谷川俊太郎のレビュー一覧

  • うそ

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    少年は犬を散歩に連れ出す。犬の尻尾の下、蟻が食料を運んでいる。少年は考え事をする。大きな葉っぱを仮面のように顔に被せる。目のところに開けた穴からみえるもの。やはり犬を散歩させている女性。すれ違う、犬も。少年は考え続ける。雨に降られて雨宿り。止んでまた歩き出す。水たまりに映る自分の顔。まだ頭の中は考え事。公園で滑り台。ゾウさんの形。暗くなって、家に戻る。少年は考え事に一応の結論をつける。”本当”に憧れながら、これからも”うそ”を何度もつくだろう、と。偽りの罪に怯えながらも、真実を貫く難しさを知る。

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    2025年11月09日
  • 今日は昨日のつづき どこからか言葉が

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    自分の中で起こっていること、世界を含む自分以外のところで起こっていることを、心の目を通して俯瞰で見ている。そこに諦観が加わってじわじわと言葉たちが心に沁みてくる。その言葉は決して難解なものではなく、普段私たちが遣う平易な言葉で深いところを探っている。「黙る」という詩は「生きる」をフォーマットにしていたのが印象的。歌人の俵万智さんが本作のことについて、谷川さんが亡くなった後に手元に届いて「ああ、まだ近くにいらっしゃるんだ」という思いを強くしたというようなことを語っていたが、身体は無くなっても言葉は残るのだということを本作を読んで改めて実感した。

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    2025年11月03日
  • 新版呼吸の本

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    難しいなと思うことを、分かりやすく書いてくださっていると思います。
    呼吸の大切さと、丹田を鍛えようと思いました。

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    2025年11月02日
  • 空の青さをみつめていると 谷川俊太郎詩集I

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    最初は全然よく分からなくて楽しみ方が分からなかったけど、音楽を聴くように何度も見ている内に言葉の面白さに気付いてきた。個人的に鋳型が出てきて飛び跳ねた!いつも詩を書くためにネタ探しの旅をしているのではないかと思うくらい物事を知っていてすごい方だなと。

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    2025年12月03日
  • その世とこの世

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    本書前半のやりとりは、異種格闘技ながら、わかりやすく響き合っていて、さすがブレイディと谷川、といった感じ。すぐ読めるし、読んで損はない。

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    2025年10月03日
  • えをかく 新版

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    リズミカルで惹き込まれる谷川俊太郎さんの詩。
    長新太さんの色彩豊かな絵も素敵。
    しちみとんがらし かわいい。
    詩を耳で聞いて、自分で自由に描くのも楽しそう。

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    2025年10月02日
  • 悼む詩

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    先ごろお亡くなりになった
    谷川俊太郎さんが
    生前に見送った方々へと
    捧げられた「悼む詩」の一集。

    その中で、巻頭に掲げられた
    詩「そのあと」の一節が心を離れません。
    ...........................................................................
    そのあとがある
    大切なひとを失ったあと
    もうあとはないと思ったあと
    すべてが終わったと知ったあとにも
    終わらないそのあとがある

    そのあとがある
    世界に そして
    ひとりひとりの心に
    .................................................

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    2025年09月10日
  • 終わりなき対話 ―やさしさを教えてほしい―

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    とんでもない2人のコラボ本だ!と驚かされ手に取りました。内容はさほど濃密ではなかったです。1980年10月23日と2022年7月5日の2人の対談内容と、お二人が相手についてのことを書いたエッセイ、中島みゆきが愛唱する谷川俊太郎の詩(なるほど!)4編、お互いに代表される詩を交互に24編。
    ただ、こういう形なら詩を手にとって読むかなぁということと、中島みゆきの普段知り得ない性格が垣間見えて良かったです。詩人ってちょっと電波より(昔いうところの宇宙人)な方多いですけど、中島みゆきさんも面白いですよね。谷川俊太郎とならんでも遜色ない…。
    対談にはルビないですけど、この本に興味引かれる高学年くらいなら大

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    2025年08月20日
  • えをかく 新版

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    ネタバレ

    1本の線(地面)を描くところから始まり、好きなものを好きなように次々と足されていく絵。あるいは物語が進むかのように、まるで生命の繋がりかのように。
    描き終わったら自分の名前を入れる。カッコ良くサインするのかと思いきや、小学生の頃よく見たアレwww←作品札(名前欄)。
    そしてまた地面から始める。

    昔そうやって、ただひたすら絵を描き続けて幸せだったなと思い出した。

    最初の一筆はいつでも勇気がいる。勇気の先に果てなくのびのびとした世界が広がる。あの楽しさを子ども達に持ち続けて欲しい(持ち続けられないのは教育のせいだと思っている)

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    2025年08月05日
  • うそ

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    “うそをついても うそがばれても ぼくはあやまらない”
    主人公の「ぼく」がそう決めている理由とは??

    子ども向けというより、大人が読んで考える絵本という印象。
    “うそでしか いえない ほんとのことが ある”
    子どもに「うそをついてはいけない」と教える前に、こういうことを考えて、説明できるようにならないとなぁと思った。
    でも、6歳の子供に理解してもらうにはなかなか難しい考えだな…

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    2025年07月30日
  • 今日は昨日のつづき どこからか言葉が

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    朝日新聞に2021年月から2024年11月までに掲載された詩を集めた本です。谷川さんは2024年11月に亡くなったので、晩年の作品集になります。

    本のタイトルは、最後の詩「感謝」の中のフレーズ「今日は昨日のつづき だけでいいと思う」から来ています。

    詩集最初にある「おめでたいマンネリズム」には「先に逝った親しい友人たちの目からすれば 平々凡々のこの今日もかけがえのない一日のはずだ」と強さが感じられるのに対して、中ほどの詩「いい天気」では「終わらない繰り返しに退屈しない自分が不思議」となり、「感謝」では「今日は昨日のつづき だけでいいと思う 何かをする気はない」、とトーンダウンしていくかの

