【感想・ネタバレ】陽だまり翔馬平学記 永久の護衛士のレビュー

あらすじ

北条忍びの生き残りと若き軍学者の闘い!

徳川幕府大政参与の保科正之から、「泰平の世の兵学――平学を打ち立てよ」と命じられ、刻苦勉励している若き軍学者の沢村翔馬。
一方、平和な暮らしが長く続き、身心がたるみ切った武士を許せない老中の松平信綱と、信綱が右腕と頼む軍師・朽木誠一郎。
ふたりは、北条忍びである天魔党の生き残りと語る源蔵を使って、江戸を混乱に陥れ、敵の保科と翔馬を葬る策謀を企む。
しかもそこには、翔馬が警固する美しい公家の姫・由布に激しい恨みを持つ、北野川大納言の娘・貴子までもが加わる。
なんと貴子は、最愛の婚約者を、由布のために失っていたのだ……。
弱き者を苦しめて楽しむ悪逆非道の老中に、正義の秘剣を揮え!

沢村翔馬……元摂津国伊丹藩士で、林羅山の弟子。
宝刀「鬼丸」を持つ。由布……書道と和歌、お菓子作りが得意な姫。
朽木誠一郎……林羅山の弟子で、翔馬に敵愾心を抱く。
松平信綱……老中次座。「知恵伊豆」と呼ばれる。政敵の保科正之の失脚を企む。
保科正之……陸奥国会津藩藩主。徳川幕府最高実力者。
天魔源蔵……天魔党の復権を企む忍びの棟梁。元々は北条家に仕えていた。

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Posted by ブクログ

早見俊 著「永久の護衛士」(2020.3)、「姫の守り人」「独眼龍の夢」に続く陽だまり翔馬平学記シリーズ№3、最終巻です。徳川家綱の時代、武士が治める平和な世を願う保科と武士が活躍する戦乱の世を企む松平の二人の老中の戦い。正義と悪が気色鮮明なシリーズでした。由布と貴子、翔馬と朽木、この二人の対比がこのシリーズの骨組みであり、由布、翔馬、天翔(愛馬)のこれからが読者の想像の世界でしょう。

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2020年04月30日

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