あらすじ
「……私はひとを呼ぶ/すると世界がふり向く/そして私がいなくなる」(『六十二のソネット』所収「62」より)。時代を超えて愛される谷川俊太郎の詩作のすべてから新たに編んだ21世紀初のアンソロジー。第1巻は処女詩集『二十億光年の孤独』『愛について』『日本語のおけいこ』『旅』『ことばあそびうた』など17冊の著作と未刊詩篇より、1950~70年代の代表詩を厳選。
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やっぱり好きです。
谷川俊太郎さんはいいです。
夕べ読んでいいと思ったものは、
「夢」
「葉書」
「地球へのピクニック」
「泣く」
「問と答」
「ことば」
「みずうみ」
「生きる」
「なんにもない」
以上です。
何度か、他の詩集や、選集で目にしたものや、初めて読んだものもあります。
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『言葉を超えた所に 本当の道徳はある。 真実がある。』
by アルベルト・シュバイツァー
つるん、とした玉の様な言葉をリフレインしながら私は迷う。
かみさまをとらえてしまった詩人がひいた<境界線>の際にいて。
空間も
時間も
あらゆる思想も
超越したと、思える言葉のむこうに
また<言葉>が残っていた。
そんな詩集。
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詩集はあまり読んだ事のある分野ではないけど、これはかなりいい!
宮沢賢治の詩集が思考や感情が高い水準に昇華されたものとして味わいがあるのに対して、谷川俊太郎は他者にも秘めた共同の感情を刺激し共感を生み出すところがいいのかもしれない。
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えりすぐっただけあって、どれもいい。
谷川さんのことばひとつに、わたしは無条件で鳥肌が立ってしまうのですが、、、
特に好きなのは「博物館」と「海」。
でも他にもたくさん、こころに残ることばたちばかり。
うたうため うたうため
私はいつも黙っていたい
私は詩人でなくなりたい
私は世界に餓えているから
(「牧歌」一部抜粋)
谷川さんの、朗読の声も谷川さんの詩によく馴染んでいた。ことばも、とても谷川さんに馴染んでいて、それでいて谷川さんと対立している。
ふたりはぶつかりあっている。だからこのひとのことばは、ひびくんだと思う。
感覚的にしか、とらえられない。
そんな気がする。
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合唱曲でよく詩を書かれている方。そんな第一印象だったのだけれど、やっぱり普通の詩もすごい。個人的には「二十億光年の孤独」「死んだ男が残したもの」「兵士の告白」「地球へのピクニック」が好きでした。そして「朝のリレー」も好き。中学校で習ったけれど、読めば読むほど壮大だ。
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谷川俊太郎の詩集に出会ったのは大学一年のときだった。現代詩文庫だったと思うが、余り好きになれなかった。それが五十年の歳月を経て今読み返すと実にいい。プロの詩人の作品とはこういうものをいうのかと思う。谷川先生ごめんなさい。あなたは素晴らしい詩人です。目から鱗の詩ばかりです。
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面白かったです。ことばあそびうた、は小学生の頃大好きだったので再会に懐かしくなりました。谷川さんの紡ぐ言葉で世界が広がります。笑ったり、ドキドキしたり。イベントで谷川さんの講演を拝見したことがあるのですが、谷川さん少年のようでかわいくて素敵でした。濃密なひとときでした。
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『本物の音楽がここにあった』
谷川俊太郎というと、みんなはなにを一番に思い出すだろうか。私はといえば谷川俊太郎だって言ってるのに、金子みすゞの『小鳥と鈴と私』が出てくるような程度の低さである。もちろん出てくる過程の中で既に間違えていることに気がつくので、その後には作者紹介でよく使われている優しそうなおじいさんの顔が浮かんでくる。だから、私のなかで谷川俊太郎は詩を生業にしている優しいおじいさんのイメージしかなかった。
そんな私でも今まで幾度か谷川俊太郎の作品を読んできている。一番近い記憶では『これが私の優しさです』だったかな。確かにその作品を読んだときも、抱いていたイメージよりも硬派で尖っているように感じたことを覚えている。だけど、今回読んだ作品のような辛辣な詩を読む人だとは思っていなかった。
大小という詩がある。
谷川俊太郎詩集、朝日新聞社『落首九十九』より引用させてもらいたい。
小さな戦争やむをえぬ
大きな戦争防ぐため
小さな不自由やむをえぬ
大きな自由守るため
一人死ぬのはやむをえぬ
千人死ぬのを防ぐため
千人死ぬのもやむをえぬ
ひとつの国を守るため
大は小をかねるとさ
量は質をかねるとさ
以上。
他には『その他の落首』にも死や戦争がテーマになっている作品が多く見られた。
