名越康文のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
仏教心理学に詳しい著者が、生きていく知恵としての仏教の教えをわかりやすく解説している。
第一章
どうやったら悩みから自由になり明るく爽やかな心を保っておけるのか。
第二章
四苦:生老病死。
行:姿勢を正す。息を「フー」と出す。
浄土真宗の親鸞聖人の「悪人正機」:善人でも救われるのだから、悪人が救われないはずがない。
「煩悩即菩提」:切実な悩みを抱えている人の方が深く学べる。
「どうせ死ぬのになぜ生きるのか」の答えは、言葉を超えた「現実」の中にある。
第三章 「最強の心理学」としての仏教
「心が絶え間なく乱れ続けているから」落ち着かせることが必要。
行に取り組み心を落ち着かせ、平静の心で世界を見 -
Posted by ブクログ
「質の高い本って難しいじゃん。どうやって読むの?」という質問に対しての、読み方を網羅的に解説されています。
また、本の選び方、読み進め方なども、書かれておりました。
最近テレビによく出ている林修先生も、最近の本は「離乳食」というように、分かりやすく、読みやすい本がよく売れるような大量生産の時代です。再販制度は何のためにあるんでしょうかね。
唯一、うーん、と思ったのは、本に線を引くことをあまりよく思われていなかった点(P103)です。
本に線を引くのは、何も意見に同調・反論するためだけのものではなく、再び読んだ時に、自分がどこに線を引いたか、注目していたかの、ログを残すためにやっています。
そう -
Posted by ブクログ
ネタバレ軽い語り口ながら深い内容だった。
特に心に響いたことが3つ。
言葉の攻撃性を自覚する。自分の生命力を低める呪詛を吐かない。韻文や美しい言葉で祝福する。
ストーリー=筋立て。物語=物が語る。
ストーリーは人と人だけのもの。物語には運気とか山神、座敷わらしや、そこにたまたまあった机、食べ物、天気なんかが絡んでくる。
自分の中に物語を作ると言う事は、一見自己完結のように見えるけれども、実はそこに人以外のものが介入する、物が語りだすから、自己だけの解決ではないと言う。
執着や怒りを手放すには、感情→ストーリー→物語の昇華が必要。
わかったと思った瞬間に愛は歪む。わからないからわかろうとするのが敬 -
Posted by ブクログ
まず内容ですが、
第1章 いちばん自分らしい場所
第2章 つながるということの本質
第3章 好き嫌いと価値観の共有
第4章 師匠の存在、家族が自己にもたらすもの
自分の居場所を見つけられない人が増えてきているという時代、それぞれ違う立場で活躍してきた内田樹・平川克美・名越康文の朋友の3人が、自分らしさとは、つながりとは何かについて鼎談。
昔話に花が咲いたと思ったら、話は思わぬ方向に……。
叡智が詰まった言葉の数々にハッとさせられる一冊でした。
内田さん平川さんは私とまったく同世代です。
だから余計に発言内容に親近感が持てました。
同世代が時代時代を共有してきた感覚にとっても親しみがもてるの