【感想・ネタバレ】うつけ世に立つ 岐阜信長譜のレビュー

あらすじ

永禄十年、難攻不落と謳われた美濃の稲葉山城は織田信長によって陥落。地名は岐阜に改められ、信長による新たな国造りが始まった。ある日、長良川の鵜飼見物に出かけた信長は、戦で漁師の父を失くした少年弥吉に命を狙われる。しかし信長は弥吉を斬ることなく、漁師たちを「鵜匠」と名付け、弥吉に岐阜を二度と戦火に巻き込まないと約束するのだが──。魔王信長の真の狙いとは? 第23回中山義秀文学賞最終候補作。

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Posted by ブクログ

美濃平定から浅井・朝倉が滅亡するまでの信長が一番東奔西走していた期間。父を信長の兵士によって殺され信長の命を狙う弥吉。父道三を見捨てた信長を拒絶する帰蝶。信長に美濃を追われた竜興。四人を軸に物語は進んでゆく。金森長近、氏家卜全、岩成友通とマイナーな武将も活躍するところが良い。城を追われた時の竜興は軟弱は主君だったが浪人として信長打倒を目指すなかで最期は信長にも認められる立派な武将へと成長する。比叡山を焼き討ちにする魔王の如き信長と弥吉を通して笑顔の溢れる国づくりを目指す信長。

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2022年09月18日

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