谷川俊太郎のレビュー一覧

  • にじいろのさかな

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    うろこのキラキラ、きれいだなぁ…とうっとりしながらページをめくった。
    年中クラスの読み聞かせにどうかな?と候補にあがったのだけど、それにはちょっと道徳的だったから選ばず。
    小学生中学年以降に読んだらしみるのではないかなぁ。静かにしみじみと。キラキラもじわじわと。

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    2024年04月28日
  • 空の青さをみつめていると 谷川俊太郎詩集I

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    「清冽な言葉と鋭い感性」と形容されることの多い谷川俊太郎さん。それが読みにくさになる時がある。
    私が好きなのは温もりを感じる詩、直接的にものごとを批判しNOを訴えるような詩、そして言葉遊びをしながらタブーを消しちゃう詩だ。

    地球へのピクニック(愛について)
    この日(絵本)
    窓(愛のパンセ)
    男の子のマーチ(あなたに)
    もし言葉が(あなたに)
    ごあいさつ(落首九十九)
    大小(落首九十九)
    千羽鶴(落首九十九)

    読み返してわかった。
    わかりやすい詩が好きみたいだ。

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    2024年04月05日
  • いつかどこかで 子どもの詩ベスト147

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    現実を現実として受け入れている現代人には無くなりつつある、物事を心が思うがままに見る・言葉にするということの素晴らしさを教えてくれる一冊です。
    「駅員になりたかった数学者」が好きです。

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    2024年04月02日
  • その世とこの世

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    ネタバレ

    ところどころに刺さる言葉が。そしてそこはかとないユーモアが。二人のお人柄なのでしょうか。

    p93プレイデイさんの「幽霊って元気ですよね」に吹き出しました。しかしその理由(?)言われてみると確かに。
    生きてる人間は日々起きてくるアレヤコレヤに対処するだけでだんだん一杯になって行き、余程のことでなければそんなにねちねちじっとりと恨んだり妬んだりを持続できなくなってくるように思います。特に年取ってきたら(笑)
    何事にも体力がいるというのは本当に実感しかない今日この頃で。それどころじゃない、からそんなことどうでもいいになってくるというか。
    p132谷川さん「生きる上で意味のない笑いがもしかすると訳あ

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    2024年03月31日
  • にじいろのさかな

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    まだ子供には早すぎたけど読み聞かせ
    キラキラした絵に興味をしめしてくれた
    絵がきれい、日本語の表現もきれい
    シリーズで読みたいと思った

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    2024年03月27日
  • ありがとう

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    元の谷川さんの詩はもっと壮大な、いのちとか宇宙を感じさせるから
    卒業や旅立ちに結びつけなくてもいいような気もしたが、この時期に読むとイメージが湧きやすいのかな。色づかい、濃淡がとても美しい。

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    2024年03月15日
  • その世とこの世

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     本書は、「図書」連載「言葉のほとり」(2022年3月号~2023年8月号、岩波書店)に、奥村門土さん描きおろしの挿画を加えて書籍化した、谷川俊太郎さんとブレイディみかこさん、お二人の往復書簡を収録したものになります。

     とは書いたものの、私、ブレイディみかこさんの著書を読むのは初めてで、タイトルはよくお見かけするから知っているのですが、中々、読んでみようという気にまでならなくて、本書については、猫丸さんのおすすめがあったことと、谷川さんと往復書簡するのだから、さぞ凄い方なのだろうなと思っていたら、その通りでした(笑)。

     ということで、まずはブレイディさんについて、書いていこうと思います

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    2024年02月25日
  • その世とこの世

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    ネタバレ

    ページの余白や行間が多くとってあるため文量は少なく、かつ、非常に読みやすい日本語なので、サッと読める。

    ブレイディさんが書いた手紙を谷川さんが受け取り、谷川さんは受け取った手紙の一部からとあるテーマへと話題が広がる返信&詩を送る。
    それを受け取ってブレイディさんがまた別の話題へと展開する手紙を書く、といったやりとりで、往復書簡だけれども、明確に返事しあってないところが興味深い。
    詩というものは私にはあいまいで、メッセージを伝えたいのか、情景を描いているのか、それとも気持ちの吐露なのか、よくわからない(谷川俊太郎さんは好き。PEANUTSの翻訳が最高)。
    にも関わらず、この書籍を読んで

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    2024年02月24日
  • ありがとう

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    これ、卒業式関連で読んだら泣くやつ。
    今は必ずしもみんなが卒業式に参加するわけではないけれど
    (うちもそうだったが)
    こんなこんな風に、みんなが思えますようにと思わずにいられない。
    谷川俊太郎の詩にえがらしみちこの絵が、なんでこんなにマッチするの。

