谷川俊太郎のレビュー一覧

  • 虚空へ(新潮文庫)

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       谷川俊太郎さん 生前最後の詩集

    人間と動物の大きな違いは、言葉でもってコミュニケーションをとるか否かということ。言葉の担い手である詩人谷川さんが、あえて言葉に寄りかかろうとしない、そんな心意気が感じられる詩集です。14行詩が集められています。ご自分の最期を、少なからずも意識されているかのように感じました。

    【心に響いた詩中の言葉】
    ・どの一生も言葉に尽くせない
    ・言葉が落としたものを詩は拾う
    ・ヒトは皆 体に音楽を秘めている
    ・言葉が出来ないことを音楽はする
    ・時を凍らせる言葉という破片

    俵万智さんの解説、良かったです。

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    2025年11月30日
  • 谷川俊太郎詩集 たったいま

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    社会的コミュニティでの役目を仰せつかり、ここしばらく忙しくしておりました。焦りも、不満もチラリ・・・そんな私を救ってくれた一冊です。
    どのページを開いても、どの言葉も宝石のように、輝いています。88ページ(なんだか運命的な割り付け、と、私だけが思う)の『ありがとう』の抜粋です。
    『空 ありがとう
    今日も私の上にいてくれて
    曇っていても分かるよ
    宇宙へと青く広がっているのが』
    私の、この心の状態とのタイミングですね、
    泣けました。
    生きていることの有り難さとか、
    感謝の心とか、言葉の中にある『想い』や
    『心』に気がつかなければ、見過ごしてしまうことなのだと思います。
    いのちの愛おしさ、生きている

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    2025年11月29日
  • にじいろのさかな

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    今日のリンチョコでのコーヒータイムに、この色鮮やかな名作絵本を再読しました。何度ページをめくっても、心に優しさが広がるような、そんな魅力が詰まった一冊です。
    • タイトル: にじいろのさかな
    • 著者: マーカス・フィスター
    • 訳者: 谷川 俊太郎
    • 出版社: 講談社
    • 出版年月日: 1995年11月15日(第1版)
    • 対象年齢: 2歳~4歳くらい
    物語の最大の魅力は、やはり主人公のにじいろのさかなの絵です。
    キラキラと輝くホログラムのうろこが本当に美しく、ページを開くたびに子どもだけでなく大人まで夢中にさせてくれます。
    美しいにじいろのさかなが、その宝物を分け与えることを通して**「

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    2025年11月28日
  • 生きてるってどういうこと?

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    あい はるかな過去を忘れないこと
    愛  見えない未来を信じること

    あい くりかえしくりかえし考えること
    愛  いのちをかけて生きること

    ほんとうの宝は日々の暮らしの中にひそむ✨

    92歳の谷川俊太郎からの宝物✨

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    2025年11月24日
  • にじいろのさかな

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    海が舞台の自慢や友達、人間関係の勉強になるようなストーリー。
    キラキラと銀色に光るホログラムの箔押しが施されている。

    【ママ評価】★★★★★
    小さい頃に原画展へ連れて行ってもらい、美しい絵に心を奪われて大好きになった絵本。
    母になった今、改めて読むと感じ方が違うものだとなんだか懐かしい気持ちになった。
    記憶より文が長めで、改行やスペースがやや読みにくい。
    言葉も少し古い言葉選びに感じた。
    ストーリーは知っての通り教育的なメッセージ性が強めで、典型的なパターンというか王道というか、子どもにわかりやすいという点は良い。
    主人公のにじうおの心情がたくさん書かれているのがわかりやすいし、けれども子ど

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    2025年11月05日
  • 行先は未定です

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    鉄腕アトムを書いた人だったのですね。
    昔、高校生の時に
    詩を書く授業で
    恥ずかしくて自分の詩を書けなく
    バレそうもない歌詞を
    提出した記憶がある。

    今なら違反してますよね。

    詞の書き方を教わった感じです。

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    2025年10月20日
  • 完全版 ピーナッツ全集 1 スヌーピー1950~1952

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    チャールズ・シュルツさんがこのピーナッツを世に出したのが1950年。
    戦後5年だ。

    たった5年で、こんなシュールな子ども(チャーリーブラウン)や犬(スヌーピー)が主人公の漫画が、新聞に毎日掲載されていたのかと思うと、日本との差を本当に感じる。良い悪いではなく、文化の差。
    「個」が立っているアメリカと「家・家族」が漫画や絵本にもあらわれる日本。

    かこさとしさんの、だるまちゃんとてんぐちゃんは初版が1967年だけれども、とても家族的。

    そんな日本とアメリカの戦後の差なんかも感じながら読んだ。

    でも普通に初期のスヌーピーはかわいい。四足歩行。

    チャールズ・シュルツさんの人柄エピソードも載っ

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    2025年09月25日
  • 愛について/愛のパンセ

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    恋、愛についての概念が
    叙情的に書かれている

    モヤモヤする切ない気持ちを
    どう解釈して受け入れて納得できるのか

    抽象的ではあるけど
    抽象的だからこそ
    共感できる言葉や文が見つかった

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    2025年09月10日
  • ベージュ(新潮文庫)

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    言葉の持つ自由さと、無力感をひしひしと感じました。もう谷川俊太郎さんの新しい著作に出会えないと思うと、頁を捲る手がゆっくりになってしまいました。

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    2025年09月04日
  • 生きてるってどういうこと?

