谷川俊太郎のレビュー一覧

  • その世とこの世

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    なんとも不思議な組み合わせのおふたりの往復書(詩)簡。谷川さんの文章や詩に触れていると、ざわざわとした心にしみこんできて、静かな気持ちになる。ブレイディみかこさんが谷川さんに投げる球が、恐れながら…と謙遜しながらも、おもいきりストレートを投げにいくのが、これまたいい。

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    2026年09月27日
  • 詩を書くということ 日常と宇宙と

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    太陽のように周りを明るくしてくれて
    川のように柔軟に変化して流れて
    土のようにどっしりと構えて
    火のような情熱を絶やさない

    クスッと笑えるユーモアをお持ち

    だからみんなにこれだけ愛されて読まれてきたのですね

    きれいなだけではつまらない

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    2026年08月23日
  • その世とこの世

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    やさしい。
    私が若かりし頃に映画館で観てとてもいいなと思った映画をブレイディみかこさんと谷川俊太郎さんが好意的にとらえてくださっていたのがなんだかとっても嬉しかった。

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    2026年08月14日
  • あなたはそこに

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    いくら言葉を尽くしても、
    情景や想いの伝わらない事って多々あるけれど
    少ない文字数、言葉で
    その景色や想い、愛しさや儚さや淋しさまで
    思い浮かばせてくれる表現に
    改めて
    魅了されました。

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    2026年07月31日
  • 谷川俊太郎詩集 たったいま

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    谷川俊太郎さんの児童向けの詩のアンソロジーですね。
    絵は、広瀬弦さんが挿絵をプレゼントされています。
     三十八篇の詩が、収められています。

          「こころの色」

      私がなにを思ってきたか
      それがいまの私をつくっている
      あなたがなにを考えてきたか
      それがいまのあなたそのもの

      世界はみんなのこころで決まる
      世界はみんなのこころで変わる

      あかんぼうのこころは白紙
      大きくなると色にそまる
      私のこころはどんな色?
      きれいな色にこころをそめたい

      きれいな色ならきっと幸せ
      すきとおっていればもっと幸せ

          「私たちの星」

      はだしで踏みしめることの出来る星
      土の星

      夜もいい匂いでいっぱいの星
      花の星

      ひとしずくの露がやがて海へと育つ星
      水の星

      道ばたにクサイチゴがかくれている星
      おいしい星

      遠くから歌声の聞こえてくる星
      風の星

      さまざまな言葉が同じ喜びと悲しみを語る星
      愛の星

            「ありがとう」

      空 ありがとう
      今日も私の上にいてくれて
      曇っていても分かるよ
      宇宙へと青くひろがっているのが

      花 ありがとう
      今日も咲いていてくれて
      明日は散ってしまうかもしれない
      でも匂いも色ももう私の一部

      お母さん ありがとう
      私を生んでくれて
      口に出すのは照れくさいから
      一度っきりしか言わないけれど

      でも誰だろう 何だろう
      私に私をくれたのは?
      限りない世界に向かって私は呟く
      私 ありがとう

     少し、子供さんには難しい詩もありますけれど、考えながら感じながら、読んで欲しい素敵な詩集ですね(=^・^=)
      

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    2026年07月20日
  • 茨木のり子詩集

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    キッパリした物言いで、毅然とした印象を受ける詩が多い。

    「自立しろ」と背中を叩かれる気持ちだ。

    詩の好きなのところは、単純な言葉で深い表現をしているのをかっこいいと思うからだ。

    この詩集も、単語としては難しいものは少ないが、それらが集まってできた詩は、心に残るものがたくさんある。

    まったく違う時代を生きた人の言葉なのに、「そうだよなあ」「分かる」と思わされるものがあるのはすごいことだ。

    『自分の感受性くらい』や『わたしが一番きれいだったころ』ももちろん良いが、『歳月』という詩集の、夫との間の気持ちを表した詩たちが素晴らしいと感じた。

    私も妻がいて子がいるが、それらの詩を読むと、痛いくらいに共感できる。

    『詩』という詩の中にこんな一文がある。

    > 詩人の仕事は溶けてしまうのだ
    民族の血のなかに
    これを発見したのはだれ?などと問われもせず ひとびとの感受性そのものとなって 息づき流れてゆく(p304)
    >

    詩人たちの言葉ははっきり思い出せなくても、多くの人の心に染み込んでいるものだ。

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    2026年05月28日
  • マザー・グース1

