感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「八月と二月」みたいに、ふと自分の人生の内奥をえぐられる瞬間をもたらす詩作があるから困る。『はだか』を読んでいるときのような切迫感が、この詩集でも時として感じられた。春のいじわるな風のように。
Posted by ブクログ
一日で、一気に全部読みました。
もの凄い量の、物語、又は人生の断片が、どっと流れ込んできたような気がしました。
その中で、どれが一番印象深かったかといえば、他の選集でも目にしましたが、
「はる」という、とても無垢な詩でした。
あとは、六十二のソネットから
「7」の朝2
「13」の今。
「地球へのピクニック」
「泣く」
「くりかえす」
もよかったです。
巻末の解説は大岡信さんで、谷川さんのことを、「感傷性が非常に希薄な点が過去の詩人たちと異なっている」ということを述べられています。
Posted by ブクログ
詩、全然詳しくないけど今まで読んだ詩と全然違った。たまたま今まで読んでた詩がユーモアがあって優しい感じのものが多かっただかなんだろうけど、この人の詩は生々しいというか現実的というか、結構政治的なことや戦争のことも出てくる。共感できる詩はかなり少なかったし感傷的になる詩もかなり少なかった。どちらかというと、うわっ…ってなったりゾクっとする詩が多い。千羽鶴って詩に「あまりにはかない祈りのかたち 千羽は無力、万羽も億羽も無力」「巨大な悪の不死鳥」ってドストレートに書かれていた。こういうのを切れ味が鋭いって言うんだろうな。