あらすじ
毎日イキイキと楽しそうに過ごしている人にはどのような秘密があるのだろうか。気鋭の精神科医が、不安や悩みの真相をつきとめ、明るく生きていく方法を示唆する。不安を打ち砕くひとつの方法として「自分のお通夜を想像する」のがよいという。時間的、空間的に俯瞰して客観的に自分を見ることができ、持ち物、プライド、見栄が薄れて消えていくのだ。不安は、自分の内面にはあるけれど、現実には存在しない。そのことに気づけば幸福度数が三段階ぐらいレベルアップして、幸せに近づいている。ほかにも内容例を挙げると◎場の力の大きさを知る◎気持ち悪さを大事にする◎冷静な判断力を養うための夜道を歩くトレーニング◎自分の心を整理するための相談する力◎15秒息を吐く深呼吸を摺る等々。当たり前のことを当たり前に行い、小さな「徳」を積み重ねながら、少し「得」したな、と楽しい気分で毎日過ごす秘密が詰まっている。「今ここ」を生きる心理学。
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Posted by ブクログ
10年以上も前に発行された本ですが、今読んでも内容が褪せてなくて、非常に参考になりました。
根源的な視点で書かれていて、生きる指針となる名著だと思いました。
Posted by ブクログ
自由と幸福は相反するものだと読んで腹落ちしました。その通りで幸せだけど、息苦しく感じることがありました。一人の時間で自分と対話し状態をしること、全体を俯瞰して見ることでもっと楽に生きていける気がします。
Posted by ブクログ
暴れ馬である心をどのようにコントロールするか、筆者の薦める方法は筆者が実践してきたものであり、説得力がある。
表題のトクとは徳を積むと言う意味を含み、日々を落ち着いた心持ですごすための考え方が丁寧に述べられている。良書
Posted by ブクログ
いろんな話がなされていたので、一回通読しただけでは把握できないぐらいのボリューム。でも、その分内容が濃くて、いい本でした。
実は名越さんの単著は初めてやったんですが、何冊か共著を書いたりしている内田樹さんに似てるな、と思う。危険な場、危険な人間の話など。
特に最後のほうに興味深い話が多かった。時間をおいて、もう一回読みたい!
Posted by ブクログ
毎日イキイキと楽しそうに過ごしている人にはどのような秘密があるのだろうか。気鋭の精神科医が、不安や悩みの真相をつきとめ、明るく生きていく方法を示唆する。
不安を打ち砕くひとつの方法として「自分のお通夜を想像する」のがよいという。時間的、空間的に俯瞰して客観的に自分を見ることができ、持ち物、プライド、見栄が薄れて消えていくのだ。不安は、自分の内面にはあるけれど、現実には存在しない。そのことに気づけば幸福度数が三段階ぐらいレベルアップして、幸せに近づいている。
ほかにも内容例を挙げると、
◎場の力の大きさを知る
◎気持ち悪さを大事にする
◎冷静な判断力を養うための夜道を歩くトレーニング
◎自分の心を整理するための相談する力
◎15秒息を吐く深呼吸を摺る等々。
当たり前のことを当たり前に行い、小さな「徳」を積み重ねながら、少し「得」したな、と楽しい気分で毎日過ごす秘密が詰まっている。「今ここ」を生きる心理学です。
Posted by ブクログ
まるでエッセイのような語り口で書かれた、、ざっくり言えばビジネス書だが、哲学書とも心理学ともとれる思想の勧めが書かれた本。著者は彼の知人である甲野善紀氏や野口裕之氏との交遊にて得た知見、浄土真宗の教えを織り交ぜながら、日々考えた結果である章立てされた4件について著している。
身体感覚というか、日常から切り取られた知恵が記載されており、個人的には共感する部分や、参考になった部分が、多々あったように思う。特に気になった言葉は、以下。
•この世にある全てのことは、本質的に不条理だからです。不条理なことをなくそうとする試みは、宿命的に破綻する。僕等人間は、どうにかして不条理を受け入れなければ生きていけない存在である
•怒りや不安を作り出し、それに苛まれているのは常に自分しかありえないんだけれども、「でも怒らせたのはあいつだ」と、自分の外に理由を求めようとしてしまう。
•自由と幸福は、人間が生きるうえでの二大目標だご、この二つは決して共存することはない。なぜなら、自由は一人で感じるものであり、幸せは他人と共有するものだからである。
•逆にいえば、そういう幸せが壊れる時こそ、本当の意味で、幸せになれる可能性が生まれると思うんです。
Posted by ブクログ
身体感覚や体と心の関係性にすごく興味があるから、面白かった。
本の中盤以降は、わたしにはあまり内容が濃くなく、前1/3に読み返したいポイントに付ける付箋が集中している。
この部分だけでも十分読む価値あり。
Posted by ブクログ
ジャンルを何にしようか迷ったけど、一応、自分の中では「哲学」の枠に入るかなーと思いました。
