谷川俊太郎のレビュー一覧

  • ありがとう

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    タイトル『ありがとう』と、あどけない少女の表情に惹かれました。谷川俊太郎さんの詩です。

    卒業を前にした緊張感と、自然とこみあげてくる少女のありがとうの気持ち。そして周りも自分も大切にしてほしい、そんな谷川俊太郎さんの気持ちがあふれていました。

    卒業証書授与式のセッティングし終えた、ひんやりと、ひっそりした体育館。職員同士で「いよいよ明日ですね」とホッとして話すひととき。当日の緊張感と寂しさを自分の中で感じるひととき。好きだなあ。

    高校のときだったか“ありがとう”を漢字で書くと“有難う”だと知ったとき、今までの何倍も、この言葉が好きになりました。語源は“有(あ)り難(がた)い」。滅多にないことなんだよなあ。当たり前のことなんて、この世の中にないんだよなあと。

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    2026年03月21日
  • ありがとう

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    「私に私をくれたのは、誰だろう?」
    谷川俊太郎さんの詩と、えがしらみちこさんの絵が美しい絵本『ありがとう』を読みました。
    卒業の日に、周りへの感謝を伝える女の子が、最後に見つけた「私、ありがとう」という言葉。
    自分を作っているのは、自分であることが大きい。
    周りへの感謝と同じくらい、自分のことも大切に、感謝したくなる。
    そんな温かい気づきをくれる一冊です。

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    2026年03月20日
  • 行先は未定です

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    谷川俊太郎さんは、亡くなる2週間前まで語って
    「いきる」「はなす」「あいする」「きく」「つながる」「しぬ」とは?詩人が語った111の言葉を、書き残した44の作品と一緒に構成する「ことば+詩集」
    ぽつりとおかしく、ぽつりと鋭い、谷川さんが置いていった言葉たち。92歳でこの世を去るまで、新しい作品を生み出し続けた谷川さん。「答えのない人生」を生きた谷川俊太郎さんの宇宙が見えてくる。

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    2026年03月16日
  • その世とこの世

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    こんな風に文章のやり取りができたら素敵だなぁ,と素直に思った.
    大好きな二人の手紙のやり取り.
    ・・・「鋼鉄爺さんvsパンク姐さん」笑

    僕の中では谷川俊太郎さんは「鋼鉄爺さん」だし,ブレイディみかこさんは「パンク姐さん」なのだ.

    谷川俊太郎という人は,本当に不思議だ.
    とても優しく,含みを多分に持ち,いくらでも解釈できる余白を残した詩を書く.
    なのにその奥には,社会を見通す鋭さと,人間への冷静な観察がある.
    人間という生き物を,どこか冷徹に捉えている.

    そして最後には必ず,「それでも生きろ」と言う.
    ただ漂って生きていればいいわけじゃない.

    しなやかに,鋼の魂で生きろ.

    そんな檄を飛ばしてくる.
    だから僕の中ではどうしてもメタルな感覚になってしまう.
    優しい言葉の奥に,鋼の芯が通っている.

    一方のブレイディみかこさんは,相変わらずパンクだ.
    地べたを這う生活者としての怒りや違和感を,力強く言葉に紡ぐ.
    思想を語るときでも,必ず生きる者の感覚を手放さない.
    現実の泥の中から,言葉を引きずり出してくるような強さがある.

    そんな二人が語る「あの世とこの世」.
    音楽,人生観,死生観・・・

    あの世の代表=谷川俊太郎?
    この世の代表=ブレイディみかこ?

    え?なんて大変失礼かつ不謹慎なことを思って,ちょっとニヤニヤしながら手に取った一冊だったけど・・・

    読んで良かったなぁ.
    ますますお二人が好きになりました!

    人を思い,自分を思い,言葉にする.
    出来そうで出来ないこのシンプルな難題に,二人はまったく違う方法で答えてくれている.

    メタルとパンク.
    方法論は違うけれど,どちらも同じ方向を向いている音楽だ.
    お二人のやりとりは,言葉という楽器でセッションしているのを見ている気分だった.

    この往復書簡は,論争でも対話でもなく,
    生きることについての熱い共同戦線のように僕には映った.

    こんな会話を続けながら歳をとれたら,きっと悪くない人生だと思う.

