが、まず教育と学問への干渉と圧迫である。」と警鐘を鳴らす。

    デュアルユース(軍民両用)、対テロ・サイバーなどの安心安全の印象づけに、研究機関や企業は巧みに利用され...続きを読む
  • 武器輸出と日本企業
    日本企業も、海外子会社が武器会社を買収することには歯止めがこれまでもなかった。
    武器のファミリー化が日本で進んでこなかったのは、防衛省の天下り先が減るから。
    フェライト
    潜水艦には音の出ないポンプがある。ポンプを開ければ構造が分かるが、これは機密中の機密で、特許にもできていない。
    当初アメリカは日本...続きを読む
  • 「自由」の危機 ――息苦しさの正体
    今、私が自由だと思っているものは本当に自由なのだろうかと考えた。秩序はたしかに大事だけれど秩序以上に大事なものを蔑ろにしていないか。
    国は私を守ってくれるが同時に傷付けも見捨てもする。安易にぬるま湯に浸かっていることの危険性。
    これから先の時間を生きる人が傷付き見捨てられないように今を大事にしようと...続きを読む
  • 安倍政治 100のファクトチェック
    本書の著者は、(元朝日新聞の)南彰さんと(東京新聞の)望月衣塑子さん。
    両者とも安倍政権から数多くの圧力を受けているので、「ウソや言いわけ」をかき集めた批判本かも?と思っていた。
    読んでみたらそんな自己満足に浸る要素は無く、淡々と事実の列挙に徹した内容だった。

    南彰さんは「ファクトチェック」に早く...続きを読む
  • 同調圧力
    望月衣塑子さんは知っているが、前川喜平さんとマーティン・ファクラーさんは何か本を読みたいと思っていた。
    メディアの問題を考えたかったこともあり、本書は自身の要求を満たすのにちょうど良かった。

    この本は「安倍政権が、いかにメディアや教育に介入してきているか」などをテーマにした議論をまとめたもので、
    ...続きを読む
  • 権力と新聞の大問題
    メディアの仕事と、権力について、そしてその関わりについて学べた。最初に示された「アクセス・ジャーナリズムと調査報道」という視点が理解にとても役だった。
    権力の話もジャーナリズムの話も、刺激的で興味をそそられる。
  • 日本解体論
    権力や社会の構造を見据えた幅広い視点からの批判的意見が満載された異色の書籍だが、お二人の視点が多方面に向けられていること、その対象をリスペストしながら辛辣なジャブを繰り出すことに感心した.安倍前首相を例にとると、知性の一かけらもないぼんくらにも拘わらず、長年首相と勤めた背景に、官僚の酷使と選別が忖度...続きを読む