望月衣塑子のレビュー一覧
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安倍政権とその支援者から徹底的に嫌われていた東京新聞社会部の名物記者、望月衣塑子氏の主張をちゃんと読んでみよう、と思い立って読んでみた。
結論としては、とてもまともなジャーナリストで好感を持った。「記者クラブ」の排他的体質や、アクセス・ジャーナリズムが権力に取り込まれる危険性も、具体例を通じて、ひしひしと感じた。
アメリカ礼賛の意図はないが、権力とジャーナリズムの緊張関係は、アメリカの方が100倍くらい高い、という共著者ファクラー氏(元ニューヨーク・タイムズ東京支局長)の指摘は、意外だった。
権力寄りで有名なFOXニュースですら、ジャーナリズムそのものが攻撃を受けていると感じれば、攻撃先がCNNであっても共闘するのだそう。
共著者の中の元文科省事務次官、前川喜平氏のパートは本の作り上、無い方が読みやすかったと思う。どうしても、『新宿の出会い系バー』にフィールド・ワークに行ってました、というとても苦しい答弁が頭にあるので、主張が全く頭に入ってこない。「時の政権に嵌められた」的主張をしているが、反政権的意図のジャーナリズムを使って、苦しい反論を試みた、という印象なので、どうしても、政治・行政と一部ジャーナリズムの癒着・もたれあい、という本著の攻撃先が獅子身中の虫っぽい感じで取り込まれてしまっている印象だ。
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Posted by ブクログ
鈴木智彦、望月衣塑子、西崎伸彦、鳥集徹、ほか『日本の黒い聖域』宝島SUGOI文庫。
2022年1月に刊行した宝島社新書『日本のタブー3.0』を改訂し、再編集、文庫化。忖度報道に終始する大手メディアが報道しない『聖域』をテーマにした15本の記事コラムを収録。
新型コロナワクチン。新型コロナウイルス感染症が5類になってからは感染状況が詳しく伝えられず、どう対処すべきか全く解らない。未だに会社では何人か感染者が出ているが、マスク着用が個人の自由とされたので始末に負えない。製薬会社や政府の広告収入が目当てでワクチンの副作用や接種後の死亡例を伝えないマスコミ。ワクチンを接種しようが、感染するし、感染後の症状や後遺症は人それぞれのようだ。幸い自分も家族も感染したことはないが、自分がファイザー製のワクチンを2回接種した際は腕が痛く、倦怠感があったが、1日寝ていたら治まった。問題は3回目にファイザー製の二価ワクチンを接種した後だ。腕は痛くならなかったが、胃がおかしくなり、さらには激しい動悸に苦しんだ。会社で階段を昇ると動悸が激しくなり、息が切れ、目眩がする始末。寝ていても動悸は激しくなり、眠っている時に呼吸が止まったのではないかと驚いて飛び起きたこともある。それが3週間続き、何とか治まった。
入管施設でのスリランカ人女性の死亡事故。在留資格を持たない、或いは喪失した外国人を収容する施設での人を人と思わない処遇には怒りを感じる。
カジノ利権。パチンコや競馬などで身を持ち崩す国民が多い中、カジノだと。巨大ビジネスがある所には必ず利権が渦巻く。
創価学会。そもそも自民党が宗教団体を背景に持つ公明党と連立政権を持っているのがおかしい。その上で、旧統一教会とも蜜月の関係を続け、票を集めて政権を獲得していたなど、どこに正義があるのか。
福島第一原発事故以来、溜まりに溜まった放射能汚染処理水を地元の承認を得ないままに、この夏に海洋放出すると決めた政府。一度、海洋放出が決まれば、処理水が貯まる度に海洋放出するのだろう。新型コロナウイルス感染価で明らかになった政府の無駄使い。使う道の無い小さい布マスクを配り、支援金という名のばら撒きを行い、経済活動のために強引にコロナを5類に引き下げた。ところが、ロシアのウクライナ侵攻もあり、経済は相変わらず冷え切ったままで、物価は高騰し、ガソリン価格もリッター180円を超える勢い。そんな中、東京五輪の汚職が明らかになったり、自民党を始めとする多くの議員がカルト宗教団体と蜜月の関係にあることが明らかになったり、総理大臣が文字通りの外遊を行い、各国に多額の支援金をばら撒き、個人情報がだだ漏れの訳の解らぬマイナンバーカードを広めるのにさらに無駄使いを続ける始末。こんな状況でも議員は利権と金に固執する。こんな腐り切った日本は終わりかも知れない。
定価900円
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ロマン主義の活動家という印象を拭えない内容でした。前半はまだ文章の程をなしてましたが、悪口レベルの単語が多く、同じ会話構造をぐるぐる回る後半はちょっと疲れてしまいました。
トピック自体は大事なところと思うのですが、民衆不在、議論不在の闘争という印象は否めないです。闘争が自己目的化している様子、左派右派共にノリで大衆に訴えるスタンスはあまりに無益に思ってしまいます。
政治側に多くの問題があるのは確かなのですが…いち民衆としては生の声とか、名刺交換したからとかよりは、調査内容と議論の深さで頑張ってもらいたいです。でも色々なスタンスがあっても良いのかな、とも思いますが。 -