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    生きること自体がイヤになってしまう時に、やさしく寄り添ってくれる素敵な本でした。

    「うつくしいものを見ると、生きるちからがわいてくる」
    本当にそうなら、これを信じて、
    うつくしい景色や音、言葉などを探して生きていきたい。

    「絶望は出発点」
    とても心強く、背中を押してくれる言葉でした。

    共感できたり、励ましてくれたり、もう一度もっと足元をよくみてみて!という言葉が、とても素敵でした。

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    2025年09月04日
  • 行先は未定です

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    俊太郎さんは根っからの詩人なのだということを、
    改めて感じました。言葉を疑っているとおっしゃっても、難しい単行本はなくて、言葉の意味、持ち味?を素直に生かしている作品ばかりです。
    言葉の背景に、俊太郎さんの人生そのものが見えている、そんな詩を書けるなんて、すごいです。
    話す言葉、心から流れ出た言葉が、自らメロディを奏でて詩になったという感じです。
    何回も推敲なさるということですが、
    言葉に命を与え、読む人の心に響くことで、世の中のためになるって、詩人の偉大さを思いました。
    ほかにも大好きな詩人はたくさんいますが、
    俊太郎さんはわたしのお師匠さんです。

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    2025年08月31日
  • 行先は未定です

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    2024年11月13日に92歳で逝去された国民的詩人谷川俊太郎さんが最後に連載されていた朝日新聞の「谷川俊太郎 未来を生きる人たちへ」をもとに新たに詩などを掲載して再構成されたもの。

    谷川さん、井伏鱒二はお好きで西脇順三郎はあまり好きでなかったとは初めて知りました。


    目次
        いきる
    いまは生きている意味もなくていいと思える

        はなす
    僕には自分の言いたいことはないんですよ

        あいする
    好きってやっぱり非常に肯定的な言葉ですよね

        きく
    いい音楽には、自分がない そういう言葉を書けたらいいな

        つながる
    人間であることがいやなんですよ わざとらしいんで

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    2025年08月18日
  • 今日は昨日のつづき どこからか言葉が

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    ネタバレ

    これほど詩を書き続けた詩人はいないだろうと思います。
    これほど愛された詩人もいないでしょう。
    たくさんの詩に感謝します。

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    2025年08月13日
  • にじいろのさかな

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    昔から好きだったので息子に読んでみたけどまだ少し難しいながらも最後まで読めたのと、キラキラ反射するウロコを楽しそうにみてた。可愛い

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    2025年07月31日
  • 行先は未定です

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    谷川俊太郎さんの最期の詩集ですね。
    人生の大半を詩人として生きてこられた稀有な方でした。
    どれほど、私は谷川氏の作品を読ませていただいて、
    詩の道の前方を見つめ続けて、生きてきたことか……。
    自分に残された、生きる日々をしっかりと生きてゆきます。

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    2025年07月27日
  • 行先は未定です

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    谷川俊太郎が”国民的詩人”と
    称されていることがストンと落ちる
    「ことば+詩集」。

    詩とつぶやきの境界なく読めます。

    「ほんとうに出会った者に別れはこない」
    巨星堕ちて、
    この傑作フレーズがますます響いたよ。

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    2025年07月21日
  • 今日は昨日のつづき どこからか言葉が

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    “黙るということ
    いま黙っているということ
    それは多数に耳をかさないこと
    口をつぐみながら
    つぐむ自分を疑うこと

    黙るということ
    ひとり黙っているということ
    草木を味方にするということ
    曇り空の下の小石とともに
    世界の饒舌に耐えること”
    (p.24『沈黙』)


    “午後二時である
    ちょっと眠ろうと思う
    雨がしとしと降っている
    静かだ
    静かはいい
    うるさいのは御免た”
    (p.90『昼寝』)

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    2025年07月20日
  • 今日は昨日のつづき どこからか言葉が

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    ページを捲る度に、段々と死に向かっていく谷川さんの姿が見えた。その事を、ご自身で予感していたのかもしれないとさえ思った。

    最後の詩「感謝」が本当に素敵で、きっと私の五本の指に入ったままこの先も消える事はないだろうと思う。私の人生も、最後に「感謝」の念だけを残して幕を閉じられたら、と身が引き締まる。

    例えもう姿が見えなくなっても、谷川さんが来る日も来る日も書き留めた詩が私たちの周りにあるから少しだけ寂しくない。
    私が詩に出会うきっかけとなった方。心の底から敬愛していました。どうか天国で安らかに、どうか穏やかで良い旅をと、願ってやみません。

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    2025年07月11日
  • 今日は昨日のつづき どこからか言葉が

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    ページの空白の中にも
    込められた思いが
    ぎゅうぎゅうに
    つめこまれたような
    それでいて清涼な風が
    吹きわたっているような
    そんな詩集
    ひとつひとつが
    わたしの心に
    しみわたってきた

    朝日新聞に『どこからか言葉が』というタイトルで連載されていた47篇の詩をまとめた詩集。

    遺作のタイトルは「感謝」。偶然とはいえ、谷川俊太郎さんの思いがそのまま込められた、素敵な詩でした。

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    2025年06月22日
  • 谷川俊太郎詩選集 1

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    お腹の中にいた時、管理入院で離れ離れになる日までパパがお腹に向かって読んでくれました。
    朝のリレー、生きる。

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    2025年06月20日