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詩を創りはじめて1年半の「人生の最後の峠に立っている」内藤里永子は、あるとき詩人・谷川俊太郎と詩遊びがしたいと願った。その願いは叶えられ、都内の小さな場所で、11のお題に対して、交互に自分の詩を披露しあった。本書はその詩をすべて掲載。さらに本書のために書き下ろした谷川の新作「ことばのかくれんぼ」を収録した。
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Posted by ブクログ
テーマを決めて二人で詩を読みあう。 一夜限りの楽しげな遊びである。 谷川俊太郎さんは詩人である。 言葉が何も見ていない所がすごい。 彼の言葉は、きっと記憶すら届かぬ深部から掬いとったもの。 内藤里永子さんは詩を詠む人である。 その言葉はしっかり「生」を直視している。 ぴったりとくっついた詩をは...続きを読むぎ取る様に詠まれた詩。 お互いが お互いの透き通った体の向こうにある<遥か>を見据えている。 100年後、きっとこの場に彼らはいない彼らを見捨てて、終わりから放たれた詩は自由奔放に飛び回る。 しかし実は… >潜んでいる言葉を紙の上に引っ張り出したい! >ぼんやりとした影でしかない言葉を現像したい! >光速で飛び回る言葉にタックルしたい! 詩人でさえも、容易に捕まらないのが言葉なんだなぁ~
谷川俊太郎さんと内藤里永子さんによる、一夜限りの詩遊び。 言葉と言葉が重なって、紡がれて、 朗読していて優しい気持ちになりました。 自分の気持ちに素直になることは、心地良いことです。 「ことばのかくれんぼ」「春に」「青い花束」「芝生」すきでした。 テーマ「傷つくいのち」の詩は、胸が詰まりました。...続きを読むとくに「兵士の告白」は涙が出ました。 「輝く今日とまた来る明日」を 精一杯生きたいです。
楽しそうな感じがとてもよい。 言葉たちが大切に扱われているのがわかる。 響くうたがたくさん。 何度も見返して、たいせつに噛みしめていきたい本。 とてもすてき。装丁やアートワーク含め。 宝物になりそうです。 この一夜を経験した人がうらやましい!
谷川俊太郎さんと内藤里永子の詩遊びの詩集ですね。 内藤里永子さんは、詩を書きはじめて一年ほどしての試みだそうですが、エミリー・ディキンソンやターシャ・デューダーの訳でお馴染みですね。 『詩遊びとは、声のことばを、たくさんの聴く耳に触れる、その触れ方の工夫なのでした。つどった聴く耳に声が喜びを伝えま...続きを読むす。朗読詩と詩のあいまに、詩人の即興の、即妙のおしゃべりが 笑いさざめきの風の渦を生み出すのも、見えた ひと夜でした。』と、ごあいさつで、内藤里永子が語られています。 お題は十一題です。 『芽生え』のお題で 「春に」 谷川俊太郎 この気もちはなんだろう 目に見えないエネルギーの流れが 大地からあしのうらを伝わって ぼくの腹へ胸へそうしてのどへ 声にならないさけびとなってこみあげる この気持ちはなんだろう 枝の先のふくらんだ新芽がこころをつつく よろこびだ しかしかなしみでもある いらだちだ しかもやすらぎがある あこがれだ そしていかりがかくれている 心のダムにせきとめられ よどみ渦まきせめぎあい いまあふれようとする この気持ちはなんだろう あの空のあの青に手をひたしたい まだ会ったことのないすべての人と 会ってみたい話してみたい あしたとあさってが一度にくるといい ぼくはもどかしい 地平線のかなたへと歩きつづけたい そのくせこの草の上でじっとしていたい 大声でだれかを呼びたい そのくせひとりで黙っていたい この気持ちはなんだろう 「谷川俊太郎さんに」 内藤里永子 若者は遠くからやってきた、 一九五一年に。 (どのような遠くからという 携えたノートから星々がこぼれた) 星の詩の種子を持つものとしての 出現。 月日のまにまに 若者は ノートを開いた。 はるかな星の詩の種子が 地表に舞う。 風に 種子は乗って、 地球の子らの ひとりの わたしの 心にも下りた。 心は嬉しく 受けた。 わたしは眺めるのです。 心に着床した種子を。 ある日、 芽生えはとてもみどり色。 よろこびに ふるえる 詩の葉っぱ。 『魂の記憶』のお題 「芝生」 谷川俊太郎 そして私はいつか どこかから来て 不意にこの芝生の上に立っていた なすべきことはすべて 私の細胞が記憶していた だから私は人間の形をし 幸せについて語りさえしたのだ 「お日さま」 内藤里永子 空のお日さまはみんなの お日さまなのに 不思議、 わたしに話かけるのです。 お日さまは話すときに 光の球体とは違う姿をして見せます。 空の、みんなのお日さまは わたしに語りかけるのです。 あまりに旅立た話かけられて、 そのたびにわたしは若返って、 いまでは 古代の地球の上に立っています。 古代の土を踏んで、ひとりとひとり 身にまとうものもわずかに、 日の神さまにわたしは向き合っています。 とても楽しい『詩遊び』ですね。会場の雰囲気を内藤里永子さんが巻末に述べられています。 楽しい一夜の経験は、生涯の宝物になったことでしょうね。詩の朗読会と云うのを私は経験した事が無いので、内藤里永子さんの感想は、喜びと共感のシンフォニーでした(=^ェ^=)
ひと夜 詩遊びをします。 詩人谷川俊太郎さんと、詩を書きはじめて一年ほどのわたしと。 時は、桃の節句、雛の祭り。古風な内裏雛と桃の枝が飾ってあります。 所は、小さいところ。 ひと夜、詩遊びをします。 詩人谷川俊太郎さんと。桃の花が薫っています。 詩遊びとは、声のことばを たくさんの聴く耳に触れる...続きを読む、その触れ方の工夫なのでした。つどった聴く耳に声が喜びを伝えます。 朗読詩と詩のあいまに、詩人の即興の、即妙のおしゃべりが 笑いさざめきの風の渦を生み出すのも、見えた、 ひと夜でした。
谷川俊太郎さんと、詩を書き始めて一年の内藤里永子さんが初めて顔を合わせて、打ち合わせなしで、一夜の詩遊び(朗読披露)をしたときの記録だそうです。 私は谷川さんの大ファンなのでやはり谷川さんファンであられる内藤さんが谷川さんに向けて詠まれた詩がすごく新鮮にかんじられました。 内藤さんの詩では 「谷...続きを読む川俊太郎さんに」 「白い部屋見つけたの」 「気分はこんな風」 がいいと思いました。 谷川さんの詩では 「夢の中の設計図」 がいいと思いました。 内藤さんが巻末にかかれた「ひと夜の詩遊び・ノート」も会場の雰囲気が伝わってきて、楽しかったです。 和歌は人麻呂、俳句は芭蕉、詩は(わたしたちの世紀に)谷川俊太郎。 だそうです。
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一夜だけの詩遊び
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谷川俊太郎
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