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    2025年07月21日
  • 今日は昨日のつづき どこからか言葉が

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     本書は、詩人の谷川俊太郎さんが朝日新聞に連載していた、「どこからか言葉が」(2021年1月6日~2024年11月17日)が初出となっており、世界について考えさせられるものや、人間、言葉について、そして谷川さん自身のその瞬間、瞬間の率直な思いも垣間見えたような気がした、その中で私が書いたテーマは本書のごく一部に過ぎない。

     谷川さんは、私が持っていた詩人に対するイメージを覆してくれた人で、それは詩人の見えている世界に連れて行ってくれるだけではなく、今、私達が生きている世界の謎を何とかして解き明かそうとする、その姿勢に私は切なさと共に心を打たれるものがある。

     谷川さんの詩では何回も取り上げ

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    2025年07月13日
  • 今日は昨日のつづき どこからか言葉が

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    谷川俊太郎さん
    最期に遺した言葉は‥

    最晩年に書かれた詩

    そこには
    あるがまま
    ただ
    あるがままの姿が写し出されていると
    感じました

    朝、目が覚めて
    生きている
    その事を確認して始まる1日

    これまで
    谷川さんの詩には
    そこかしこに
    好奇心 探究心
    こういったものを感じていた

    この作品には
    そういった人間の欲といったものは
    見当たらず
    悟りの手前のようなものを感じられました

    私はこれからも
    あなたの詩を
    読み続けます




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    2025年07月06日
  • 朝のかたち 谷川俊太郎詩集II

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    言葉を通していろんな情景が流れ込んできて、味わい深い時間を過ごしました。

    生身の、人の体の生々しさも感じられ、昭和という時代を想いました。これからの時代も、体感も大切にしていけたらと思いました。

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    2025年07月03日
  • 谷川俊太郎詩集 たったいま

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    深く静かな澄んだ世界
    ジュニア向けですが詩の意味はとても深いです
    驕りもなく自らを問うて生きる
    人を貶したり争うより自らの内面と向き合う時間

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    2025年07月01日
  • 茨木のり子詩集

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    ふと読みたくなって再読しました。

    自分というものを強く持って生きたいと思わせてくれる作品が多かったです。
    「自分の感受性くらい」
    「椅りかからず」
    「通らなければ」
    とても励まされます。

    「言いたくない言葉」は、言語化するのが難しいときに、そっと支えになってくれるような詩でした。
    無理に言語化する必要はない、声や文章に表すとその想いがかえって色褪せてしまう。
    胸の内にそっとしまっておくことがあってもいいのだと思わせてくれます。

    「みずうみ」は、すごく静謐さを感じ、人間の理想の心を示しているようでした。

    特に好きなのは、
    「ぎらりと光るダイヤのような日」
    です。
    この世を去る時、自分が〈

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    2025年06月21日
  • 終わりなき対話 ―やさしさを教えてほしい―

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    谷川さんとみゆきさん?と意外でしたが、お二人とも言葉を紡ぐお仕事をされていて、考えたら不思議ではありませんでした。
    みゆきさんは大学の卒論で谷川さんをテーマにするほど、当時から強い関心を寄せていて、谷川さんは・・・みゆきさんに対してどういうお気持ちだったかはわかりませんが、
    とにかくおふた入りの対談からから始まります。
    このやり取りがおかしくて・・・
    先生と小学生のようで、また散歩の途中で出会ったおじさんと少女のやり取りのようで、主に谷川さんがあれこれみゆきさんに質問されるんですが、その質問をのらりくらりかわしたり、う~んてじらしたり、そしてびっくりすることに谷川さんに対してみゆきさんはため口

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    2025年06月08日
  • 終わりなき対話 ―やさしさを教えてほしい―

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    ネタバレ

    天才詩人とシンガーソングライターの、42年をはさんだ2回の対談を中心に、お互いをどのようにリスペクトしているかを吐露している。
    言葉を上手にあつかう二人の対話は、リスペクトする姿勢と合わせて気持ちのいいものです。
    中島みゆきの詩は、どうしてもメロディーが乗ってきてしまう。言葉としても最高なのだが。

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    2025年05月20日
  • まど・みちお詩集

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    本屋でなんとなく手に取って、最初の幼少期の真夏に感じた孤独を回想する文章や「深い夜」「樹」の美しさや胸がきゅーっとなるような切なさに惹かれて呼んでみることにした。
    詩集を読むのは初めてだったけど、章ごとにまど・みちおさんの体験や感じたところを綴った文章が置かれていて、後ろにその内容がよく現れている詩を置くという構成ですごく読みやすかった。
    まどさんの周りのものに対する平等な目線、自分も含めたあらゆる生き物や無生物が今この瞬間ここにあること、その意味を考えるのではなく、ひたすらにただ感じて言葉にしていく、その姿勢がすごいと思った。
    わたしたちはあらゆるものに囲まれて生きているけど、日常では決して

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    2025年05月20日
  • 生きてるってどういうこと?

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    自然と動物と野菜orフルーツのちょっと不思議な絵は、鮮やかで面白くて細部までじーっと眺めてしまいます。

    詩の内容は抽象的でわかりにくいものもありますが、一貫して同じようなことを言っています。
    一番すきな詩はこれ。

    「何にもまして幸せなのは かたわらにひとりのひとがいて いつでも好きなときに その手に触れることができるということ」

    普段意識してないけど、日常的に当たり前のように子どもに触れていることを考えて、それって本当に幸せだよなって思いました。

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    2025年05月18日