望月衣塑子のレビュー一覧

  • なぜ日本のジャーナリズムは崩壊したのか

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    ほんの少し前に
    若い友達(40代前半?)から
    ーボクの周りでも
     国(のお役人)が言っていることだから
     それに 間違いはないと思う
     なんて人が 結構いる
    という 会話から

    それは ないよね
    という話から 立ち話で一時間ほど
    その「情けなさ」を散々語り合いました

    それにしても
    この国は どこに向かって いくのだろう…
    と 思っている方と
    語り合いたい一冊であります

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    2024年07月01日
  • 「自由」の危機 ――息苦しさの正体

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    今、私が自由だと思っているものは本当に自由なのだろうかと考えた。秩序はたしかに大事だけれど秩序以上に大事なものを蔑ろにしていないか。
    国は私を守ってくれるが同時に傷付けも見捨てもする。安易にぬるま湯に浸かっていることの危険性。
    これから先の時間を生きる人が傷付き見捨てられないように今を大事にしようと改めて感じた。

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    2024年01月29日
  • 安倍政治 100のファクトチェック

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    本書の著者は、(元朝日新聞の)南彰さんと(東京新聞の)望月衣塑子さん。
    両者とも安倍政権から数多くの圧力を受けているので、「ウソや言いわけ」をかき集めた批判本かも?と思っていた。
    読んでみたらそんな自己満足に浸る要素は無く、淡々と事実の列挙に徹した内容だった。

    南彰さんは「ファクトチェック」に早くから取り組んでいた人でした。
    本書は「ファクトチェック」の手法の実施例だと気づいたので、
    途中で中断して「ファクトチェック最前線」という本を先に読み、本書に戻ってきた。

    最近はAIが生成した偽情報も蔓延しているから、ファクトチェックの重要度が増していると思う。
    信頼する人が偽情報のリツイートやいい

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    2023年09月16日
  • 同調圧力

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    望月衣塑子さんは知っているが、前川喜平さんとマーティン・ファクラーさんは何か本を読みたいと思っていた。
    メディアの問題を考えたかったこともあり、本書は自身の要求を満たすのにちょうど良かった。

    この本は「安倍政権が、いかにメディアや教育に介入してきているか」などをテーマにした議論をまとめたもので、
    議論から浮かび上がってきた言葉が「同調圧力」だった。

    福島での汚染水放出に対する中国人の反応は、まさに「同調圧力」によるもので、中国の政権やメディアのコントロールが強く感じられる。
    「日本の海産物は食べたくないですか?」に対し「その質問には答えたくない」と口を閉ざすのも同調圧力に屈しているからだ。

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    2023年08月30日
  • 権力と新聞の大問題

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    メディアの仕事と、権力について、そしてその関わりについて学べた。最初に示された「アクセス・ジャーナリズムと調査報道」という視点が理解にとても役だった。
    権力の話もジャーナリズムの話も、刺激的で興味をそそられる。

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    2023年08月15日
  • 日本解体論

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    権力や社会の構造を見据えた幅広い視点からの批判的意見が満載された異色の書籍だが、お二人の視点が多方面に向けられていること、その対象をリスペストしながら辛辣なジャブを繰り出すことに感心した.安倍前首相を例にとると、知性の一かけらもないぼんくらにも拘わらず、長年首相と勤めた背景に、官僚の酷使と選別が忖度という醜い風潮を生み出したと考察していた.楽しい批評だ.報道機関の劣化も争点に上がっていたが、ジョージ・オーウエルの「ジャーナリズムとは報じられたくない事を報じることだ.それ以外のものは広報にすぎない. Journalism is printing what someone does not wan

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    2023年08月04日
  • 新聞記者

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    新聞記者という職業に興味があったから読んでみた。なんとなく、どういう事をしている人たちなのかは分かったと思う。

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    2023年07月26日
  • 自壊するメディア

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    望月衣塑子と五百旗頭幸男による対談本。

    現状のメディアがいかに政権寄りかということがよく分かった。

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    2023年06月20日
  • 同調圧力

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    望月衣塑子記者の「歯に衣着せぬ」ぶり を
    フムフム なるほど と うなづきながら、
    改めて 再確認。

    前川喜平さんは 断片的にしか
    読む機会がなかったので
    本書にて じっくり一緒に考えさせて もらえました。

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    2023年06月11日
  • 「自由」の危機 ――息苦しさの正体

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    ネタバレ

    今から3年前2019年、当時の首相による日本学術会議の会員任命拒否問題は、政府による自由・学術・教育に対する介入であると大変な危機感をつのらせることになった出来事でしたが、自分の周りでこの件について同じようなことを考えていたり意見を交換したりということがあったのは、小学校教員である友人ただ一人との間でした。
    そこにあるものの不穏さを感じ取った人が自分の周りにはあまりにも少なかった、と思います。
    それから現在までを振り返ってみるとたった3年の間に自由というものがとても堅苦しく緊張の伴うものになってしまっており今なお進行形であると感じます。

    気づいたら周りから固められてて自分は奇特な意見を述べる

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    2022年11月14日
  • 安倍政治 100のファクトチェック

