名越康文のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
格闘家の甲田氏と精神科医の名越氏の対談形式で日本に起きている社会的現象を「身体」との関係において語るものです。
おカネとは、場の空気を読むとは、などいろいろなテーマが出てきますが対談なので内容はほかのテーマにどんどん飛んでいきます。お互いを知り尽くしているお二人ですのでお二人の間でしっかり理解されていて共有されているものを必死で行間から読み取る感じになります。
しかし、いろいろ示唆に富む内容ですので読みあきたり流れを見失って読む根気がなくなったりすることはありません。読み進めながら自分自身のこれまでの人生の密度や深さを問われているような感覚に襲われます。
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Posted by ブクログ
身近にサイコパスと思われる人がいるので読んでみる。
色々なサイコパスの事例がマンガで紹介される。
読み進めると、
「あの人もサイコパスだったのかな」
「こういうサイコパスもいるんだ」
となる。
最終的には、
「自分もサイコパスの資質があるのかも、、」
と思えてくる。
他人の心を鑑みない事はしないが、自己中心性は自分にもあり、仕事に熱心で何かを犠牲にはしているし、、。
また、サイコパスは先天的であるとするならば、全ての事例で出てくるサイコパス達に、悲しみを覚える。
自身がどんな努力をしようが、サイコパスはサイコパスであるという事だし、逃れられない宿命を感じる。 -
Posted by ブクログ
名越心理学は「怒り」がテーマですね。そこから仏教にも繋がってくる。
「心は一瞬で変わる」
「僕たちは人生の最初に,怒り,泣きわめくことによって,自分の不快を除去することを学ぶ」これが「人間のコミュニケーションが持つ根本的な誤謬」である。
「僕らは,生まれてから2,3年のあいだに,「自分にとって最も大切な相手に対して,最も激しい怒りをぶつけ,それによって不快を除去してもらう」というコミュニケーションパターンを繰り返し刷り込むことによって,心を形成してきたのです」
リアリストは引きこもる
網の目の世界
足助体操(足助次郞『これで安心 医療体操』太陽出版)
野口整体をベースにした性格分類が紹介さ -
Posted by ブクログ
ソシオパスという言葉を知らなかったレベルなので、そことの区分など初めて知ることばかりでした。
漫画パートは「こういうケースもサイコパスに該当するんだー」という驚きもありましたが、確かにこれまでにそれっぽい人と出会った記憶がいくつもありました。
そうか、こういうのが身近に潜むサイコパスだったのかと納得。
その時の自分を思い返すと、なんとかその人に嫌われないように努力するとか、自分に非がある前提で受け止めたりして疲弊してたような…もっと早くにサイコパスについてちゃんと知ってたら、うまいことかわしていけたのかも。
自衛のために読んでおいて損はないと思うけど、ちょっと構成がゴチャついていて読みづらい感 -
Posted by ブクログ
再読した。
風変わりなおじいちゃんと毛色の違うおじいちゃんの対談。
日本語についてだったり、田舎をもつことについては面白く読んだ。
けれど、すごい先生たちなのはわかるが、「とにもかくにも現代と東京はダメ」に繋がって常に否定されている気分になる。
こんなことを言っても、本人達にそのつもりがなかったり、「ほら、こう言いだしちゃうから」って言われるんだろうなとも思う。
帯にある「読んでも治りませんが、大量のヒントはあります」という文は上手くいったものだなぁと感心した。
ただ、次の南海トラフ地震については今のうちから対処したほうがいいと素直に思えたので、そこには感謝だ。
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