早見俊のレビュー一覧
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鬼日向と恐れられた水野勝成が自分の生涯を子の勝俊、孫の勝貞に語る様に物語が進んでいく。
信長の武田攻めの高天神城の戦いで初陣を飾り信長から感状をもらう。その後家康に従い天正壬午の乱、織田信雄の与力として小牧長久手の戦いで活躍するも父忠重との軋轢が生まれる。その後、不正をした家臣を切り捨てたことで確執は決定的となり出奔、父から奉公構にされる。
その後、秀吉に仕え紀州雑賀攻め、四国攻めに参加し、摂津国豊島郡神田の知行を得るも秀吉と不仲になり出奔、刺客を送られる。その後、九州を転戦し、流浪生活が始まるが関ヶ原の戦い前夜、家康に陣借を願い父との講和を条件に認められる。関ヶ原の戦いでは大垣城攻めを担当す -
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戦国史を足利一族の視点から描くアンソロジー。
古河公方発足から、喜連川藩誕生までの200年余りが物語の舞台となっています。
室町から戦国にかけて関東一円の戦乱の原因は、鎌倉公方・管領の足利一族のいざこざのせいだと思っています。なんというか、関東だけに限らず、足利は血族の争いが多い気がする。尊氏と直義から始まってることですし。それでも、240年近く幕府として続いたことは珍しいことでしょうね。
時代を下りながらのアンソロジー7話。一つの流れとして、関東公方家に仕えた忍びの「さくら一族」の存在があります。「足利の血脈」というタイトルですが、「さくら一族」伝でもあります。
『嘉吉の狐』『螺旋の龍』