あらすじ
六尺二寸の巨躯にして全身に九十九の傷を持つ戦国屈指の荒武者・藤堂高虎。徳川家康を天下人と見定め家来として仕えることにした高虎は、関ヶ原合戦勝利祝賀の席で、その博識と器量を家康に認められた喜多院の僧侶・天海と共に天下安寧を目指す。島左近の暗躍、風魔対伊賀者の諜報合戦、魑魅魍魎渦巻く朝廷対策、そして大坂の陣。徳川幕府の礎を築いた二人の智略と交友を描く書下ろし小説。
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Posted by ブクログ
◾️関ヶ原が終わったところから話は始まる
◾️外様の高虎と天海による関ヶ原戦後処理
◾️歴史小説だが抒情的な表現はない
◾️対話の合間に入る豊富な量の歴史的背景
◾️著者の豊富な知識と勉強量を感じさせる
◾️歴史と小説の両方を楽しみたい人に最適
Posted by ブクログ
所詮、人智には限りがある。決断とは迷いを捨てることだ。正しいのか、間違っているのかは神のみぞ知る。また、愚か者は決断した後に迷う物だ。間違いを修正するのは良いが、迷っては失敗する。
人の世はなかなか悟れぬ。極められぬ。悟ったと思うても、翌日はまた迷いの中。極めたと思うてもまた、高みはまだ先にある。その繰り返しが人の世。それでよいではないかと思う。
Posted by ブクログ
藤堂高虎がどういう立ち位置で徳川家康に対応して出世したのかを知るのには理解しやすい小説。天海が実は明智光秀ではないかという諸説が巷で出ているが、なぜその様な話しになったのか新たな視点で盛り込まれていたのが興味深いところでした。