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    子供の頃、リチャードスキャリーのマザーグースの本を持っていてくりかえし繰り返し読んでいました。韻を踏んだ詩のようなものでリズムの良い文章で印象に残るものが多く、大好きでした、
    講談社のものは谷川俊太郎さん訳。大人になって読んでも意外と子供の頃抱いた印象とかわりません。

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    2026年05月06日
  • 終わりなき対話 ―やさしさを教えてほしい―

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    合唱部出身の自分としては両者の詩をたくさん歌いました。どれも大好きな歌です。
    最初の対話、あまりにも話が噛み合っていそうで噛み合ってなさそうで、この本の題名って噛み合わなすぎて終わるに終われないってこと?!ってくらい笑いました。
    そして最後の谷川さんの後書き、なんとなくわかる。いっぱい歌ってきて、いっぱい読んできて、谷川さんの詩は愛、やさしさを表す言葉(直接的な言い方も曖昧な言葉も)たくさんある。そして、戦争をもっとわかりやすく言う。「新しい人に」の詩が浮かんでうるっとしました。

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    2026年04月18日
  • その世とこの世

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    対話というよりは、お互いにセレンディピティを取りに行っているような、交差するようでしないような感じが良い。
    冒頭の谷川さんのブリティッシュ・ユーモアの返しがセンスあり過ぎる。

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    2026年03月28日
  • あなたはそこに

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    「本当に出会った者に別れはこない」
    ずいぶん前に、この1行に出会ってから、
    ただ、この1行の周りの景色を感じたくて
    ようやく私のところに届いた本。うれしい。
    ああ、命は、想い、気配、肌ざわりなんだな
    優しくて強くて、よりそえる。
    見つめて語りかけて、くるんでしまう。

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    2026年03月18日
  • SNOOPY COMIC SELECTION 50’s

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    50年代の二足歩行のスヌーピー
    キャラクターのデザインも違っていたりまだ登場していないメンバーもいたり、ここから現在のスヌーピーまで進化していくのかと思うとワクワクする

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    2026年03月03日
  • ありがとう

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    たった 五文字でも
    尊敬の気持ち
    感謝の気持ち
    優しい気持ち
    色んな気持ちが込められていると思います
    そして 幸せな気持ちにもなります

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    2026年02月28日
  • にじいろのさかな

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    絵が綺麗すぎる。

    このお話は、勉強になった。
    自分の事しか考えられない人の事を、友達とは思えない。
    自分を思いやってくれる人と友達になりたいと思う。

    そんな事が伝わった本だった。

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    2026年02月27日
  • 今日は昨日のつづき どこからか言葉が

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    谷川俊太郎さんの詩集ですね。
    2025年、発行。
    2024年に逝去された後、『朝日新聞』に連載されていた谷川俊太郎さんの詩から四十七篇の詩集です。
     
         「何事もなく」

     何事もなく一日一日を過ごすのが
     なんでこんなに難しいんだ
     手から滑って落ちたワイングラス
     高いものでも大事なものでもないが
     散らばったかけらが心に刺さる
     体は自然から生まれたけれど
     心はいつどこから生まれたんだろう
     草木と同じ犬猫と同じ私の命は
     深く柔らかな生命の流れから逸れて
     固くぎこちないものになってしまった
     目にするすべて手にするすべてに
     いつかコトバがベッド貼りついて
     近づいてくるはずだったのに
     かえって世界は遠ざかった
     世界とか言葉とかは
     毎日の地道な暮らしにそぐわない
     青空のもっと上は宇宙だが
     いつかそこまで行ったとしても
     まだまだ先は限りないと
     子どもの頃からコトバに教えられた
     夕焼けに言葉を失い星空に畏れを抱く
     いのちはそれだけで十分なのに

           「いのち」
     
       ある年齢を過ぎると
       どこも痛くなくても
       体がぎこちない
       けつまずいて転んでから
       それが分かり
       体は自分が草木と
       同じく枯れてゆくと知る

       人間として
       社会に参加した
       忙しない「時間」は
       悠久の自然の「時」に
       無条件降伏する
       落ち葉とともに
       大地に帰りたい
       変わらぬ夜空のもと

       言語で意味を与えられて
       人生は素の生と異なる
       己が獣とも魚とも鳥とも違う
       生きものなのを
       出自を共にしながら
       人は誇り
       人は恥じる

           「感謝」

       目が覚める
       庭の紅葉が見える
       昨日を思い出す
       まだ生きてるんだ

       今日は昨日のつづき
       だけでいいと思う
       何かをする気はない

       どこも痛くない
       痒くもないのに感謝
       いったい誰に?

