谷川俊太郎のレビュー一覧
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試し読み
Posted by ブクログ
NHKBSプレミアム「100年インタビュー」の単行本化。
聞き手(石澤典夫アナウンサー)の上手さもあって、谷川俊太郎は、60年以上にわたる長い詩人としての過去を振り返りながら、率直に詩を巡る様々な思いを語っている。
「自分を空っぽにしていると、思いがけない言葉が入ってくる」という。意識に縛られないでいると、意識下にあるものに触れて詩が生まれる。知らない自分、自分ではない誰かが詩を生み出すとも言える。中原中也の詩群は「名辞以前」という場所から誕生したことが想起される。
人類が誕生し、言語が生まれ、やがて意味が生じたという過程を踏まえて、「宇宙っていうのは基本的に無意味なものだって僕 -
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Posted by ブクログ
テーマを決めて二人で詩を読みあう。
一夜限りの楽しげな遊びである。
谷川俊太郎さんは詩人である。
言葉が何も見ていない所がすごい。
彼の言葉は、きっと記憶すら届かぬ深部から掬いとったもの。
内藤里永子さんは詩を詠む人である。
その言葉はしっかり「生」を直視している。
ぴったりとくっついた詩をはぎ取る様に詠まれた詩。
お互いが
お互いの透き通った体の向こうにある<遥か>を見据えている。
100年後、きっとこの場に彼らはいない彼らを見捨てて、終わりから放たれた詩は自由奔放に飛び回る。
しかし実は…
>潜んでいる言葉を紙の上に引っ張り出したい!
>ぼんやりとした影でしかない言葉を現像し