富樫倫太郎のレビュー一覧

  • SRO7 ブラックナイト

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    SROシリーズ、7作目。

    今作では、ネグレクト虐待児と普通の主婦が如何にしてシリアルキラーに生まれ育っていくかの過程をそれぞれの立場で描かれている。そもそもシリーズ全体が非常にコンパクトな時系列で進められているため、複数の事件が同時進行で起こっていくのは分かるのだが、わざわざ一巻に一括りするのであれば、少々ご都合主義でも二つの事件を絡めてほしかったし、逆に尾形の息子を絡めるのはご都合主義にも余りあると思うし、何だか中途半端な感じを受けた。次の8作目はまた近藤房子が大暴れするのかなぁと期待半分、全く関係のない別の事件が読みたいと思う気持ちも半分といったところ。

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    2018年05月07日
  • SRO1 警視庁広域捜査専任特別調査室

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    連続殺人鬼とか、指切断のシリアルキラーとかが犯人のようで、読み始めることに躊躇いがあった。
    しかし、SROのメンバーそれぞれが訳アリで、キャラクターがしっかり描きこまれており、彼らがどういう活躍をするのかと、興味津々となる。
    さらに、SRO設立の裏には、警察の闇=ブラックノートなるものが絡んでいるらしく、今後どういう展開になるか楽しめそうなシリーズ。

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    2018年04月25日
  • 生活安全課0係 ヘッドゲーム

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    シリーズ第二弾。
    相変わらず、冬彦刑事が凄い観察眼で事件の被害者や加害者の嘘を暴き、解決に導いていく。
    しかし、今回の女子高生連続自殺事件の女子高生たちがどうして次々と自殺してしまうのか、どうやらそれには裏があるのでは…と思うが、それがわからない。
    KYながらも相棒の高虎との良いコンビで、なんとか事件解決に持ち込むが、今回の事件はやるせない。

    2018.4.7

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    2018年04月07日
  • 土方歳三 下

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    旧幕府軍と新政府軍の最後の戦い。
    結末が分かっているだけに、なかなか進まなかった。

    運が無かったといってしまえば、それまでなのかもしれない。
    時代の流れだったといえば、そうなのかもしれない。

    ただ、自分の死に場所をここと決め散ってゆく姿は、潔く、カッコいい。

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    2018年03月27日
  • 信長の二十四時間

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    本能寺の変、当日に向けてストーリーが集約していく所はとても面白い。歴史上の著名な人物や忍びの世界を絡めていく展開も引き付けさせられる。
    ただフィクション(一部はノンフィクション)とは言え、織田信長や明智光秀の最後の描き方には違和感を覚える。一般的に史実として知れ渡ってるいる事とは違う事を書くには綿密な考証が必要であり、少しでも手を抜くと話しの浅さや奇抜さを感じてしまう。
    全体として面白く思っていたので少し残念な所だ。

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    2018年03月17日
  • 闇夜の鴉

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    上方から江戸へ逃れてきた盲目の殺し屋、座頭の新一。
    座頭市、必殺仕事人のオマージュかー。
    短編集に細々と色々な要素が詰め込まれているが...
    『軍配者』シリーズが面白かっただけに、もの足りなく感じる。
    スリリングさには今一つ欠け、メッセージ性にはやや足りず。
    本作は長編の続編らしいので、長編『闇の獄』も読んでみよう。

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    2018年03月03日
  • 決戦!大坂城

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    寄せ集めてもストーリーにはなりえないのだが、それでも各作家の特徴は良く出ていると思う。
    司馬遼太郎、池波正太郎、松本清張はとても詠みやすいし、安部龍太郎、火坂雅志は短いながらも濃厚。

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    2018年02月11日
  • 生活安全課0係 エンジェルダスター

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    生活安全課0係シリーズ、5作目。

    「何でも相談室」という名がある通り、事件になるかならないかくらいの些細な案件が持ち込まれるわけだが、今回は3つの案件が同時に0係に持ち込まれる。
    一見些細に見える事件から社会の闇を暴き出す、という意味では共通点があるかもしれないが、結局のところ、3つの案件にほぼ繋がりはなし。まぁ、今回の場合、繋がりがある方が不自然かもしれないが。その中でも脅迫状の事件がメインかと思いきや、老夫婦の孫捜しの方が最後にもう一捻りがあって面白かった。

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    2018年01月31日
  • 生活安全課0係 ファイヤーボール

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    東大出のキャリア、冬彦警部。
    科警研にいたが、あることがきっかけで現場に戻ることになるが、役立たずのレッテルを貼られた者ばかりが集まる部署に送られた。
    しかし、そんなことはものともしない冬彦。
    心理学を心得ており、鋭い観察眼で事件を解決していく。
    ただ、思ったことはハッキリと口に出すKYで周りをムッとさせることにも長けているキャラが面白い。

