谷川俊太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
谷川俊太郎さんの詩集ですね。
2025年、発行。
2024年に逝去された後、『朝日新聞』に連載されていた谷川俊太郎さんの詩から四十七篇の詩集です。
「何事もなく」
何事もなく一日一日を過ごすのが
なんでこんなに難しいんだ
手から滑って落ちたワイングラス
高いものでも大事なものでもないが
散らばったかけらが心に刺さる
体は自然から生まれたけれど
心はいつどこから生まれたんだろう
草木と同じ犬猫と同じ私の命は
深く柔らかな生命の流れから逸れて
固くぎこちないものになってしまった
目にするすべて手にするすべてに
いつかコトバがベッド貼りついて
近づいてくるは -
Posted by ブクログ
ー“ほんとうに出会った者に別れはこない”ー
世界でいちばん短い恋愛小説であり、
大人のための『絵本』でもある。
『あなたはそこに』は一編の詩である。
内容はたったの24行。
詩は有名で調べればすぐにでてくる。
けれど、ぜひこの『本』で読んで欲しい。
水彩の柔らかいタッチで描かれる絵。
色使い、色の滲みやぼかし、グラデーション。
心を震わせる美しい情景。
絵をじっと眺め本を読む。
すると、煙がくゆるところやカーテンが風にそよぐところが目に浮かび、雑踏やざわめきが耳に聞こえてくる。それは脳内で再生されて1本のショートストーリーのようになるのを感じる。
文字の位置、絵の美しさ、サイズ、余 -
Posted by ブクログ
詩人、谷川俊太郎と作家、西加奈子の詩のやり取り。
挿絵は西加奈子作。
詩の感想は難しいです。
パッと読んだ印象で、谷川俊太郎さんの詩は、あっさり簡潔な言葉でギュッと個人に集約されるイメージ、西加奈子さんの詩は割と普遍的、全体に広がっていくような詩だと感じました。
谷川俊太郎さんの詩をじっくり見ていて。
全角スペースを空けている詩はよく分かりますが、よくよく見ると半角スペースを空けている詩があって、その緻密さに感動しました。
一番最後の「すき」の詩は、分かりやすい全角スペース、最後は改行して「すき」と一言。ずっとジンと心にきているものが最後でギュッと、すき!そう!好き!って心がギューっと