名越康文のレビュー一覧

  • 毎日トクしている人の秘密

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     「心配を減らす」ことで気が楽になる,といった話が参考になる。特に,「一緒にいると精神的に消耗する人との関係はできるだけ避ける。物を受け取ったりもできるだけしない」といったあたりが目から鱗だった。苦手は克服せねば,と日々思うことも多かったが,避けられることは避ける,という対応策があり,また,それによって心の平穏が得られるという指摘が興味深い。
     実際,心がけてみたところ,少し気が楽になったところがあるような気がする。

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    2012年05月30日
  • 心がフッと軽くなる「瞬間の心理学」

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    過去でも未来でもなく「現在」を生きることの大事さが伝わってきます。新書ならではの読みやすさと、著者ならではの分かりやすさが合わさった目からウロコの一冊でした。インタビュー形式で書かれていなかったら五つ星にしていました。

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    2012年04月30日
  • 価値観再生道場 原発と祈り

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    内田樹氏と名越康文氏の対談は相変わらずおもしろい。

    脱線し、予想を裏切るような展開になりながらも心に「すっ」と響く言葉の数々。

    僕らは散々原発の恩恵を受けたきたのに、ダメになったとたん排他的になるのはいかがなものだろうか。人類のエゴをその身いっぱいに背負った原発に対して、「祈り」を捧げたという橋口いくよ氏の行動を皆もっと見習うべきだ。

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    2012年04月29日
  • 薄氷の踏み方 時代に塗りこめられないために

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    武術的な視点から社会をみること。もしくは精神科としての視点から社会をみること。こうゆうふうに自分を研ぎ澄ましているプロフェッショナルがその切り口から社会を見ていくと、こうゆうことになるのかと驚かされるような一冊。日々の出来事を通して価値観を形成していくということはこういうことなのかと考えさせられる体験を多いにさせられた。専門分野に取り組むプロフェッショナルはその扱う範囲が狭くなるばかりかとても幅広く広がって、一つの事を極めるという事がどれほど他のアンテナまで敏感なものに変化させていくかということを教えてくれる。

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    2012年04月13日
  • 毎日トクしている人の秘密

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    自分の心を分解し、第三者的に俯瞰し、また組み立てる技術、とでも言おうか。直感力、気持ち悪さを大事な指標にしていいんだ。

    「ある種の力量は積み重ならない」ということに合点。積み上がらずに突如身につく種類の力量もあると。積み重ねた力量は、分解や俯瞰の邪魔になる、のかもしれない。

    そして誰と付き合い、付き合わないか。その選択肢の中には自己という相手もいる。

    脳味噌のマッサージによかった。

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    2012年04月24日
  • 14歳の子を持つ親たちへ

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    出産は得なのだそうだ。
    子供を産むと、
    母親自身の身体的・知的ポテンシャルは向上するし、
    子育ての過程で人間的に成長できるし、
    社会的パフォーマンスも上がる。

    けれども実際の行政の出産育児を「支援する」という発想は、
    「出産は苦痛で育児は苦役」というネガティブな前提でもって語られているため、
    まったくインセンティブにはならない。

    ふむ、納得できる。

    たぶん結婚もそうなのだろう。
    結婚は社会的にも人間的にも大きな効用がある。

    うーん。

    結婚とか恋愛について、
    なんか色々考えがめぐるけれど言葉にならないなぁ。

    また後で考えるか。

    「知性は情緒の豊かさ」と

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    2012年03月30日
  • 毎日トクしている人の秘密

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    毎日トクしている人の秘密が分かります。
    「自由と幸福は、人間が生きるうえでの二台目標だが、この二つは決して共存することはない。なぜなら、自由は一人で感じるものであり、幸せは他人と共有するものだからである。」(P74)には目から鱗。
    「思想があるということはどういうことか。それは思想と行動との間に常にぶれが生じ、そこからフィードバックがかかり続けるということです。これ抜きに、ただただ行動や言説が積み重ねられていると雰囲気に流されるし、継続性がどうしても弱くなる。大きな方向性をもち、きめ細かく軌道修正するプロセスをもたない衝動的な行動の積み重ねというのは、やはり単なるナルシズムの増大をもたらすこと

