谷川俊太郎のレビュー一覧

  • 終わりなき対話 ―やさしさを教えてほしい―

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    ネタバレ

     貴重な、一冊。
     1980年10月、谷川俊太郎氏の仕事部屋での対話と、42年後の2022年7月、の新たなる対話。このふたつを読み較べるだけでも価値がある。どこか噛みあわないところもあった40年前。時を経て、それが、どうなるか。

     魂の存在について、信じられるとする中島みゆきに対し、当時、谷川は「非科学的な人」とばっさり。詩人にしては意外な印象を受けた。
     が、40年経った対談では、「今は、ぼくも完全に魂があると思ってるわけ」と谷川は語る。「それが一番大きな変化でしたね」とも。
     これは、その過ごした時間が、どの年代での40年間だったかの違いもあるか。最晩年の谷川の死生観でもあるだろう。

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    2025年05月02日
  • 一夜だけの詩遊び

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    谷川俊太郎さんと内藤里永子の詩遊びの詩集ですね。
    内藤里永子さんは、詩を書きはじめて一年ほどしての試みだそうですが、エミリー・ディキンソンやターシャ・デューダーの訳でお馴染みですね。
     『詩遊びとは、声のことばを、たくさんの聴く耳に触れる、その触れ方の工夫なのでした。つどった聴く耳に声が喜びを伝えます。朗読詩と詩のあいまに、詩人の即興の、即妙のおしゃべりが
    笑いさざめきの風の渦を生み出すのも、見えた
    ひと夜でした。』と、ごあいさつで、内藤里永子が語られています。
     お題は十一題です。

         『芽生え』のお題で

          「春に」 谷川俊太郎

      この気もちはなんだろう
      目に見え

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    2025年04月24日
  • 自選 谷川俊太郎詩集

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    某所読書会課題図書: あまりにも多くの作品があるので、自分の人生の中での節目の年にどのような詩が作られていたかを辿ってみて次の作品を選んだ.小学1年生・1954年『生きる』1956年、中学1年生・1960年『悲しみは』1960年、高校1年生・1963年『除名』1964年、大学1年生・1966年『乞食』1968年、社会人1年生・1970年『平和』1971年、結婚・1977年、長男誕生1978年『帰郷』1979年、長女誕生・1981年『ほっとけ』1981年、次女誕生・1985年『たんぽぽのはなのさくたびに』1985年、退職・2010年『生まれたよぼく』2009年.特に『ほっとけ』の言葉の選択とリズ

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    2025年04月23日
  • モーツァルトを聴く人

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    谷川俊太郎さんと俵万智さんの対談を読んだので今度は谷川俊太郎さんの詩集から

    「魂に触れる」
    私も『アマデウス』という映画が好きで、何度も何度も繰り返し観た。サリエリの妬みもモーツァルトの音楽によって昇華される。モーツァルトの魂に触れて。クラリネット協奏曲のアダージョが死後の世界の平安へと誘う。

    「音楽のように」
    言葉で音楽を超えようとした作者が、音楽に限りなく憧れている。音楽には「心を空へ放す力」がある。哀しみを包み、洗い流す力もある。谷川俊太郎さんはそれをみごとに表現している。言葉の力で。

    「なみだうた」
    言葉で呼んでしまってはいけない感情を
    「自分が隠れた大きな流れにひたされているよ

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    2025年04月19日
  • ベージュ(新潮文庫)

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    ベージュという色が好きだったし、何か面白そうだったので、手に取った。
    谷川俊太郎さんが米寿の時に刊行された詩だそうだ。
    あふれる感性と研ぎ澄まされた言葉を選ぶセンスがちりばめられていて、想像力がはばたく感じ。「あさ」「イル」「にわに木が」どれも胸にじんときた。
    谷川俊太郎さんの詩っていいなといつもうっとりする。

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    2025年04月19日
  • ひとりひとり

    購入済み

    絵本詩集とあって購入して読んでみたらページも少なく丁度、値引きのタイミングで買えて良かった。昨年、谷川さんも亡くなられ彼の詩人としての詩集誌もこれから手にしたくて入門編として扉をたたいた。

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    2025年04月06日
  • 茨木のり子詩集

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    やっと最後のページまで目を通せた。やっぱり詩となると難しいけど、茨木のり子さんの詩はスッと心に入ってきやすい気がする。大正生まれ、戦争を経験している女性。生きた時代背景が自分とは大きく異なるのに、しっかり響く詩がたくさんあった。

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    2025年03月29日
  • 生きてるってどういうこと?

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    谷川俊太郎の詩と、美しいイラスト。
    この絵本のための詩ではなく、”生きる”ということを主題として、谷川俊太郎の詩作を一部抜粋し、それにイラストを添えた作品だった。

    生きることの尊さ、幸せ。そして生きていれば無視できないような不幸なこと。全部ひっくるめて見つめる谷川俊太郎は、やっぱり大きな存在だと思う。
    美しく、選び抜かれていることばたち。
    エリートというべき高尚な言葉ではなく、簡潔で、すぅーっと気持ちに響くことばが、生きていくことで感じうる痛みを癒してくれる気がする。

    イラストもカラフルで美しい。
    思わず手に取ってしまったのも、宮内ヨシオ氏の絵があったから。
    さらっと一度目を通しただけなの

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    2025年03月02日
  • 谷川俊太郎詩選集 2

