あらすじ
1952年に『二十億光年の孤独』で鮮烈なデビューを果たし、日本を代表する詩人となった著者の1950年代~60年代の代表作を精選した詩集が、読みやすくなって再登場!著者によるあとがきも収録。
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Posted by ブクログ
「八月と二月」みたいに、ふと自分の人生の内奥をえぐられる瞬間をもたらす詩作があるから困る。『はだか』を読んでいるときのような切迫感が、この詩集でも時として感じられた。春のいじわるな風のように。
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一日で、一気に全部読みました。
もの凄い量の、物語、又は人生の断片が、どっと流れ込んできたような気がしました。
その中で、どれが一番印象深かったかといえば、他の選集でも目にしましたが、
「はる」という、とても無垢な詩でした。
あとは、六十二のソネットから
「7」の朝2
「13」の今。
「地球へのピクニック」
「泣く」
「くりかえす」
もよかったです。
巻末の解説は大岡信さんで、谷川さんのことを、「感傷性が非常に希薄な点が過去の詩人たちと異なっている」ということを述べられています。
Posted by ブクログ
最初は全然よく分からなくて楽しみ方が分からなかったけど、音楽を聴くように何度も見ている内に言葉の面白さに気付いてきた。個人的に鋳型が出てきて飛び跳ねた!いつも詩を書くためにネタ探しの旅をしているのではないかと思うくらい物事を知っていてすごい方だなと。
Posted by ブクログ
「清冽な言葉と鋭い感性」と形容されることの多い谷川俊太郎さん。それが読みにくさになる時がある。
私が好きなのは温もりを感じる詩、直接的にものごとを批判しNOを訴えるような詩、そして言葉遊びをしながらタブーを消しちゃう詩だ。
地球へのピクニック(愛について)
この日(絵本)
窓(愛のパンセ)
男の子のマーチ(あなたに)
もし言葉が(あなたに)
ごあいさつ(落首九十九)
大小(落首九十九)
千羽鶴(落首九十九)
読み返してわかった。
わかりやすい詩が好きみたいだ。
Posted by ブクログ
本当に難しく理解し難い内容だった。
けどただ一つ、作者の思想が私の想像を遥かに超えたおり、私に見えていないものが見えていることだけはわかった。
Posted by ブクログ
詩、全然詳しくないけど今まで読んだ詩と全然違った。たまたま今まで読んでた詩がユーモアがあって優しい感じのものが多かっただかなんだろうけど、この人の詩は生々しいというか現実的というか、結構政治的なことや戦争のことも出てくる。共感できる詩はかなり少なかったし感傷的になる詩もかなり少なかった。どちらかというと、うわっ…ってなったりゾクっとする詩が多い。千羽鶴って詩に「あまりにはかない祈りのかたち 千羽は無力、万羽も億羽も無力」「巨大な悪の不死鳥」ってドストレートに書かれていた。こういうのを切れ味が鋭いって言うんだろうな。