       神に?
       世界に? 宇宙に?
       分からないが
       感謝の念だけは残る

     谷川俊太郎さんは、生きることの素晴らしさ、生命の大切さを言葉で綴ってくださっています。
     最後まで私たちに残してくださった言葉は、深く胸を篤く響きますね(=゚ω゚=)

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    2026年02月27日
  • 沈黙のまわり 谷川俊太郎エッセイ選

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    谷川俊太郎の初期のエッセイと対談がおさめられている。
    題名にもある「沈黙のまわり」は、沈黙についての考えいろいろだった。
    「初めに沈黙があった。言葉はその後で来た。」とは宇宙的な感覚だと思った。
    「僕にはいつも『現在ただいま』というのが面白かったということがある」というところが、谷川俊太郎の詩の生き生きと面白いところだなと思った。

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    2026年02月19日
  • あなたはそこに

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    ー“ほんとうに出会った者に別れはこない”ー

    世界でいちばん短い恋愛小説であり、
    大人のための『絵本』でもある。

    『あなたはそこに』は一編の詩である。
    内容はたったの24行。
    詩は有名で調べればすぐにでてくる。

    けれど、ぜひこの『本』で読んで欲しい。

    水彩の柔らかいタッチで描かれる絵。
    色使い、色の滲みやぼかし、グラデーション。
    心を震わせる美しい情景。

    絵をじっと眺め本を読む。
    すると、煙がくゆるところやカーテンが風にそよぐところが目に浮かび、雑踏やざわめきが耳に聞こえてくる。それは脳内で再生されて1本のショートストーリーのようになるのを感じる。

    文字の位置、絵の美しさ、サイズ、余白の使い方。
    全体のバランス、まとまり。
    1冊の芸術的な作品に感嘆する。

    短く薄い本であるが、心が満たされていく大好きな一冊である。







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    2026年02月14日
  • 行先は未定です

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    谷川俊太郎さんは、国語科教員なら避けて通れないかただ。
    だけどそれ以上に、どうしようもなく惹かれる作家だ。
    詩人の書くことってどこまでがリアルでどこまでが作り物なんだろうか。でも、そこはどうでもよくて、触れた人が、一片の詩のどこかの一節に心を震わせたとき、とたんにことばが息づくものなのだろうと思う。

    谷川俊太郎さんの詩人としての歩みがたどれるような詩が収録されているので、この詩は…と思う詩が一つは必ずあるはず。

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    2026年02月07日
  • 世界が問いである時 答えるのは私だけ

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    ネタバレ

    谷川俊太郎さんのおそらく生前最後の詩集。集大成と言えるほど詳しくはないが、幅広い詩があり作者の寛容な人生観を改めて感じることができたような気がします

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    2026年02月07日
  • 世界が問いである時 答えるのは私だけ

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    ネタバレ

    文字がそこに在る、というか
    ここにあるのが正しい、というような

    全てが美しく、人間の良さが詰まった詩たちが集まっていました。
    谷川俊太郎さんを超える詩人は居るのでしょうか?



    私が好きな詩は、47ページの

    考えることで人間はひとつの場所から
    他の場所へと動く

    です。

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    2026年02月04日
  • すきが いっぱい

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    詩人、谷川俊太郎と作家、西加奈子の詩のやり取り。
    挿絵は西加奈子作。


    詩の感想は難しいです。
    パッと読んだ印象で、谷川俊太郎さんの詩は、あっさり簡潔な言葉でギュッと個人に集約されるイメージ、西加奈子さんの詩は割と普遍的、全体に広がっていくような詩だと感じました。

    谷川俊太郎さんの詩をじっくり見ていて。
    全角スペースを空けている詩はよく分かりますが、よくよく見ると半角スペースを空けている詩があって、その緻密さに感動しました。

    一番最後の「すき」の詩は、分かりやすい全角スペース、最後は改行して「すき」と一言。ずっとジンと心にきているものが最後でギュッと、すき!そう!好き!って心がギューっとなります。

    「うかんでる」は、スペースなく言い切りでたった四行の詩。そして驚いたのは「うちゅうのいろは?」の半角スペース。はっきりとしたスペースではないけれど、一見ギュッとして見えるけれど、よく見るとほんの少し空いている。この詩だけだと思います(よく見ないと分からないので見逃しているかも)。
    この間を空けることによって、上から下まで一気に言い切る文章ではなくうっすら言葉を分ける、そんな役割をしているような気がします。目で読む時もそう、声に出して読む時もきっとそう。
    こういう細かい計算がきっとたくさんあるのだろうなと思います。

    西加奈子さんの絵が可愛いです。

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    2026年01月27日