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    『谷川俊太郎詩選集(1)』を読んで、もっと詩の世界を味わいたくなってので手に取りました。

    「かえる」「おならうた」「いか」「あいうえおうた」「どきん」は、子どもが小さい頃に読み聞かせをした記憶があります。特に「どきん」は、決まって子どもが笑ってくれたような。懐かしい気持ちになりました。

    他にいいなと思ったのは、「わかんない」「あいしてる」「はだか」「はな」です。

    「コップへの不可能な接近」「灰についての私見」は、コップや灰をあのような切り口で描き出すことは私には到底無理だと思いました。偉大な詩人の頭の中をのぞいた感じです。

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    2025年02月23日
  • 自選 谷川俊太郎詩集

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    谷川俊太郎さんの詩でお勧めを各自持ち寄り紹介するという、次回の読書会。

    谷川俊太郎さんの詩はいくつか有名なものをちらりほらりと知ってるぐらいで、もちろん詩集も持っていない。

    と、いうことで先日、最近お気に入りの本屋さんで購入したこちら、
    「自選 谷川俊太郎詩集」から吟味する。

    2013年刊行のこちら、デビュー作から2012年までの詩集から、谷川さんご自身が選んだ詩が173篇入っている。

    古いものから新しいものへ順番に掲載されているのだが、驚いたのは作品がまとう雰囲気や質感のバリエーション。

    どちらかと言えば、
    子ども向けの優しい眼差しで、
    ちょっと笑ってしまうような、
    もしくはきらき

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    2025年02月20日
  • ひとりひとり

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    詩集って意識して読んだのは初めて。

    ひとりひとり違う小さな物語を生きて
    ひとりひとり大きな物語に呑みこまれる

    という詩に、なぜかすごく感動というか、そうかもと思わされた。

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    2025年02月13日
  • 谷川俊太郎詩選集 1

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    生まれて初めて詩集を読みました。
    知っている詩は「朝のリレー」「生きる」の他に「ののはな」「やんま」など『ことばあそびうた』からのいくつかの詩のみ。

    難しいものもいいなと思うものもありました。

    「二十億光年の孤独」
    「除名」
    「海」
    「窓のとなりに」
    「木」
    「からだの中に」
    が特に心に残りました。

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    2025年02月05日
  • 生きてるってどういうこと?

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    いろんなことに目を向けて、考えて生きてきた谷川俊太郎さんだから紡ぐことができる言葉。
    人間関係に疲れているときにまた読みたい。

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    2025年01月27日
  • ベージュ(新潮文庫)

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    はじめて谷川さんの詩に触れた。
    ひらがなの使い方、行を変えるタイミング
    わたしにはこういうのがどういうことかを考えるのはむずかしいけど、
    素敵な言葉に巡り会えた!

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    2025年01月23日
  • その世とこの世

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    不思議なリズム感に引き込まれてあっという間に読んでしまった。

    ブレイディさんが書かれていた
    「ケアとは他者と一緒にダンスを踊ることかもしれない。」「体に沈む」という言葉と谷川さんの「その世」という詩が、自分の体に深く沈んだ。

    自分に重なりつつも、すっと離れていく感覚が楽しい一冊だった。

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    2025年01月21日
  • 自選 谷川俊太郎詩集

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    なんだかわからない詩もありましたが、
    「歩く」という詩は、滲みました。私が散歩が好きなせいかもしれませんが。
    谷川さんは、スヌーピーのコミックの翻訳でよく知ってましたが、お亡くなりになり、とても残念でなりませんが、偉大な方でしたね。

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    2025年01月21日
  • ベージュ(新潮文庫)

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    谷川俊太郎さんの詩を、じっくり読むのは学生のとき以来でした。これまで短歌や俳句の本と違い、詩の味わい方が分からないというか、とっつきにくい感じで。

    でも、今回は詩世界に浸っている自分がいました。特に「川の音楽」が好きです。

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    2025年01月15日
  • にじいろのさかな

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    鱗のキラキラを見ているだけで楽しい絵本。独り占めしないで分け与えることで幸せになれるという教訓があるけど、にじうおのさかなの気持ちは少しおざなりにされているようにも感じた。

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    2025年01月11日
  • 生きてるってどういうこと?

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    宮内ヨシオさんの色彩鮮やかな美しい絵と谷川俊太郎さんの数々の詩。特に好きだった一節は”幸せはいつだってささやかなものだってこと 不幸せはいつだってささやかなんてものじゃすまないってこと”。

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    2025年01月08日
  • その世とこの世

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    時間、空間を超えてさまざまな現場を自由に飛び回る、おしゃべりで“しなやかな黒猫”のようなブレイディさん。それを温かな眼差しで「言葉にしか現場のないわたしは劣等感を抱いてる」と子どものような素直さで机上で紡いだ詩で応える好々爺、谷川さん。本質に迫るアプローチもアウトプットも異なるけど、表現の奥にある魂は一緒で、その“あわい”の世に引き込まれそうになるのをもんど君の挿絵が“この世」に引き戻してくれる。「うりゃ〜なんとかなる」が個人的な座標としては好きかな…。先日、再放送で観たETV特集「ぼくは死んだ」も感動したが、谷川さんのリクエストに応えたもんど君、大変だったろうなあ。

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    2024年12月29日