谷川俊太郎のレビュー一覧
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社会的コミュニティでの役目を仰せつかり、ここしばらく忙しくしておりました。焦りも、不満もチラリ・・・そんな私を救ってくれた一冊です。
どのページを開いても、どの言葉も宝石のように、輝いています。88ページ(なんだか運命的な割り付け、と、私だけが思う)の『ありがとう』の抜粋です。
『空 ありがとう
今日も私の上にいてくれて
曇っていても分かるよ
宇宙へと青く広がっているのが』
私の、この心の状態とのタイミングですね、
泣けました。
生きていることの有り難さとか、
感謝の心とか、言葉の中にある『想い』や
『心』に気がつかなければ、見過ごしてしまうことなのだと思います。
いのちの愛おしさ、生きている -
Posted by ブクログ
今日のリンチョコでのコーヒータイムに、この色鮮やかな名作絵本を再読しました。何度ページをめくっても、心に優しさが広がるような、そんな魅力が詰まった一冊です。
• タイトル: にじいろのさかな
• 著者: マーカス・フィスター
• 訳者: 谷川 俊太郎
• 出版社: 講談社
• 出版年月日: 1995年11月15日(第1版)
• 対象年齢: 2歳~4歳くらい
物語の最大の魅力は、やはり主人公のにじいろのさかなの絵です。
キラキラと輝くホログラムのうろこが本当に美しく、ページを開くたびに子どもだけでなく大人まで夢中にさせてくれます。
美しいにじいろのさかなが、その宝物を分け与えることを通して**「 -
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海が舞台の自慢や友達、人間関係の勉強になるようなストーリー。
キラキラと銀色に光るホログラムの箔押しが施されている。
【ママ評価】★★★★★
小さい頃に原画展へ連れて行ってもらい、美しい絵に心を奪われて大好きになった絵本。
母になった今、改めて読むと感じ方が違うものだとなんだか懐かしい気持ちになった。
記憶より文が長めで、改行やスペースがやや読みにくい。
言葉も少し古い言葉選びに感じた。
ストーリーは知っての通り教育的なメッセージ性が強めで、典型的なパターンというか王道というか、子どもにわかりやすいという点は良い。
主人公のにじうおの心情がたくさん書かれているのがわかりやすいし、けれども子ど -
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チャールズ・シュルツさんがこのピーナッツを世に出したのが1950年。
戦後5年だ。
たった5年で、こんなシュールな子ども(チャーリーブラウン)や犬(スヌーピー)が主人公の漫画が、新聞に毎日掲載されていたのかと思うと、日本との差を本当に感じる。良い悪いではなく、文化の差。
「個」が立っているアメリカと「家・家族」が漫画や絵本にもあらわれる日本。
かこさとしさんの、だるまちゃんとてんぐちゃんは初版が1967年だけれども、とても家族的。
そんな日本とアメリカの戦後の差なんかも感じながら読んだ。
でも普通に初期のスヌーピーはかわいい。四足歩行。
チャールズ・シュルツさんの人柄エピソードも載っ -
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俊太郎さんは根っからの詩人なのだということを、
改めて感じました。言葉を疑っているとおっしゃっても、難しい単行本はなくて、言葉の意味、持ち味?を素直に生かしている作品ばかりです。
言葉の背景に、俊太郎さんの人生そのものが見えている、そんな詩を書けるなんて、すごいです。
話す言葉、心から流れ出た言葉が、自らメロディを奏でて詩になったという感じです。
何回も推敲なさるということですが、
言葉に命を与え、読む人の心に響くことで、世の中のためになるって、詩人の偉大さを思いました。
ほかにも大好きな詩人はたくさんいますが、
俊太郎さんはわたしのお師匠さんです。 -
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2024年11月13日に92歳で逝去された国民的詩人谷川俊太郎さんが最後に連載されていた朝日新聞の「谷川俊太郎 未来を生きる人たちへ」をもとに新たに詩などを掲載して再構成されたもの。
谷川さん、井伏鱒二はお好きで西脇順三郎はあまり好きでなかったとは初めて知りました。
目次
いきる
いまは生きている意味もなくていいと思える
はなす
僕には自分の言いたいことはないんですよ
あいする
好きってやっぱり非常に肯定的な言葉ですよね
きく
いい音楽には、自分がない そういう言葉を書けたらいいな
つながる
人間であることがいやなんですよ わざとらしいんで -
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ページを捲る度に、段々と死に向かっていく谷川さんの姿が見えた。その事を、ご自身で予感していたのかもしれないとさえ思った。
最後の詩「感謝」が本当に素敵で、きっと私の五本の指に入ったままこの先も消える事はないだろうと思う。私の人生も、最後に「感謝」の念だけを残して幕を閉じられたら、と身が引き締まる。
例えもう姿が見えなくなっても、谷川さんが来る日も来る日も書き留めた詩が私たちの周りにあるから少しだけ寂しくない。
私が詩に出会うきっかけとなった方。心の底から敬愛していました。どうか天国で安らかに、どうか穏やかで良い旅をと、願ってやみません。