望月衣塑子のレビュー一覧

  • 同調圧力

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    2019刊行、「新聞記者」映画化に伴う鼎談からの本。

    官邸に、歯に衣着せぬ質疑をあびせて排除寸前に追い立てられた女性記者。
    文科省で安倍政権の教育への政治介入や縦割り行政の現場に立っていた官僚。
    ニューヨークタイムズの記者として、アメリカのジャーナリズムと日本の報道を比較しその忖度体質を炙り出す記者。

    ここで語られている事が、実際の日本の中枢で21世紀になっても起こっている事であり、長期政権下でますます露骨になっているやり方でもある。
    公正とか正義とか…行政や報道に対し、厳しく求められるべきものは、どこにいったのだろう。本職の人間たちがこの有様では嘆かわしい。

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    2021年10月08日
  • 「自由」の危機 ――息苦しさの正体

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    初めて読む方の文章が新鮮で特に印象に残った。山田和樹さん、永井愛さん等。既によく読んでいる方の名前につられて本を手に取り、新しい方のご研究などに興味が広がっていくのがうれしい。
    この本を読んで逆に「自由」という言葉を簡単に定義し使うことが難しくなったが。
    自由を手放したくないし、奪われそうなら戦う!新たな自由をつかみ取りたい!そして次の世代に手渡したい。

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    2021年09月20日
  • 自壊するメディア

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    映画の原案ともなった『新聞記者』の著者で、記者会見においても歯に衣を着せぬ質問をする記者望月衣塑子の第1章。
    「現状に慣らされないこと。些細な違和感を受け流さないこと。多様な視点を提示すること」を基本として、体制に阿ないドキュメンタリーを制作している映画監督五百旗頭幸男の第2章。
    さらに、第3章第4章でこの二人が対談する構成の共著。
    望月の、権力維持を目的とした政府や恫喝手法による政治の実態の論述。五百旗頭のドキュメンタリーや映画への一貫した姿勢。
    さらに、彼らが属するメディアへの危惧や批判は、読んでいて小気味良い感を覚える。
    ただ、「てにをは」その他、校正を素通りしたかのような不備な個所がい

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    2021年09月16日
  • 新聞記者

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    この本が元になった映画を見た感想


    日本の政治の裏を見たような...
    小説の中のフィクションであるとは思うが、加計学園が本当にこうだったら。。。なんてゾッとした

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    2021年08月07日
  • 武器輸出と日本企業

    購入済み

    さすがっす

    さすが望月氏!切れ味鋭いね。武器・政治・利権そして思惑
    いつまで立っても和平など訪れない。そう思わなけりゃいけないのか

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    2021年07月02日
  • 新聞記者

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    かなり前に買って、読まずにいた本。
    安倍内閣は何かおかしい。
    というか、あの奥さん、昭恵さんがおかしいのにコントロールできないのに政治なんてやれんの?と常々思ってた。
    だけどマスコミもおかしい、なんかバランス感覚がないというか偏り過ぎなんだよなーと。
    読むまでは、ちょっと偏りのある方なのかなと思っていたけど、そういうタイプではなくてめちゃめちゃエネルギッシュという印象。

    望月記者みたいな人も必要だとは思う。
    記者会見でも、質問なのに自分の意見を滔々と述べる人とか、質問が長すぎて何を聞きたいのか、わからない記者はイライラする。
    菅さんには特に一問一答みたいに短くどんどん質問して、答えになってい

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    2021年05月04日
  • 同調圧力

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    「新聞記者」関連で発刊された幾つかの書籍と内容的にオーバーラップしているところもあるけど,アメリカメディアの権力との対峙の一片はスリリングだったし,官僚としての矜持,と言うか,本当に優秀な人の胆力というか…権力と対峙する,という本筋度外視で面白かった.
    超個人的に「麻布的」なるものを「ない」と仰る前川さんの偽らざる「麻布マインド」がツボでした♪

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    2021年04月25日
  • 同調圧力

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    日本には同調圧力が依然として残っている。記者の望月氏は政府批判を理由に首相官邸への質疑応答に取り合ってもらえなった。そしてそれを追求するメディアはなかった。

    元文科省事務次官の前川氏は根強い官僚主義を批判しており、「遅れず、休まず、働かず」とリスクを恐れマニュアル通りのマネジメントしかできない組織体を揶揄している。

    NYタイムズ記者のファクラー氏は日本のジャーナリズムに警鐘をならす。多くのメディアは公権力から危害を加えられる危険性を感じることはほぼないが、当該権力に忖度する姿勢を一貫しており、問題の本質を直視したり、精度の高い情報を報道することができていない。

    これら3つに共通することは

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    2021年03月10日
  • 追及力~権力の暴走を食い止める~

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    東京新聞の望月衣塑子と国会議員の森ゆうこによる対談。

    反権力の記者と野党議員の立場で、どちらも権力に対峙する立場の意見として面白かった。

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    2021年03月08日
  • なぜ日本のジャーナリズムは崩壊したのか

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    久しぶりの新書
    本書はあべの政権のときの話しだけれど

