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Posted by ブクログ 2023年01月23日
心理学の本というよりも、鬼滅の刃を心理学的・心理分析的観点から考察した本という感じ。
名越先生の言うことが全て正しいとは限らないが、納得いく部分や新たな気づきとなった部分も多く、作品をまた別の角度から楽しめると思う。
作者の吾峠呼世晴さんがどこまで意図して描かれていたかは分からないが、鬼滅の刃とい...続きを読むう作品は奥が深く、つくづくすごいなと改めて感じさせられた。
漫画は一通り読んだが、また細かな部分にも注目しながら再読したいと思う。
Posted by ブクログ 2022年05月09日
『鬼滅の刃』がテーマで、著者が名越さんだから、割と軽めの本を予想して読み始めたのだが(タイトルだって軽いし)、けっこうガチで精神分析とか心理学とかの本になっているぞ、これは。
すっかり『鬼滅の刃』にハマっている妻も「おもしろそう」って言っていたけれど、果たして「おもしろく」読めるかどうか。心理学的...続きを読むな素養がある程度ないと難しくて読めないってなるかも。
軽い気持ちで手に取らない方が無難かもしれません。
内容はおもしろい。
でもどうせなら、もっとふか~く切り込んでほしかったような気がします。
あなたが常識的な人なら、こんな本を買う奴は馬鹿だと思うでしょう。
「あー、こういうの出てくるよね。流行りの作品に載っかったよくある薄っぺらい自己啓発本でしょ?」
って感じの感想を抱いているに違いありません。
しかし、この本は違います。
著者は精神科医の名越康文先生で、サブカルに近いところ...続きを読むで活動されているお医者さんです。最近はyoutubeもやってらっしゃいます。
その精神科の先生が、精神分析的な目線で作品を解析しているのがこの本です。
ですから、この本は自己啓発本ではなく作品分析本です。
『傷ついたまま生きるためのヒント』というサブタイは謎ですが、気にしなくて良いと思います。
キャラクターや物語の深い部分を考察しているタイプの本ですが、切り口が精神分析なのが面白い。
作中に答えが明示されていない部分を解きほぐしている本なので、人によってはこじつけに感じるところもあるでしょうが、私は「なるほどねー」と思いながら読むことができました。
全体的に納得感もあり、新しい発見もあり。
作品を楽しく読むための視野を広げてくれる本だと思います。
鬼滅ファンの人の副読本としてお勧めできます。