谷川俊太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
詩が何を意味するのか、どんなことを伝えたいのかが分からないというかこちらが拾いきれないものが多かった。私が言葉の意味などをあまり知らないせいもあるだろう。それでも、たまにハッとさせられるものがある。
青春時代は戦時中だったにも関わらず、あらゆる表現を用いて、詩を書いてることから、芯の通った主張を抱えて生きていたと想像する。
「私の感受性くらい」では、力強い言葉を並べている一方で、「一人は賑やか」では繊細な心情を表している。これらより、作者が共感性と力強さを持ち合わせており、聡明な人物だったことを思わせる。
時間をおいてから、また読んでみたいと思う1冊であった。 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ詩集を購入して読むって、難しいけど、茨木のり子さんは「自分の感受性くらい」が有名で、何度聴いても心が震えるので、一冊買っておこうと思って、文庫を買いました。心に響くものも、響かないものも、もちろんあったけど「歳月」という章は、先に亡くなった夫の不在や、体を重ねた思い出、夫の故郷(お墓)をモチーフにしていて、切なくもエロティックで素敵だった。その前までの章の、日中韓の関係や政治や社会を批判した詩との対比もよかった。
私が特に好きだと感じ、心が震えたのは「木の実」「水の星」「かの名称」。
「木の実」はミンダナオ島で、木の芽にひっかかった髑髏が、木の成長とともに上へ上へと伸びていった光景から、その男 -
Posted by ブクログ
<あなたの発することのできるもっとも大きな声、その声をあなたは何に用いるのでしょう、怒りの表現、喜びの表現、苦痛、それとも他人への強制、あるいはまた、単なるおあそび?>
<いつの間にかどこかへなくなってしまった小さな物、それをなくしたのは誰ですか?そしてその行方はどこですか?たとえその物の細部はありありとあなたの記憶にとどめられているとしても。>
<金管楽器群の和声に支えられた一本のフルートの旋律、その音はどこから来るのですか、笛の内部の空気から、奏者の肺と口腔から、すでに死んだ作曲者の魂から、それともそれらすべてを遠く距ったどこかから?>
質問集 -
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Posted by ブクログ
谷川俊太郎さんの詩はときどき目にするのですが、詩集を1冊まとめて読むのは初めてです。
クラシック音楽は谷川さんの生活に欠かせないものだったことも知りました。
次のようなセンテンスが心に残りました。【ネタバレです】
-音楽のとびら- より
言葉は音楽を語る事が出来ない。
音楽をめぐるいろいろな事、或いは音楽を聴く自分を語れはしても、音楽そのものは語れない。
-このカヴァティーナを- より
ヴァイオリンとヴィオラとチェロ
まるで奇跡のように人の愛憎を離れて
目では見ることの出来ない情景をぼくの心に出現させる
それらはともに束の間の幻に過ぎないだろう
執着することも許されぬほどのはかなさ