【感想・ネタバレ】情けのゆくえ―大江戸人情見立て帖―(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

質屋に現れた武家奉公の女。質草代りの金を受け取らず、幼子を残し姿を消した……(「武士の体面」)。常磐津の師匠を人質に、稽古場に立て籠もった浪人。なぜか、刀の目利きを要求するが……(表題作)。刀の目利きと研ぎで評判の下級旗本・関口平九郎。お調子者の質屋の若旦那・卯之吉。冷や飯食いの同心・深尾左門。三人の男たちが、お江戸を騒がす難事件の謎を解きほぐす。書き下ろし時代小説四編。

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Posted by ブクログ

早見俊 著 大江戸人情見立て帖シリーズ、「濡れ衣の女」(2017.10)に続く第2弾「情けのゆくえ」(2018.8)です。連作短編4話。登場人物の役どころがいいです。前作はイマイチな感じもしましたが、今回は「情け」が身に沁みました。刀工の魂、武士の対面、短夜の罠、情けのゆくえの4話。関口平九郎、刀の研ぎ屋で目利き、とにかく強いです。質屋の卯之吉、心優しい男。深尾左門、曲がったことが嫌いな同心。今回、左門の妻、房江が魅せます。そして卯之吉が勇気を出して愛の告白を。それにしても、武士の対面ってつまらないですね

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2018年10月26日

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