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    2026年03月14日
  • あなたに

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    谷川俊太郎さんの詩に、
    ザ・キャビンカンパニーさんが新たに
    生命を吹き込んだ作品。

    火・水・人間、矛盾とともに
    生きるあなたへ。
    人生をともに歩む詩。
    あなたに答は贈らない。

    壮大な世界観の詩絵本でした。
    これ、実物を拝んでみたいな。

    NetGalleyにて。

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    2026年03月14日
  • 行先は未定です

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    ネタバレ

    詩と、
    ちょっとしたエッセイのような文章?が、
    織り交ぜられていた本でした。

    小学校のときに国語の授業で習った作品が乗っていたりして懐かしかった、けれど私はその後、詩を鑑賞することはほぼなく、とても久しぶりな感じで読んだ。

    詩について、

    現実とフィクションと、その絶妙な塩梅みたいなものがあるらしい

    文章を少し四んだだけでわかるものではないけれど、

    現実にもフィクションみたいなところがあり、

    詩にも現実味があるからこそ成り立つというところがあり、

    あと歳を経ることによる考え方への影響って本当に大きそうだなーと改めて。自分も実際にそんなことを最近経ているような部分もあるけれど、

    さらにこれからも、そうやって

    いつの間にかそんな歳になっているんだろうなーと思う。

    そのときはどんな技術環境であったり、世界があるのか分からないけれど

    谷川さんもAIのことについて書いたりしていたけれど、

    変化に知らぬふりをするのではなく、拒絶するのでもなく、

    使いこなせなかったとしても、ふわっと付き合えたらいいなーと思う。

    _言葉は大したものじゃないんです 
    過大な期待を抱かないほうがいい
    僕は意味の深みよりも
    言葉の連なりが生み出す美しさを大事にしたい

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    2026年03月01日
  • ベージュ(新潮文庫)

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    小6の教科書で『生きる』を読んで感動して以来、谷川俊太郎さんの詩集を何冊も読んだ。谷川さんの詩はまわりくどい比喩表現も難解な言い回しもなく、とても平易なことばが紡がれているので好き。分かりやすいし、何より温度も触感もストレートに伝わってくる。

    ふだんは頭で音読せずに本を読むのだが、詩はそれができなかった。頭の中の声でことばを反芻することで詩は形と意味を成すんだなと初めて気がついた。ひらがなだけの詩は、特にひと文字ひと文字を音で確認することで体にじんわりとことばがしみてくる感じ。これも、新しい発見だった。

    正直言うと、帯の「解説・斉藤壮馬」で手にとった本だけれど、久しぶりの詩集は大満足だった

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    2026年02月20日
  • ひとりでこの世に

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    【目次】

    しんでから 010

    *

    内なる子ども
    言葉に言わせる
    未知のふるさと
    わたしの大磯
    午後二時の
    岩
    さて

    *

    であう
    (おなかのなかは)
    (ほんとをおしえて)
    (そらにかかる)
    (まんびきは)
    (えだをひろげる)
    (かぎりないそらから)
    (わらわないのは)
    (およいでいうようで)
    (わたしのなかの)
    (みみがさわる)
    (ひとつ)
    (あなたをしりたいんじゃ)
    (ここどこか)
    (おっかしいね)
    (みちにぼうっきれが)
    (かどがあるから)
    (ここからあそこへ)
    (わたしはともだちに)

    *

    言葉の方舟
    言葉の放恣
    あら
    自分だけ
    小さな他人
    かくれんぼ

    カンチェンジュンガの縄
    テーブルと仔ライオン
    死神

    桜の詩
    静かな画
    風
    丘
    木
    知らない人

    下を噛む
    ふと 1
    ふと 2
    enigma

    意味の美味
    *
    piano tweet

    *

    対詩 いつかなじんだ靴を履いて
       (谷川俊太郎 覚 和香

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    2026年02月03日
  • その世とこの世

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    谷川さんの関わるものは、詩集以外にもいくつか、触れたことがある。
    エッセイや対談等々、それぞれに発見があり面白い。
    ブレイディみかこさんの作品も、読んだことがある。この取り合わせはちょっと不思議で、どんな化学変化が起こるのかと興味があった。

    往復書簡の体裁を取るやりとりで、谷川さんからの返信にはいつも、詩が入っている。詩という形が、彼にはきっと一番、自分を表現できるツールなんだろう、というよりも、彼自体が詩の一部のような感じなのかも、と想像してしまうようなやりとりだった。
    何かを論じるというのでもなく、と言ってブレイディさんが無理に合わせるというのでもなく、それぞれの発したものにそれぞれが、それぞれの感性で受け取ったものをそのまま、反射して跳ね返したら、また違う光が予想もしないところから当たって違う色を見せてくれるような。
    ブレイディさんのエピソードは、なんとなく、うんうん、そうだろうなぁ、という感想。対する谷川さんの反応は、これまで読んできたものから私が勝手にイメージしていたものとはちょっと違って、意外で、面白かった。

    ゆるやかなちぐはぐさが却って、2人をそれぞれに際立たせているような気がする。
    なんだか、新たな谷川さんに出会えたような気がして、これまで出会ってきた作品とも出会い直せるような気がして、嬉しくなった。

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    2026年01月29日
  • 今日は昨日のつづき どこからか言葉が

