早見俊のレビュー一覧

  • 高虎と天海(新潮文庫)

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    ◾️関ヶ原が終わったところから話は始まる
    ◾️外様の高虎と天海による関ヶ原戦後処理
    ◾️歴史小説だが抒情的な表現はない
    ◾️対話の合間に入る豊富な量の歴史的背景
    ◾️著者の豊富な知識と勉強量を感じさせる
    ◾️歴史と小説の両方を楽しみたい人に最適

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    2025年03月01日
  • 幕末 暗殺!

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    非常に面白かったと思う。
    私の好きな歴史小説短編集の一つ、この本と同様の題材を扱った司馬遼太郎の『幕末』があるが、それに次ぐ面白さだった。
    油小路の変を描いた『裏切り者』が読み物として、秀逸と感じた。

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    2021年03月19日
  • 魔王の黒幕 信長と光秀

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    ネタバレ

    大河ドラマ麒麟が来ると一緒に読み進めていたので朝倉に仕えていた時のことも比較して読めた。
    何故信長を討ったのか今までの説の光秀と違って、でもあり得るのかもと思える内容でとんでもない説ではなかった。

    明智光秀の生涯で人々が幸せに暮らす事を第一に、しかし、悪に徹することもできない人間らしさと葛藤を描いている。

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    2020年11月11日
  • 円也党、奔る 光秀の忍び

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    愉しいエンターテインメントというように纏まっている時代モノである…
    明智光秀は織田信長の下に在り、坂本城の城主になっていた。そんな頃、織田勢は北近江の浅井家、その背後の越前の朝倉家と交戦に及んでいた。そして足利義昭の策謀で敵対的な諸勢力に織田家は遠くから囲まれているというような情勢でもあった。
    こういう状況下、明智光秀が越前に在って、寺子屋を営んで糊口を凌いでいた頃に知り合ったという、諸国を巡っている僧の円也という人物が在って、その仲間達と共に明智光秀を助けて情報収集や工作活動を展開していた…
    本作はその円也と仲間達が、古くからの友として、臣下と言うよりも寧ろ協力者として、様々な工作活動を行う

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    2020年09月27日
  • 無敵の殿様 無敵 対 最強

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    足利家の流れを継ぎ、唯一徳川家に臣従していない大名、喜連川恵氏、松平定信の家臣でお目付け役の大月源五郎、忍びで影猫の美代の物語、今回は、はみだし同心佐治剣之介が参加します。借金の仇、恨まれすぎた女、欲目の名物、無敵対最強の4話、どれも面白かったです! 早見俊 著「無敵対最強」、無敵の殿様シリーズ№9、2020.1発行。

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    2020年02月06日
  • 佃島用心棒日誌 大御所の来島

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    早見俊 著「大御所の来島」、佃島用心棒日誌シリーズ№3(完了)、2016.2発行。人情渡し舟、欲の餅、大御所佃島詣で の3話。読み応えがあり面白かったです。3巻で終わりは残念です。

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    2019年12月09日
  • 忘れじの女―大江戸人情見立て帖―(新潮文庫)

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    早見俊 著「忘れじの女」、大江戸人情見立て帖シリーズ№3、2019.7発行。無欲で純粋、常磐津を愉しむ直参旗本関口平九郎33歳と同心深尾左門、質屋卯之吉の物語。忘れじの女、喧嘩の手柄、まことの簪、番入り始末の4話、どれも心に沁みるいい話でした。

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    2019年07月31日
  • 妖ファンタスティカ 書下し伝奇ルネサンス・アンソロジー

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    「そうこの会」による妖のアンソロジー。
    色んな作家さんが、ゾクゾク、ゾワゾワさせてくれます。
    どれも面白かったけれど、朝松健さんの『夢切り浅左衛門』、秋山香乃さんの『草薙剣秘匿伝』が特に面白かった。

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    2019年06月22日
  • 裏切老中~闇御庭番(一)~

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    早見俊さんの新シリーズが始まりました。面白かったです。テンポがいいです。小気味よいです。「裏切老中」、闇御庭番シリーズ№1、2019.3発行。主役は菅沼外記、49歳、下戸、将軍家慶の御庭番。外記をサポートするのが、俳諧師村山庵斎ら5人と常磐津の師匠お勢(外記の娘)。そして、外記とお勢の飼い犬、「ばつ」がいい役回りをしています! 

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    2019年04月17日
  • 情けのゆくえ―大江戸人情見立て帖―(新潮文庫)

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    早見俊 著 大江戸人情見立て帖シリーズ、「濡れ衣の女」(2017.10)に続く第2弾「情けのゆくえ」(2018.8)です。連作短編4話。登場人物の役どころがいいです。前作はイマイチな感じもしましたが、今回は「情け」が身に沁みました。刀工の魂、武士の対面、短夜の罠、情けのゆくえの4話。関口平九郎、刀の研ぎ屋で目利き、とにかく強いです。質屋の卯之吉、心優しい男。深尾左門、曲がったことが嫌いな同心。今回、左門の妻、房江が魅せます。そして卯之吉が勇気を出して愛の告白を。それにしても、武士の対面ってつまらないですね

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    2018年10月26日
  • 幕末 暗殺!