タイトルから推測して、「毎日トクをしている」著者や、著者が触れてきた「毎日トクをしている人」の「秘密」が分かるのかな、なんて考え方で紐解くと、見事に肩透かしを食らいます。そこはそれ、さすがに自分の意見を押し付けることも、自分の論を正解としてゴリ押しすることもない精神科医だなぁという感じです。
「幸せは他人と共有するものであるため、そこには他者への依存性が根本的に含まれる」という見解には、なるほどと納得。これは著者が自分でひねり出した見解ではないですが、そこを押さえられるかどうかで、日々の出来事を「幸せ」と感じるか「不幸」と感じるかはずいぶん変わると思います。
あと、「相談」や「対話」の意味や効用、ありかたを根本的に間違えている人たちが多いという指摘も首肯できたかな。この辺をしっかり踏まえた知的な「お話」ができる人が政治家やらマスコミやらアイドルオタクやら評論家の中に増えてくれれば、もう少し知的で生産的な世界になるのかもしれません。
Posted by ブクログ
普段あまり考えた事のない感覚や直感に関する事や思想に関する事等々、興味深くて妙に説得力のある事がたくさん書かれていた。よく生き、よく死ぬためのヒントの様なものがたくさんちりばめられていて思わぬ収穫を得た気分になった。近いうちにもう一度読み返したいな〜。
Posted by ブクログ
「こうすればいい」ってことをスラッと言ってくれる本ではない。
ただ、読み終わった後に生き方のちょっとした姿勢をなおしてみても
いいかな、と思えるような内容。
怒りはやはり冷静にもったほうがいいですよね。。
Posted by ブクログ
「心配を減らす」ことで気が楽になる,といった話が参考になる。特に,「一緒にいると精神的に消耗する人との関係はできるだけ避ける。物を受け取ったりもできるだけしない」といったあたりが目から鱗だった。苦手は克服せねば,と日々思うことも多かったが,避けられることは避ける,という対応策があり,また,それによって心の平穏が得られるという指摘が興味深い。
実際,心がけてみたところ,少し気が楽になったところがあるような気がする。
Posted by ブクログ
自分の心を分解し、第三者的に俯瞰し、また組み立てる技術、とでも言おうか。直感力、気持ち悪さを大事な指標にしていいんだ。
「ある種の力量は積み重ならない」ということに合点。積み上がらずに突如身につく種類の力量もあると。積み重ねた力量は、分解や俯瞰の邪魔になる、のかもしれない。
そして誰と付き合い、付き合わないか。その選択肢の中には自己という相手もいる。
脳味噌のマッサージによかった。
Posted by ブクログ
毎日トクしている人の秘密が分かります。
「自由と幸福は、人間が生きるうえでの二台目標だが、この二つは決して共存することはない。なぜなら、自由は一人で感じるものであり、幸せは他人と共有するものだからである。」(P74)には目から鱗。
「思想があるということはどういうことか。それは思想と行動との間に常にぶれが生じ、そこからフィードバックがかかり続けるということです。これ抜きに、ただただ行動や言説が積み重ねられていると雰囲気に流されるし、継続性がどうしても弱くなる。大きな方向性をもち、きめ細かく軌道修正するプロセスをもたない衝動的な行動の積み重ねというのは、やはり単なるナルシズムの増大をもたらすことにしかならない。」(P203)には共感。
Posted by ブクログ
就活のストレスコントロールのために購入。
新しい発見は特になかったけれども、色々思い出させるきっかけになりました。
あんまり自己啓発とかそこいら辺の本読んだこと無い人にとっては、よい入門書(?)になるかも。
瞑想してみたい。
Posted by ブクログ
形ある幸せ、お金、子供、家族、恋人、仕事、などは維持するのに努力がいる。
幸せは、社会的ミッションを楽に果たせる状態、である。
自由と幸福は二大目標だが、共存することはない。自由は1人で感じるもの、幸せは他人と共有するものだから。
幸せには原理的に他者に対する依存性がある。
恋愛への依存も、幸せを求めすぎているから起きる。
Posted by ブクログ
もっと深い内容かと思っていたけど読んでいるとエッセイぽく、なにかの雑誌に連載していたような記事を集めたものかと思っていたら最後にメルマガを加筆修正したものでした。
心理、武道、気、宗教、思想など様々なジャンルのお話が散りばめられていて難しい内容かと思えば、いかんせんエッセイの感じなので浅い感じで終わっています。
関心のあることには更に自分で勉強してみようと思うきっかけにはなりました。
Posted by ブクログ
精神が危機的状況にあった時、ラジオで名越康文さんの話を聞きその考えに興味を持ち購入した。結果、自分を外から見る事の手助けをしてもらえたように思う。ただ名越康文さんは非常に話すのが上手く、語り口が心地好い方。話を聞く事に比べると、書かれたものは若干読みづらい。故、名越さんの場合、対談を本にしたものの方がずっと読みやすい。