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    2012年03月14日
  • 毎日トクしている人の秘密

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    就活のストレスコントロールのために購入。

    新しい発見は特になかったけれども、色々思い出させるきっかけになりました。

    あんまり自己啓発とかそこいら辺の本読んだこと無い人にとっては、よい入門書(?)になるかも。

    瞑想してみたい。

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    2012年06月07日
  • 14歳の子を持つ親たちへ

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    その年代の娘がいるので読んでみた本。
    途中難しいところがあったけど、最後までとにかく読みました。
    問題は子供にあるのではなく、親や周りの大人の関わり方、環境にある。
    とりあえず、あんまり子どもをいじり過ぎない、ってことですね。
    ・・・・って勝手に簡単にまとめちゃいけないんですよね。。。

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    2012年07月02日
  • 心がフッと軽くなる「瞬間の心理学」

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    閉塞感漂う日本で、どう生きるか。難しい問題だけど、今を大事に、目の前のことをきちんとしてみようと思えた。

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    2012年01月07日
  • 14歳の子を持つ親たちへ

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    タイトルに即した話題は前半だけで、後半は結構脱線。
    これだけの知識人二人が2年かけて話したのならそりゃそうか。
    別に14歳の子を持つ親じゃなくても、例えば14歳の子が読んでも、大学生が読んでも満足できる内容です。
    平易な文で、内田樹の思考に触れられやすいという点でも良書です。

    1つの大きなテーマはまえがきの「子どもは何を考えているかわからなくて当たり前」だから、腹を括りなさい、ということ。
    子に対して「訳のわかる存在であること」を強要している親が増え、
    あいまいな言葉しか持たない子に「要するにあんたは、こうなのね」と言い、端数を切り捨てる。

    二人の主張は「曖昧で、いいじゃない!」てこと。

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    2012年01月04日
  • 価値観再生道場 原発と祈り

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     内田さんは、武道家で哲学者、名越さんは精神科医、橋口さんは小説家。

     三人が、原発事故のあとに鼎談。

     なんとなく、もやもやした国の雰囲気を、三人とも感じている。

    ①内田:僕、原発の事故が起きてから今日まで、とにかく自分が変わらなきゃいけないと思ってきた。発想も変えなければいけないし、生き方も変えなければいけないし、身体組成も変えなければいけないって。そうしないと状況に対処できないじゃない。(p95)

    ②橋口:何かにむかって、他の人のことを祈っているのだけど、自分と自分のまわりの世界がわーとみえてくる。私利私欲だけを見つめているときには得られない感覚なんですね。(p66)

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    2011年12月18日
  • 心がフッと軽くなる「瞬間の心理学」

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    ・人生一寸先は闇。だから、今を生きよう。
    「今を生きよう」ということに、もっともっとエネルギーを費やすことです。そうすれば、仕事にも集中できるし、自分も瞬間瞬間で充実する。もっと言うと、おそらくそのことで周りの目も変わってくると思うんです。充実している人が発するポジティブな空気というようなものは、、時にはだれもがキャッチできるくらいの輝きを持ちますから。
    ・小さいことをちょっと成し遂げる
    実は地道さを心がけている人のほうが、近い将来の「賭け」に勝つ確率が高くなる。その小さな勝利を、さらに地道につなげていくことで、ようやく僕たちは初めて自分の夢や理想に近づけるのではないでしょうか。今は非効率でも

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    2011年11月20日
  • 14歳の子を持つ親たちへ

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    「14歳」という、とてもセンシティブで微妙な精神状態にある現代っ子の「心の中」を、大人であっても覗き見ることができる画期的良書。

