名越康文のレビュー一覧
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ときどき読み直したい本。
周りの人に対してモヤモヤしたり、怒りの感情が湧く時の気持ちの整理の仕方を書いてくれている。
具体的な方法
瞑想のことも書いてあったのだけど、私は瞑想が苦手なので、次のことを書いておく。
物事を俯瞰してみる。
俯瞰するモードと運動するモードがあるので、俯瞰をたまに入れる。
何かのグループに所属する時、グループのカラーに合わせつつも、グループから頭1つ出しておく。視野の狭さを防ぐ。
相談や提案をするときは、あっさり淡々と話す。重たく話すと、どんどん感情的な方向に行ってしまうから。
他人に対して、「なぜ〇〇なんだ?」という感情が起こったら、他人も自分と同じ感受性だ -
Posted by ブクログ
知識人同士の対談って、本当に面白い。
尊敬する、内田樹さん、名越康文さん。
ここに加わる橋口いくよさんが、とても良い。
震災直後の日本人の変化が
キーワードなんだけど、
10年以上たっても
示唆する部分の本質は
変容しておらず、
確信をつく会話だなあ、と
あらためて感じる。
3人の自然な阿吽の呼吸で
展開していくトークは
仮面ライダー、ショッカー、ゴジラの話から、死生観まで幅広く、
楽しく一緒に会話しているような錯覚に陥る。
怒りの感情からは
何も生まれない、って言葉が印象に残っている。
昔は綺麗だったとか
大恋愛したとか
そんなことは
ただの持ちネタ、つまんない、
ってのも、小気味い -
Posted by ブクログ
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名越康文
1960年、奈良県生まれ。近畿大学医学部卒業。精神科医。専優は思春期精神医学、精神療法。相愛大学、高野山大学で客員教授も務める。臨床に携わる一方で、日本テレビ系「シューイチ」などテレビ、ラジオ番組のコメンテーター、映画評論、漫画分析などで幅広く分野で活躍
陰謀論者は世界を網の目的な世界感で捉えられず、原因-結果の単線でしか捉えられないリアリストらしい。そういう人にとって現実は偶然と陰謀のどちらからしい。リアリストは心の中に怒りが増し、友人関係が狭くなり、人間不信になるらしい。確かに私が見た陰謀論者も過度に人を恐れてるような人間不信感を感じた。
〈新版〉自分を支える心の技 -
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本書が二冊目という養老先生と名越康文さんの共著、というか、対話本。養老先生の著書では語られることの本質がずばり突かれているためか、時間軸に囚われた議論というものを感じないけれど、ごく最近の話題をしばしば取り上げている本書では、二人の会話は時間軸上の特定の点に固定されようとする印象が強い。それは、どちらかといえば名越先生の語りに「今」に執着する心を感じることに起因することなのかも知れず、そして、本書の中で饒舌なのもまた名越先生の方だからなのかも知れない。養老先生の著書愛好家としては、そこが少しだけずらされたような印象に繋がる。
それでも、確かに自分もこんな風な時事ネタの話題に関して養老孟司とい -
購入済み
名越先生の語り口が心地よい本です。
言語化がとても優れている方だと思います。
『無意識で連動するパフォーマンスの良さが、なぜかはじめからインプリント(刻印)されている分野を、「才能がある」と表現しています』
本文から引用しましたが、才能があるという言い方をこのように定義していて私にはしっくりきました。
ゆったりとした気持ちで読める本です。 -
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ネタバレ小さなことですぐにイラッとしてしまうのをどうにかしたく、ゲームさんぽで知った名越先生の本を読んでみようと本書を手に取った。
個人的には、レッスン4の「怒りの正体を知る」が特に勉強になった。仏教をベースに「怒り」について解説されているが、宗教を問わず真理をついていると思う。
・欲には限りがなく、どんどん欲が出る。そうすると心が乱れ、怒りがわいてくる。ひとつ間違えば、希望を持つことも欲になる。
・実体のない不安の奥にも怒りがある。
・無知だと世の中を知った気になり、人を見下したり軽蔑するようになる。自分が一番正しいと思い込む傲慢さは怒りに近い。
・傲慢な態度は、人の話に耳を傾けることを忘