    マスコミが与える影響ってすごいと思う
    中立といえば聞こえはいいが
    それなのになんか「大本営発表」みたいなことになっている

    真実が知りたい
    どうか伝えてほしい

    政権に嫌われるジャーナリストでなくっちゃ

    ≪ 国民は みんなアホです でも少し ≫

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    2021年01月31日
  • 新聞記者

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    現在のジャーナリズムと政治のジャーナリズムに対する向き合い方に警鐘を鳴らす1冊。タイトル通り、「新聞記者としての私が、ジャーナリズムのこれからを変えるには」という内容だが、各社の報道によって日々の情報を支えられている私たちが知っていてもいい内容だろう。
    だが、筆者の自叙伝という側面が強く、中には解決済みとされた事件に対して未だに食い下がっている部分もあり、筆者のイデオロギーと読者のイデオロギーが違った場合に、記述内容を素直に受け取れない可能性がある。

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    2021年01月16日
  • 「安倍晋三」大研究

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    2020/12/13安倍晋三大研究 望月衣塑子
    内田樹
    安倍総理のユニーク性
    総理として器量の無さ 反対者と対話できない 非を認められない人格的脆弱性未成熟!咄嗟の嘘ー作り上げられた嘘へ
    人間の卑しさ弱さを熟知して
    任侠的義侠心を発揮 味方と敵を峻別
    この総理を受け入れて支持する国民と政治システムに関心
    米国の国益を優先 対米従属
    国民には経済の成功をアピールして支持
    アベノミクスはシャブ漬け金子勝
    日銀の統制
    官僚統制 明確な信賞必罰
    マスコミ 自己正当化取り込まれる
    公人がいなくなった!
    2015年国立大学法学校教育法を改正
    タイムスパンの短期化
    その場しのぎ 嘘も平気
    安倍晋三氏の教育と

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    2020年12月31日
  • 同調圧力

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    同調圧力が国や組織を悪しきものに変えてしまっている。大切なことは個々の意見や多様性を認めることだ。

    大手新聞社では、同調圧力により触れらないテーマについて分かりやすく書かれている。

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    2020年12月31日
  • 新聞記者

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    淡々とした筆致ながらもその熱い思いが伝わってくる。著者のキャリアアップストーリーは、仕事と真剣に向き合ってきたからこそであろう。一皮向ける瞬間、会社の垣根を超えた人との出会い...。自身の仕事観を今一度考えさせられた一冊。

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    2020年12月15日
  • 新聞記者

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    2017年当時の記者会見映像を見返してみる。本人が認める通り確かにうまくはない。簡潔にまとまった質問ではない。物議を起こしたが、応援の方が多かった。そして、政治部の問題を炙り出すことになった。そこに至るまでのどのような経緯があったか、記者としてどういう思いを持っているか、本書で語られる。仕事に子育て、母親の看取り、スクープとミスを重ね、人として記者として成長していった様子がわかる。今のメディアの病理は根深い。「空気を読まない」ことよりも「読み過ぎる」ことの罪の方が重い。一石を投じた功績は讃えたい。

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    2020年11月23日
  • 新聞記者

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    映画の元になった本ということで読んでみた。
    菅官房長官の会見時のやりとりが多く取り上げられているが、菅さんが総理になった今後について続編を期待したい。

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    2020年11月15日
  • なぜ日本のジャーナリズムは崩壊したのか

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    赤木さんが自殺してしまった事について、この前読んだ「その名を暴け」でもやはり発言する事によって何かが起きるかもしれない恐怖からなかなか誰も口を開かなかった性的暴行も、勇気を出して誰かが声をあげてくれた事によって私も、私もと次から次へと声があがった事を考えた。
    そこを調べ後押ししてくれたのがジャーナリスト。もしももっと覚悟を持って調査報道するジャーナリストがいたならばいまも赤木さんが自分の中の正義を貫きつつも元気に暮らしている。という違った未来を見れたのかもしれない。
    この本を読むとやはりこの政権には今も多くの疑惑が残っているように思えてしまうので、誰も何も言えないくらいしっかり証拠と共にその正

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    2020年10月09日
  • なぜ日本のジャーナリズムは崩壊したのか

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    日本アカデミー賞3部門を受賞した「新聞記者」の原作者で東京新聞の記者である望月衣塑子氏、論客の評論家である佐高信氏が対談方式で今の政治とメディアに正面からもの申しているのが気持ちよい。器の大きい政治家、権力と果敢に対峙するジャーナリスト、契約相手は国民だと確固たる信念を持った官僚が絶滅危惧種になりつつある今、マスメディアの役割・機能、政治の有り様、官僚とはを再考させる1冊。

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    2020年09月05日
  • 新聞記者

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    正直なところ、文章自体は熱っぽくて苦手だった。徹底的に政権に質問し批判するスタイルは、感情的にでもならないとできないことなのかもしれないとちょっと思った。

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    2020年07月18日
  • 新聞記者

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    筆者の本は3冊目。当然、同じ内容のものを書いても仕方ないから、本書は生い立ちに重きが置かれている内容。いかにして今の望月が出来上がったのか、的な。歴史上の偉人伝ならいざ知らず、現代人の評伝に興味がない自分としては、前半のそのあたりのくだりは、正直退屈。でも、インタビュアーとしての本領を発揮し始める中盤以降は、他に読んだ著作とかぶる内容もあるにせよ、やっぱり圧倒的にスリリング。前のめりに応援したくなる。

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    2020年07月08日