    現代の環境(社会的、家庭的)が・・つまり「氏と育ち」で子どもたちの教育を論ずるのは当たり前すぎるくらい当然の考察ではあるが、この二人の切り口はちょっと違う。抽象的になりがちな「精神論」をこれほど納得できる言説ができるのは二人が現代でも卓越した「日本人」だからである。

    一番印象的に残った一文は「トラウマ」が話題になったところで
    人間は記憶を改ざんしたり、忘れたりすることが前提なのに過去のある一点の出来事・・つまり「トラウマ」が今のこういう自分を作り上げているという

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    2011年12月25日
  • 心がフッと軽くなる「瞬間の心理学」

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    タイトルに偽りなしで瞬間が大事だと。
    「人と人が関係する時、僕たちはそれをいちいち愛情の問題に転化してしまっている」
    「人間はあらゆるコミュニケーションを愛情欲求としてやっているという面を、理解した上でフォローしあうと同時に、そこから幾ばくかずつでも自由になろうという努力が必要」

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    2011年08月30日
  • 14歳の子を持つ親たちへ

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     結構メジャーな二人による対談。「提言」みたいな大げさな感じじゃない。お互いの人生や仕事経験に基づいて、ちょっと親に対して「提案」してるような感じ。とっつきににくさは全くない。ルーティン・ワークの重要性を説明する際のたとえがすっごく分かりやすかった。

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    2011年05月27日
  • 14歳の子を持つ親たちへ

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    教育に関することいろいろ。しかし教育に限ったものでもないし、14歳の子を持つ親に限ったものでもない。誰が読んでも、胸がざわつくところがあるだろうと思う。

    うちの長女は公立中に行く予定。子も親も多様な方がいいと思って(&他にもいろいろ思って)の選択である。だから「均質性の高い集団は非常にストレスフル」というくだりを読んだときは、「やっぱり公立、公立。」と思った。が、そんな風に思うこと自体、少し気が弱くなっているのではないかという気がする。自信を持って選択しているはずなのだが。「へえ、受験しないの?まあ女の子だからね。」などと言われて、ちょっと動揺しているようだ。いろいろな意味で不本意…。

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    2011年05月25日
  • 14歳の子を持つ親たちへ

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    名越康文さんは面白い先生だと思っていたけれど、それよりタイトルにぐっときました。14歳近い思春期まっさかりの娘たちのことを、もっとわかりたいと思って読み始めたけれど、彼女たちの理解というより自分自身を振り返ることになりました。
    そのするどい洞察にはうなるばかり。
    曰く、経済的な意味での二極化より深刻なのは知的な「利口組」「バカ組」の二極化。
    曰く、オバサンの真実は情緒が小学校5、6年生か中学2年生で止まっている女性たちのこと。だから情緒の使い方が非常に粗雑で、「むかつく」と「かわいい」しかいえない。
    親というのは役割である。ルーティンというのは植木鉢の土。
    子育ては個(自分)育てと、改めて考え

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    2011年05月03日
  • 心がフッと軽くなる「瞬間の心理学」

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    ■この本を知ったきっかけ
     本屋でみつけて
    ■読もうと思ったわけ
     著者の本を読んでみたかったのと、「心がフッと軽くなる」というタイトルに惹かれて

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    2013年04月12日
  • 14歳の子を持つ親たちへ

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    超えてはいけない一線があるのではなく、「超えてはいけない一線が私たちの内部に実在するということにしませんか。」ともう一度道徳と言うフィクションを再構築しないといけない。
    私も親を殺したいと思った。でも殺したら自分の方が損だなと思って、何くそ!と戦ってきた。きっと、子供のころにそんな風に考える人は少なくないのではないか。だから、少年犯罪は、特異なことだと型通りに決めつけるのはおかしい。
    だから、子供達がそのような犯罪を犯さないように人を殺してはいけないという道徳を親が教えなおして子供達の心に再構築すればいい。
    「ルーティン(躾)は大事」植木鉢の土と同じで練れば練るほどよい花が咲く。「親は役割」母

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    2010年07月16日