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    2024年02月20日
  • その世とこの世

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    「静かだが、沈黙に与していない」…日々過ごしていることは命の果てに近づくことでもある。寿命が尽きたその後は、「この世」に自分はいなくなる。「あの世」に行きつくその前に、”That”でも”This”でもなく、「その世」がある。とどまることのできない、つかの間の時間。視覚も触覚も使えない。聴覚だけが働く。音楽が大気に包まれて統治している。…半世紀と少し生きてきた「散文の人」が問いかけると、一世紀近く生きてる「詩人」が詩を送る。ウィーンのヒトラーの話を持ち掛けると、「他人だらけ」と応答し、二人は書簡を終える。

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    2024年02月17日
  • さよならは仮のことば―谷川俊太郎詩集―(新潮文庫)

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    一つひとつの言葉が、私に語りかけてくれているような、体に心に沁み込んでくるような言葉でした。
    特に愛を題材にした詩が好きです。

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    2024年02月16日
  • その世とこの世

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    谷川俊太郎さん×ブレディみかさんの対談ではなく、文通という形式が密やかな感じでよかったです。
    2人の話題は時に絡まり、時にそれぞれの方向へと向かいながら、自由に進んで行きます。
    どちらも好きな作家さんなのに、同じ日本語なのに、こんなにも違う二人の紡ぎ出す言葉を噛み締めました。

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    2024年01月24日
  • 完全版 ピーナッツ全集 25 スヌーピー1999~2000

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    PEANUTSの全部を見たが、どの話が気に入ったかと言われると何も思えていない、、。
    後半のPEANUTSの前身となった漫画の赤ちゃんが可愛くてお気に入り。

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    2024年01月23日
  • 魂にメスはいらない ユング心理学講義

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    対談集。
    対談のはずなのに本当に講義を聴いているようで。

    心理学の難しさはあるけれど、文章自体はわかりやすい。

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    2024年01月23日
  • 人生相談 谷川俊太郎対談集

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    著者には何となく縁があるのか、複数回、空港や駅で遭遇したことがある。素朴な偉ぶらない方で、本対談でも、その味がいかんなく発揮されている。しかも対談は3,40年前にしたものをまとめたものであるが、古さを感じない。冒頭からの親子の対談は読みごたえがあるが、鶴見俊介との対談も丁々発止で面白い。90歳を超えた野上弥栄子との対談も味がある。解説が文筆家内田也哉子というのもよい。

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    2024年01月20日
  • その世とこの世

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    「その世」という言葉に惹かれ書店で手に取った
    谷川俊太郎さん、ブレイディみかこさん
    お二人とも大好きだし

    往復書簡であるがそれにこだわりなく
    手紙を綴っているのが とてもいいなあ
    返信のようでもっと自由で
    それでいて相手への敬意が伝わってくる
    とてもいいなあ

    出会わず、それぞれの暮らしを背景に重ねた
    詩と文による言葉の逢瀬
    とある

    はさまれた絵がグッとくる

    ≪ 時々は あわいの世界を 訪ねたい ≫

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    2024年01月02日
  • 谷川俊太郎詩選集 1

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    谷川俊太郎の詩集に出会ったのは大学一年のときだった。現代詩文庫だったと思うが、余り好きになれなかった。それが五十年の歳月を経て今読み返すと実にいい。プロの詩人の作品とはこういうものをいうのかと思う。谷川先生ごめんなさい。あなたは素晴らしい詩人です。目から鱗の詩ばかりです。

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    2023年12月25日
  • にじいろのさかな

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    この絵は時々何かで紹介されているのを目にしていましたが、今回初めて読んでみて、読み聞かせの絵本として選びました。
    ウロコは自分のものではあるけれど、それを独占し、自分だけが…という気持ちでいれば、仲間は離れていく。ここでいうのは独り占め、ということなのでしょうか。そして、分かち合うことの幸せ、かな。
    ある意味、教訓にもなりそうな内容ですが、そういったこと抜きで、絵もきれい。ストーリーも素敵。
    ページを開くたびに、子どもたちが「キラキラしてる!」と反応が良かったです。
    鱗がキラキラ光るところも、子どもたちの目を引きました。

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    2023年12月22日
  • スヌーピーのもっと気楽に(1) なるようになるさ

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    ネタバレ

    キュートでクールでユーモアに溢れるスヌーピー。
    良くも悪くも、人間の本質が上手く出ていて、はっとしました。

    気に入った言葉メモ。
    「何を食べてもからだに悪いんだから、何を食べても、からだにいいふりをしなくちゃ!」
    「自分以外の人間になりたいと願いながら、人生を送るのは耐え難いって」
    「君を幸せにするために一生を捧げられると本当に思ったんだけど、うまくいかなくてごめんよ」「どうってことないよ、ぼくはとっくに幸せだったもの」

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    2023年12月14日
  • その世とこの世

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    本のつくりが丁寧。
    それぞれの手紙の章の最後に描かれている挿絵がよい
    ブレディみかこさんの文章がいつもながらうまい。
    あと、本の中ではひとつの話題でしかないが、トランスヒューマンという考え方について衝撃をうけた。

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    2023年12月09日