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毎朝新聞を読むから消えてもらうと困る。
かといって、マスメディアの思想を世に伝えたり、一日の会話にも不要なクッソどうでもいい記事に目を通すほどヒマでもない。
何もフィルターを通さない統計のごとき記事を垂れ流してくれれば、引っかかる記事はこちらから掬って読むとする。
そんなスタンスで日経新聞だけ、この10年ほど購読している。
(但し、日経は東証一部上場企業とか経団連の太鼓持ちなのは間違いない)
さて、本書を手に取ったのは、ドキュメンタリー映画「はりぼて」の監督兼記者の共著だからだ。
「はりぼて」は富山県議会の不正使用金を追ったものだが、喜劇のようで笑えない。
昨今の政治劇見たく、権力者が強権的に質問に答えない態度はムカつく。
一周回ってひと昔前の小泉純一郎時代の劇場型政治は、何も答えずにはぐらかす割には面白みがあった。
今の政治は面白みもない。
ゆえに、見ていてつまらず関心もない。
質問をぶつけて、答えがないのに、なぜ問いを引っ込めるのか。
それが仕事なのではないのか。
自ら忖度するメディアの在り方は自己存在否定ではないか。 -
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冒頭を読んで面白そうだと思ったのだけど、政治に関心の薄い読書初心者の若者にはめちゃめちゃに難しい本だった。読むのに1週間くらいかかってしまった。
あまり政治や報道の分野を知らないので、初めて聞くことが多くて、気分的には新鮮に読むことができた。けれどこの分野を知らないので、何をどこまで信用して、この本を読んだ感想のどこまでを私の意見として採用していいのかわからない。私は意見をコントロールされていないか?いちいち疑心暗鬼になってしまった。やっぱ、自分で考えることに慣れていないのだろうか。己の知識や思考能力の無さ、平和ボケを認識させてくれる本でした。これは本の感想になっているのか…? -
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映画「新聞記者」に合わせて企画された書籍
関連書籍として売店に並んでいたので購入
よかった点
・ジャーナリズムとはどうあるべきか、日本メディアの問題点は何かを明確にしてくれる
・前川さんは元官僚の視点から、政権と行政のズブズブな関係を本音全開で語っている
・単なる政権批判だけではなく、政治思想関係なくメディア全体を批判しているところ
イマイチな点
・それぞれが「同調圧力」というわりと大きなテーマで話しているからか、この言葉の定義がわりとふわふわしてる
・それぞれ日本から見た日本メディア、官僚、世界から見た日本メディアに対する言及で、国民の中の同調圧力について言及があまりなかった
・具体的にどうやって国民一人ひとりが同調圧力から自由になるか、はわからない
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Posted by ブクログ
このノンフィクションを原案とする同名の映画を観た後、
実は自宅に本が既にあったことを知って読んでみた。
東京新聞の記者さんの自叙伝であり、
新聞記者という職業にまつわる様々な話、そして、
現代日本に渦巻く問題について、etc.
滅茶苦茶マルチタスク。
視野が広く頭の切り替えが早く、行動力があって、
協調性も高くなければ務まらない職種なのだな……と感心。
ここからはパンフレットを登録できず、
鑑賞後に感想を書けなかった映画について少々。
女性新聞記者の熱意と奮闘をクローズアップした
フィクションで、
制作サイドが「世界観」を共有するために、
望月衣塑子『新聞記者』を読み込んだ、ということなのかな、と。
映画のストーリーと雰囲気は、
テレビでよく見る二時間ものの刑事ドラマから
刑事を差し引いたかのような趣だった、
変な言い方だけれど。
したがって、途中、
「警部殿、そろそろ出番ですーーー!!!」
と叫んでしまったのだった(笑)――心の中でね。
ともかく、マスメディアは「公人」に対しては
一切の忖度なしで
今、何が起きていて、どこが悪いのか、
事実を正確に伝えてほしいと思った。 -
Posted by ブクログ
今の報道のありようが、部族間の主張合戦になっているという話が、クスっと笑えて、なるほど納得。ファクラー氏という海外のジャーナリストを通じて、日本とアメリカをはじめとする諸外国の報道の比較を期待した。面白かったね。記者クラブの問題点については、他でもあれこれ読んだことがある。記者クラブとはアクセス・ジャーナリズムであり、アクセスのためにある程度、相手との関係を調整しなければならないこと。ジャーナリズムには、調査報道もあり、そちらも充実させなければならないこと、など、報道についての理解も深められたと思う。日本の報道に閉そく感があるというよりも、海外の報道もさまざまな紆余曲折を経て今の形があるということが理解できた。今後、日本の報道がどうなっていくかはわからないけど、自分の生活する社会のことだけに、関心は持ち続ける。
望月氏の対談本、『追及力』ではなぜここまで安部一強なのか、よくわかんなかったけど、ひとつにはメディアコントロールのうまさがあるのかもしんないな。