    2018.1.28

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    2018年01月28日
  • SRO4 黒い羊

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    シリーズ4作。家族4人を殺害し医療少年院に収容されていた青年が退院後に失踪。自分の論理で次々に殺人を犯す異常者の心理がおぞましい。「黒い羊」はありそうで怖い。SROメンバーのそれぞれの事情も興味深い。房子の再登場を暗示するような結末も…。

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    2018年01月13日
  • SRO2 死の天使

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    シリーズ2作。病院で神の名のもとに安楽死を行う医師、題名の通り「死の天使」を追う。 1作のドクターに続くシリアルキラーが不気味。肩ひじ張らず楽しめるが三作以降がどうなるのかちょっと気がかり。

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    2017年12月29日
  • 生活安全課0係 エンジェルダスター

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    0係も5作目ですか。1作目のファイヤーボールは大傑作で興奮しましたが、もうかなりパワーが落ちた感が否めません。こうなるとSROシリーズに期待、でしょうか。

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    2017年12月20日
  • 決戦!大坂城

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    うーん、無知な私には人間関係がわかりにくく難しかった。
    こんなにもいろんな解釈が成り立つのかと驚き。
    けれども、つくづく家康嫌いと思ってしまった。

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    2017年12月20日
  • 信長の二十四時間

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    201711/本能寺の変が舞台。信長メインのタイトルだけど、とりまく各武将と忍者達の心情も描かれて読み応えがあった。好みがわかれるラストに思うが、面白かった。

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    2017年12月17日
  • SRO1 警視庁広域捜査専任特別調査室

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    ネタバレ

    評価は3.

    内容(BOOKデーターベース)
    警視庁に新設された広域捜査専任特別調査室、通称「SRO」。総勢7名の小所帯にもかかわらず5人がキャリアという、管轄の枠を越えた花形部署のはずが、その内実は訳ありだった。山梨で発見された白骨死体をきっかけに、史上最凶の連続殺人犯「ドクター」を追う調査員たち。警察組織の限界に迫る、新時代警察小説の登場。

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    2017年12月08日
  • SRO4 黒い羊

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    ネタバレ

    評価は3.

    内容(BOOKデーターベース)
    SROに届いた初の協力要請は、県警ではなく法務省からの人探し。自らの家族四人を殺害して医療少年院に収容されていた青年が退院後、行方不明になったという。一方、「警視庁のダーティハリー」こと針谷太一のもとにジャーナリストが現れ、過去の事件について取材に応じろと“脅し”をかけてきた。文庫書き下ろし・シリーズ第四弾。

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    2017年12月08日
  • 生活安全課0係 スローダンサー

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    性同一性障害の女性が自殺、その真相をという内容。今回は同時進行する事件が他になく、妹の視点と絡めて進められる。KYぶりとか、課員とのやりとりもあまりなく、普通(?)ぽくなっちゃったかな。読みやすかったけれど。気になったのは、登紀子さんかな。もう少し出てくるのかと思ったけれど、最後はすっと終わってしまった。SRO、近藤房子が出てきたのは、宣伝?

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    2017年11月24日
  • 生活安全課0係 エンジェルダスター

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    脅迫ハガキと人探し、ゴミ放置の相談を追う。今回は、メンバーにまつわることなく、冬彦の嘘発見器ぶりのみで、さっぱりしすぎの感。課員のやりとりにしても事件の関係者ももう少し掘り下げても…少々がっかり。

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    2017年11月18日
  • 生活安全課0係 バタフライ

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    シリーズ物の第三弾目。メインの事件は二つあり、それが最初から通しで最後に解決されるが、今回は課員それぞれが軸になって章が展開されている。そのせいもあってか、最初から読むと時間が行ったり来たり。今後ストーリーは続いて行くだろうから、メンバーの側面を知るということで、こういう内容もいいかもね。ただ、その分、「KY刑事の鋭い観察眼が光るシリーズ」というのは、今回はどうかなあ(鋭いっていうところ)。1巻目に比べ、なんか普通っぽくなってきてしちゃったかなあ。会話とか楽しいし、今後に期待もあって、続きは読むとします。そうそう、今回は房子は出てこなかったな。

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    2017年11月12日
  • SRO7 ブラックナイト

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    11月-3。3.5点。
    SROシリーズ。ネグレクトの子供たちが起こす犯罪。
    一方、近藤房子は獄中からいろいろ画策。
    一気読み。次作も期待。

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    2017年11月10日