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    国会で118の虚偽答弁を行い議会を空費させた安倍元総理。本書でチェックの対象として扱ってるのが、モリカケ、アベノミクス、安保関連、憲法、官房長官会見で、安倍元総理の発言だけでなく、菅元官房長官、稲田元防衛大臣、佐川元理財局長、その他閣僚、野党議員の発言も対象になっている。モリカケとセット(?)のサクラがないし、収賄で逮捕者続出の五輪関連もほぼないのだが、この2つが入ると新書の厚さには収まらないのだろう。なにせサクラだけで118だから。嘘の上塗りで収集がつかなくなっている森友学園問題や、自分に都合のいいように言い募るアベノミクス、安保関連、終始居丈高な菅官房長官の記者会見など、作為的な嘘もあれば

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    2022年09月23日
  • 「自由」の危機 ――息苦しさの正体

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    一部ネットで嫌われてそうな論客たちからのメッセージ集。みなさん、日本から少しずつ自由が奪われていると危惧している。
    ある一面の行動・発言が切り取られて批判されることが多い方々だが、その考えに直に触れると、国の在り方や自由について真剣に考えているのが分かる。

    例えば表現の不自由展に携わった津田大介氏。近年、アートの世界では政権の意向に沿った展示しかできなくなってきたと言う。意向に反せば、補助金が下りないなど不自由を強いられるそうだ。

    詳しく知らないが、おそらく、この展示は慰安婦像などを展示するのが目的ではなく、賛否両論のものを公の場で示すこと自体が目的だったのではないか。こうした国の動きに対

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    2022年08月01日
  • 自壊するメディア

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    世の中の出来事は
    きちんと とらえておきたい
    その時に 頼りになるものは
    自分の目
    自分の耳
    自分の頭
    自分の足

    それらが きちんと 
    とらえるモノを
    自分の糧にしていきたい

    望月衣塑子さん
    五百旗頭幸男さん
    頼りにしているお人です

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    2022年07月09日
  • 新聞記者

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    面白かった。政治に詳しくないので所々しっかり理解できてないところもあるけど、政治の闇を見たような気分。バイタリティに溢れていてすごい人だなあ

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    2022年06月04日
  • 「自由」の危機 ――息苦しさの正体

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    「知る」ことで「知らない」では感じられなかった物事が立体的に色彩を持って立ち上がってくる。
    ニュースを見て感想を抱くだけといった姿勢では流れに逆らうことはできないが、思考し行動することは人を新たな場所へ連れて行ってくれる。
    本書では各分野の著名人が各々の視点から考えを述べており、他人の視点、思考、背景等を感じながら読み進められるという点で対話的な(厳密には違うが)一冊になっている。
    自由を重んじる立場の方々の考えに多く触れることができて心地良さすら覚えるが、逆に反論する立場の人の意見にも触れたい気持ちになった。

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    2022年06月01日
  • 報道現場

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    反政権色のがはっきりした記者さんの奮闘記。
    世の中にはいろいろな意見があり、多数派には多数派の理屈があるものだけれど、それをおかしいと言う人から、世の中の転機が来るもの。
    システムの中にいる人間としては、上手くシステムを利用しながら生きるのもひとつの手だと思うけれど、真っ直ぐに正義を追い求める人もまた必要だと考えさせられた。

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    2022年03月11日
  • 「自由」の危機 ――息苦しさの正体

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    第二章 文化芸術の自由は誰のためにあるのか
    から読み始めました

    「芸術」の周辺にいらっしゃる
    人たちの 肌感覚による発言が
    そのままストレートに伝わってきます

    いつの世でも
    どの国でも
    「弾圧」「排除」は
    ピンポイントで行われる

    危うい この国では
    よほど意識しておかなければ
    いつのまにやら 加害者側に取り残されている
    ことになってしまうことが多いように思う

    本書を(肯定的に)読んでいる人たちとは
    どこかで しっかり つながっておきたい

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    2022年03月08日
  • 自壊するメディア

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    この新書が発刊された当時の日本政権の暗部、そして機能を失ってしまった大手メディアの問題について分かりやすく書かれている。一人でも多くの人がこのような事実を理解し、政治に対して意識を持つことが大切と感じる。

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    2022年02月06日
  • 報道現場

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    Netflixの「新聞記者」でも話題をさらう東京新聞の望月衣塑子記者。報道に対する熱い思いを具体例豊富に語る。

    とにかく正義感の強い方。ちょっと思い込みが激しすぎるようにも思える。AだからB、だからCに違いない、と言ったように論理が飛躍する。質問された方も答えられないのだろう。熱い思いは伝わるのだが。

    記者クラブだったりそもそも東京新聞の中での存在が微妙。会見に一社一人の出席を求められて内閣府に文句を言ったり、ジェンダー視点で男女のバランスを語ろうとしてマスメディアの保守性には少ししか触れなかったり。政府の前に身近な問題が山積みのように思えてしまう。

    筆者には反論、バッシングも多いが賛同

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    2022年02月01日
  • 自壊するメディア

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    《正しいと思うことを伝える》

     与党から煙たがれている東京新聞の記者である望月氏、映画「はりぼて」で恥ずかしい議員たちの愚行で笑わしてくれた五百旗頭氏。
     二人の共通点は、権力者たちに「にへらにへら」と媚びを売らず、正しいと思うことを発信し続けていることである。自分より権力や金を持っている者たちを、突き上げてなんぼという姿勢は大いに学びたい。
     「言う側より、言われるヤツ」が悪い、日頃ニュースを見ていてそう思う。悪いことをするから言われるのであって、悪いことを問題視し伝える側は「正義」である。

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    2021年10月13日