にこやかな笑みの下で、谷川俊太郎は身体の中の黒いところまで歌にしていた。自分が(勝手に)抱いていたイメージをあっさりと覆されてしまった。谷川俊太郎の詩で有名な詩がある。『生きる』という作品だ。きっとみんな知っているんじゃないかと思う。(知らない人はググッとやっちゃってください)その作品もまたこの作品を知ってからでは全く違った詩に思えてくる。
詩を読むことに終わりは無いのだと思った。一頁から最後の頁目まで隅々まで読んだからといってちゃんと読み終わったということにはならないのではないか。あの日パラパラと読み逃してしまった詩に意味を見つけるときがいつか来るかもしれない。詩はどんなに短くても、今日1日で読みきってしまうことはないように思った。これは、少し音楽に似ている。ああ、詩は音楽だったんだ。知らなかったなぁ。
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思わずくしゃみしてしまう「二十億光年の孤独」をはじめ、17冊の著作と未刊詩篇より選ばれた滋養あふれる詩の数々。
“親しい風景たちの中でさえ、世界の豊かさは難解だ”
そう書いているけれど、俊太郎さんの言葉はまるでそれを解きほぐしているよう。
“いきているということ”は昔も今も変わらず心の琴線に触れる詩。
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普段は詩は読まないが小学校のころ谷川さんの詩を習い興味を持っていたので読んでみた。
p137除名、p146くり返す、p204生きる、p222ほほえみがお気に入りになった。
谷川さんの詩は生死について内容の重いのものから言葉遊びまでバリエーションが豊富だった。
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母お気に入りの谷川俊太郎の詩選集。
私が詩集をひらくのはなにか答えが欲しいとき。
めくりながら探す。見つかるまで探す。
今夜も胸がぎゅっとなって、それからほっとする詩に出会えました。
これでゆっくり眠りにつける。
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学校で習った『二十億光年の孤独』が、とにかく心に刺さって取れなくて、つい買ってしまったもの。
多分好きなのは『朝のリレー』のほうだと思うけど、題名も何もかも全てが忘れられないのはこっち。
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詩人に触れてみる。谷川俊太郎がどうして多き詩人の中で注目されるのか、わかった気がする。中学か小学校かの教科書に乗ってた作品もあり非常に懐かしい
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凄く好き。何が好きかって、分からないけど詩がいいよ。やっぱり誰もが知ってる名前なだけある。私的には、詩を声に出して読んで、気分にまるごと浸るのが好きな1冊です。
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著者17歳からの詩を集めた1巻。
21歳(私と同じ年)のときに「二十億光年の孤独」を書いたんだ。見る目が、感じ方が、すごい。
好きなのは「手」という詩。
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私には難解で?と思うものから、うんうんと思うものまで。
子どもの頃に母親からか幼稚園からか聞いて覚えていた詩もあった。
詩はこちらの心がザワザワしていると上手く受け取れないから、無心になって読む必要があるな。
この時代に無心でいること自体がなかなか難しいな。
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3割くらいの詩は 本当の意味がわかっていないと思うが、平和を望む詩は 心に響いた
音読しやすくて、宇宙や空から見下ろした映像イメージの詩が多い。空を飛ぶ鳥に 自分を重ねているように見える
Posted by ブクログ
妙に詩選集、というのが好きだったりして、何故だろう。限りなく透明な気分になったり色々だったり、ファンタジーとかその他物語と違った世界に浸れるのが好きなのかもしれません。
この本は、日々の中で何気なく思い、感じ、生きてきたことを、詩を通して思い起こさせてくれる、そんな詩選集だと思いました。綴られる言葉一つ一つが存在を持っているように感じました。
出版社 / 著者からの内容紹介
現代日本を代表する詩人のベスト作品集。
軽やかで深い、美しい言葉の贈りもの…。半世紀を超える詩業からの名詩選。第一巻は、第一詩集『二十億光年の孤独』(1954)から『空に小鳥がいなくなった日』(1974)までより精選。(解説・野中 柊)
内容(「BOOK」データベースより)
「…私はひとを呼ぶ/すると世界がふり向く/そして私がいなくなる」(『六十二のソネット』所収「62」より)。時代を超えて愛される谷川俊太郎の詩作のすべてから新たに編んだ21世紀初のアンソロジー。第1巻は処女詩集『二十億光年の孤独』『愛について』『日本語のおけいこ』『旅』『ことばあそびうた』など17冊の著作と未刊詩篇より、1950~70年代の代表詩を厳選。巻末カラー付録に初版装幀選も。