あらすじ
21歳でのデビュー作『二十億光年の孤独』から72年、つねに第一線に立ちつづけ、2024年92歳で旅立った唯一無二の国民的詩人、谷川俊太郎。遺作となった対詩のほか、未収録の詩を厳選し、コロナ禍、家族のために書いた連作を加えた最後の最新詩集。90歳を超えてもなお新境地に挑み続けた詩人が辿りついた場所とは。
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Posted by ブクログ
思いつくままに我が心の有り様を残せるって…。気持ちを表す豊かな表現力。僅かに変化する感情。日々の何気ない自然の変わりようを詳らかに。何と楽しき事か。言葉数が少ないだけに、いっそう際立つ。もっと素直にありたいと思わせる作品。
Posted by ブクログ
休日の、土曜日の昼下がりになんとなく物足りない気持ちでこの本を開いて読んだ。
今日は天気がよくて、差し込んでくる冬の光と谷川俊太郎氏のすこし乾いたさわやかな言葉が調和していて、すっと頭に入ってきた。
すごくいい読書だったけど、氏の遺作があるということも大きいのかもしれない。
いちばん最初の詩が「死んでから」というタイトルなのには(編者の思惑通り?笑)ドキッとしてしまった。
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【目次】
しんでから 010
*
内なる子ども
言葉に言わせる
未知のふるさと
わたしの大磯
午後二時の
岩
さて
*
であう
(おなかのなかは)
(ほんとをおしえて)
(そらにかかる)
(まんびきは)
(えだをひろげる)
(かぎりないそらから)
(わらわないのは)
(およいでいうようで)
(わたしのなかの)
(みみがさわる)
(ひとつ)
(あなたをしりたいんじゃ)
(ここどこか)
(おっかしいね)
(みちにぼうっきれが)
(かどがあるから)
(ここからあそこへ)
(わたしはともだちに)
*
言葉の方舟
言葉の放恣
あら
自分だけ
小さな他人
かくれんぼ
カンチェンジュンガの縄
テーブルと仔ライオン
死神
桜の詩
静かな画
風
丘
木
知らない人
下を噛む
ふと 1
ふと 2
enigma
意味の美味
*
piano tweet
*
対詩 いつかなじんだ靴を履いて
(谷川俊太郎 覚 和香
Posted by ブクログ
2024年に谷川さんが亡くなってからも、詩集は出版されていて、これもその一冊です。でも、こんな詩を作る人はもういないんだなあ、という寂しさも感じます。一篇を転記します。
(ここからあそこへ)
ここからあそこへまっしぐら
こうそくどうろはべんりだね
あたまはからっぽはしるだけ
ここからどこへいこうかな
どろみちくねくねたのしいな
そらもとんぼもいしころも
かぜもちずにはのってない
かんがえることはあるくこと
あたまごちゃごちゃたちどまり
さわって かいで みて きいて
こころをせかいにむすぶこと