あらすじ
「飛び去る時がどれだけ人を賢くするか/魂は満ちることを知らぬ穴ぼこ――」(『魂のいちばんおいしいところ』所収「木星の岸辺」より)。「生」を実践するなかで、詩は、谷川俊太郎は、どう変遷してきたか。若き中国人研究者、田原の目を経て新たに編まれた21世紀初のアンソロジー、完結編。編者による書簡インタビュー、半世紀を超える詩人の多彩な活動をあとづける年代別著書目録、年譜を収録。
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Posted by ブクログ
少し前に一度読んだのを再読したら微妙に惹かれる詩が変っていました。
1や2より3はボリュームもあって読みごたえがありました。
好きなものを挙げると
「魂のいちばんおいしいところ」
「詩を贈ることについて」
「虚空へ」
「あい」
「天使、まだ手探りしている」
「泣いている天使」
「醜い天使」
「あのひとが来て」
以前に、『クレーの天使』を読んだときは違うものに惹かれました。
巻末に中国人文学者の田原(ティアンユアン)さんによる谷川さんへの書簡インタビュー、解説があり、興味深く読みました。
Posted by ブクログ
現在の谷川俊太郎に最も近い作品集。だいぶ高齢ともなり、すっかり谷川スタイルは確立されたかのように見えるが、彼の挑戦は留まるところを知らない。問題作として一部で話題になった詩「なんでもおまんこ」も収録されている。個人的なおすすめは「三つのイメージ」。
Posted by ブクログ
クレーは言葉よりもっと奥深くをみつめている。それらは言葉になる以前のイメージ、あるいは言葉によってではなく、イメージによって秩序を与えられた世界である。
言葉によって感染した病いは言葉によって免疫するしかない。
Posted by ブクログ
“真っ白でいるよりも”の一番最後だけを最初に知って、この詩を読みたくて買った本。
読んでみて物事を見る視点が好きだって改めて思った。
世界ってこんな見方もあるんだなぁと感じられます。
でも全部読んでません。。。