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    ネタバレ

    幕末の暗殺者たちの物語。
    暗殺される人物が、主人公という作品が多いですが、
    このアンソロジーは、暗殺者側から書かれています。
    こういう理由で暗殺すると意図がはっきりしています。
    早見俊先生『刺客 伊藤博文』が一番わかりやすくて、
    好きです。廃帝の研究をしているという噂を信じて、
    塙忠宝を暗殺する話です。
    文章も読みやすくて、おすすめです。

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    2018年03月05日
  • 幕末 暗殺!

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    「桜田門外の変」「塙忠宝暗殺」「清河八郎暗殺」「佐久間象山暗殺」「坂本龍馬暗殺」「油小路の変」「孝明天皇毒殺」と幕末に起きた7つの暗殺を7人の作家で書き下ろしたアンソロジー。
    「孝明天皇毒殺」が入っているのでわくわくして購入。これについて書かれているのを読むのは、自分は初めてかな?
    毒殺に関わったと思しき人物を訪ね歩いて、真実に近づいていくという探偵ものになってました。その探偵の配役も上手いこといってますね。いや、読んでもらいたい。

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    2018年02月08日
  • 無敵の殿様 天下御免の小大名

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    徳川の世に、五千石の小大名でありながら参勤の義務なし、武家諸法度の外で、当主は公方、御所と呼ばれた男の登場、早見俊さん、面白いキャラクターで新シリーズを開始しました! 喜連川恵氏(きつれがわ やすうじ)39歳、足利尊氏の血筋を継ぐ名家、徳川家の家来にあらず客分なりと。期待が膨らむシリーズです。

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    2017年07月21日
  • 龍之助一両剣 狢ごろし

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    20091224
    前冊読まずにいきなりこれ読んでしまった…
    主人公がちょっとストイックすぎて違和感
    こんな武士いたらかっこいいよね
    いろいろやりきれない

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    2009年12月24日
  • 放浪大名 水野勝成―信長、秀吉、家康に仕えた男―(新潮文庫)

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    水野勝成を通して、歴史を俯瞰的に語り、独自の解釈を加えて読者に示している。安土桃山〜徳川時代の流れをおさらいしつつ、猪武者の活躍を読み物として楽しめる。

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    2025年10月21日
  • 足利の血脈 書き下ろし歴史アンソロジー

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    扇谷上杉、北条氏を描いた富樫倫太郎「早雲の軍配者」の後に読んだ作品として最高だった。非常に混沌としていながら、戦国期の甲信越・関東の土台となった"古河公方"に纏わる連作短編アンソロジー。

    1.嘉吉の狐:古河公方初代成氏-唯一の生き残りの前半生。足利義政への恨みと関東公方としての覚悟、それとかの有名な嘉吉の変のリンクが自然で良い。
    2.清き流れの源へ:大人しい茶々丸というのが新鮮だったが、途中の豹変の過程が不明瞭で違和感。
    3.天の定め:北条に抗い続けた晴氏。子への非情さと情の狭間で揺れ動く心情がよく描かれている。
    4.宿縁:他と一線を画す荒山氏らしい独特な作品。源義家から

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    2025年10月12日
  • 犬侍の嫁 居眠り同心影御用4

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    北町奉行所同心の蔵間源之助は桜の名所飛鳥山で、かつて道場で竜虎と謳われた剣友が花見客の弁当をあさる姿に驚愕。訊けば、二十年務めた弘前藩を出奔し、妻を離縁して江戸に来たという。三百石の御馬廻りにまで出世した男がなぜ野良犬侍と蔑まれるのか。同じ頃、弘前藩御納戸頭の斬殺体が柳森稲荷で発見された。

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    2025年08月26日
  • 与力の娘 居眠り同心影御用3

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    両御組姓名掛は南北町奉行所の与力同心の名簿を作成するという部署だ。

    秋の日は、井戸の釣瓶が落ちるように早く沈み、暮れてしまう。 秋の日暮れが早いことのたとえ。 補説秋になると、日没の時刻が早まるだけでなく、その後の薄明の時間も短くなり、日が沈んで間もなく真っ暗になる。 「釣瓶落とし」は誇張表現だが、それくらい早く感じられるということである。

    北町奉行所筆頭同心の蔵間源之助は先頃、「居眠り番」と蔑まれる閑職に左遷された。暇を持て余す源之助に、南町奉行所吟味方与力が極秘の「影御用」を依頼。一人娘が惚れた徒組頭(かちぐみがしら)次男坊は役者絵から抜け出たような色男だが、婿となれば与力の跡を継ぐ。

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    2025年08月24日
  • 朝顔の姫 居眠り同心影御用2

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    北町奉行所きっての凄腕同心・蔵間源之助は故あって「居眠り番」といわれる閑職に左遷され、暇つぶしに浅草寺の朝顔市にやって来た。これが新たなる「影御用」につながるとは思いもよらずに……。翌日、南町同心の不審死を告げられ、さらに御台所様御用人の旗本家から息女美玖姫の探索を依頼された源之助は……。

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    2025年08月18日
  • 足利の血脈 書き下ろし歴史アンソロジー

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    古河公方 足利家と、忍び さくら一族を描いた歴史小説 アンソロジー、連作短編集

    史実の裏側では、こういった暗躍もあったかも知れない。時代に想いを馳せました。
    巻末の系図が有難いです。

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    2024年02月18日