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    忙しない毎日にうんざりしたら思い出したいです、この本を。

    今日は昨日のつづきだけでいいと思う
    何かをする気はない

    感謝という詩の一文です。
    この文が帯に書かれていて、何度も何度も読みました。

    谷川先生、素敵な贈り物をありがとうございました。

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    2026年01月25日
  • 今日は昨日のつづき どこからか言葉が

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    この言葉が良かったとかではなく、日常の中でさりげなく思い出したりしたい言葉や感情たちがたくさんあった。身近なものから突然宇宙規模になったり。自分も歳を重ねても、こんな瑞々しい感性でいたいと思った。

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    2026年01月23日
  • ベージュ(新潮文庫)

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    詩集って初めて購入して読んだかも。三宅香帆さんが薄い本としてYoutubeで紹介していて、短時間でサクッと読めるという、ある種自分としては勝手に後ろめたい動機で。その割に、ちょうどたまたま、並行して読んでいた小林秀雄「モオツァルト」と対比させて(心の基盤が音で成り立っている天才と、ことばである天才が、どのように作品を描くのか)読んで、すごくビビッドな読書体験になった。ほんとに偶然だけど、これだから読書は楽しい。

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    2026年01月13日
  • さよならは仮のことば―谷川俊太郎詩集―(新潮文庫)

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    ネタバレ


    この本も職場の同僚から借りた本
    初めて
    谷川俊太郎氏の本を読んだ(≧∀≦)

    「かっぱ」
    「いるか」
    「おならうた」
    「どこ?」
    何か他の本か雑誌で
    目にしたことがあった!

    P40.41の「大人の時間」や
    P194の「キャベツの疲労」
    の詩が良いなぁ╰(*´︶`*)╯♡

    生きることや死を大袈裟に
    しない感じ?
    言葉の組む合わせが面白かった

    まだまだワタシには
    哲学の様に難しい詩もあったけど
    もっと谷川俊太郎氏の本を
    読んでみたい!

    やっぱり本って良いなぁ♪

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    2025年12月12日
  • ベージュ(新潮文庫)

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    繰り返し読めば、きっと良さが染みてくる
    詩ってサラッとら読めるようで、結構集中しないといけないんだなとも、思った。

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    2025年11月25日
  • うそ

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    少年は犬を散歩に連れ出す。犬の尻尾の下、蟻が食料を運んでいる。少年は考え事をする。大きな葉っぱを仮面のように顔に被せる。目のところに開けた穴からみえるもの。やはり犬を散歩させている女性。すれ違う、犬も。少年は考え続ける。雨に降られて雨宿り。止んでまた歩き出す。水たまりに映る自分の顔。まだ頭の中は考え事。公園で滑り台。ゾウさんの形。暗くなって、家に戻る。少年は考え事に一応の結論をつける。”本当”に憧れながら、これからも”うそ”を何度もつくだろう、と。偽りの罪に怯えながらも、真実を貫く難しさを知る。

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    2025年11月09日
  • 今日は昨日のつづき どこからか言葉が

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    自分の中で起こっていること、世界を含む自分以外のところで起こっていることを、心の目を通して俯瞰で見ている。そこに諦観が加わってじわじわと言葉たちが心に沁みてくる。その言葉は決して難解なものではなく、普段私たちが遣う平易な言葉で深いところを探っている。「黙る」という詩は「生きる」をフォーマットにしていたのが印象的。歌人の俵万智さんが本作のことについて、谷川さんが亡くなった後に手元に届いて「ああ、まだ近くにいらっしゃるんだ」という思いを強くしたというようなことを語っていたが、身体は無くなっても言葉は残るのだということを本作を読んで改めて実感した。

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    2025年11月03日
  • 新版呼吸の本

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    難しいなと思うことを、分かりやすく書いてくださっていると思います。
    呼吸の大切さと、丹田を鍛えようと思いました。

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    2025年11月02日
  • 空の青さをみつめていると 谷川俊太郎詩集I

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    最初は全然よく分からなくて楽しみ方が分からなかったけど、音楽を聴くように何度も見ている内に言葉の面白さに気付いてきた。個人的に鋳型が出てきて飛び跳ねた!いつも詩を書くためにネタ探しの旅をしているのではないかと思うくらい物事を知っていてすごい方だなと。

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    2025年12月03日
  • その世とこの世

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    本書前半のやりとりは、異種格闘技ながら、わかりやすく響き合っていて、さすがブレイディと谷川、といった感じ。すぐ読めるし、読んで損はない。

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    2025年10月03日
  • えをかく 新版

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    リズミカルで惹き込まれる谷川俊太郎さんの詩。
    長新太さんの色彩豊かな絵も素敵。
    しちみとんがらし かわいい。
    詩を耳で聞いて、自分で自由に描くのも楽しそう。

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    2025年10月02日