富樫倫太郎のレビュー一覧

  • 謙信の軍配者(上)

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    ネタバレ

    待ってましたの最終章。川中島の戦い第2戦目までで上巻終了。舞台が長尾側に移るのかと思いきや、武田メインで前作のままな印象でした。それが長尾の戦い方の得体の知れなさを強調することとなってるんだけど、景虎の直感だけの戦いに両軍ともに振り回されて、軍配者たち形無し。晴信、四郎左共に私生活は大きな変化があって楽しめたけどこれ軍配者同士の戦いとしてはどう納めるのかしら。すぐ下巻読みます。

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    2014年05月31日
  • 信玄の軍配者(下)

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    武田家の存亡をかけた動乱の一年と、山本勘助の生涯のハイライトをうまくオーバーラップさせてある。
    多くの駆け引きが物語に妙を作るが、どこかあっさりとした書き味が、話を難しくし過ぎず、楽しめる。

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    2014年05月31日
  • 信玄の軍配者(上)

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    風林火山の圧倒的な印象とは、違う読み味。より人間臭い武田軍。風魔小太郎の快活な物語とは違う、どこか鬱屈した勘助の物語。下巻が楽しみ

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    2014年05月31日
  • 妖説 源氏物語 壱

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    「源氏物語」といいつつ、もう、光源氏は死んでいて、宇治十帖の時代です。
    主人公は、薫と匂宮。
    とくれば、以前のわたしなら、よまなかっただろうなぁと思います。

    「宇治十帖」って、お話が、ちょっと小粒じゃないですか(笑)
    やっぱり、大河物語って、1代目がすごい人で、2代目になると、おもしろさが少なくなってくる気がしますよねぇ。「三国志」とかでも。
    と思っていたんですね。

    でも、俵万智の「愛する源氏物語」を読んで、「宇治十帖」のおもしろさを知りました。ということで、ノベルス版がでているときから、けっこう気にしていた本です。

    えーと、源氏物語の時代と人物を使った短編の怪談話です。

    夢枕獏の「陰

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    2014年04月16日
  • 信玄の軍配者(下)

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    食うために戦をしていた時代、当時の最高学 府足利学校を卒業した山本勘助は軍配者とし て引く手あまたのはずだった・・。が、とあ る理由により出仕先がみつからず無為の時を 長らく過ごすことになる。そんな折り、信玄 暗殺の陰謀に巻き込まれることに。旧友との 再会、一世一代の大芝居を経て、信玄に取り 入り、二人三脚にて甲斐制圧への快進撃が始 まる。史実に認められた情報が少ない勘助 を、想像力豊かに、ポップかつリズムの良い 文体にて記す。最後のシーンは、ほろっとき ます。

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    2014年03月29日
  • 信玄の軍配者(下)

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    201403/早雲より読んでて辛い描写が多く、勘助ーーーっな巻。ゆっくり読みたかったけど、面白すぎて止まらなかった!

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    2014年03月05日
  • 信玄の軍配者(下)

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    勘助が武田家での地位を確立させ、若い晴信に率いられた武田家が勢力を拡大していくまでを描いている。
    上巻と違いひたすら合戦の話。
    苦境を乗り越えた先の成長というストーリーは単純なんだけれど、やはり読んでいて心地いい。
    次の話は長尾家へ。川中島の戦いがクライマックスなんだろうか、楽しみ。

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    2014年03月02日
  • 松前の花(下) - 土方歳三 蝦夷血風録

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    201402/これまた土方の出番は少なくともおいしい存在感とカッコいい役回り。パン職人を主人公においての展開は前作より市井の人々感がかかれていてよかった。パン職人が蘭子の頼みを果たしに行く場面は泣けた…。旧題より、今回のタイトルのほうが好み。

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    2014年02月16日
  • 箱館売ります(下) - 土方歳三 蝦夷血風録

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    201402/土方は、サブタイトル程の出番はないけど圧倒的なインパクトでカッコ良く書かれてた。ガルトネル事件ってよく知らなかったけど、史実と創作の融合でここまで面白く読ませるのスゴイ。金十郎や蓮蔵等、他キャラ達も良かった。他シリーズも出てるようなので楽しみ。

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    2014年02月15日
  • 早雲の軍配者(下)

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    北条氏について全然知らなかったのでとても勉強になった。
    「高輪原の戦い」はホントにドキドキした!冬之助の作戦に小太郎がどう対処していくのか。スカッとした!
    まだまだ軍配者とさて動き出したばかり、続きが楽しみすぎる!

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    2014年02月11日
  • 神威の矢(下) - 土方歳三 蝦夷討伐奇譚

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    いや〜上巻に続けて旅行先で面白く一気読みした。幕末の蝦夷での新天地を夢見た旧幕府軍での土方歳三と虐待を虐げられていたアイヌの勇者タリコナが陰陽師阿部泰成と手を組み、別の王国を蝦夷に作ろうとする妖怪の首領サン•ジェルマン率いるゾンビ軍団との戦いが面白い。殺傷石に封印された金色九尾の狐をサン•ジャルマンが呼び起こして蝦夷を舞台に死闘する。幕末時代の背景にオカルト、SF、ファンタジー要素満点の物語でその中にアイヌの迫害された生活が語られる。色々な要素が一つのストーリーとして結び付き楽しめた

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    2014年02月10日
  • 早雲の軍配者(下)

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    主人公・風摩小太郎の優しい人柄に魅かれた。

    軍配者を教育するという足利学校の存在を、この小説が初めて教えてくれた。
    いつの時代にも困難をはね除け、才を磨き、光解き放つ逸材はいるんですね。

    しかし、時は戦国。頻繁に大河ドラマの舞台にもなる時代。知名度の高い武将が又候と居る中で、新しいヒーローを見事発掘した著者に敬意を表したい。

    そのリズミカルな文体は読みやすく、矢継ぎ早に展開する物語に目が離せませんでした。

    時代物では、『のぼうの城』以来の傑作でしょうね。

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    2014年02月05日
  • 早雲の軍配者(下)

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    風魔小太郎のサクセスストーリーと、北条の戦が重なるような展開。
    話の節々が深い訳ではない、が、描かれる小太郎の爽やかな人柄が物語に明るい陽を差し込み、心地よい読み味をだしている。

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    2014年02月05日
  • 神威の矢(上) - 土方歳三 蝦夷討伐奇譚

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    幕末の榎本武揚率いる新政府軍が開陽丸他で蝦夷に逃げる迄の時代背景で、大昔のシバアの女王の復活をし王国を築く為、日本で封印されている龍の解放を目論むフランスから来たフリーメイソンの怪人、蝦夷の地でその龍を封印続ける陰陽師(安倍泰成)、蝦夷の松前藩で奴隷扱いのアイヌが織り成す話。最後に土方歳三が登場しこれからの展開が楽しみだ。怪奇フィクションで幕末の動乱と合わせた小説で斬新。

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    2014年02月01日
  • 早雲の軍配者(上)

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    北条早雲につかえた風間小太郎のお話。
    まだまだ話ははじまったばかりで、今後どのように話が展開していくか楽しみ。

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    2014年01月29日
  • 早雲の軍配者(上)

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    「軍配者」シリーズ第一弾。北条早雲に見出される少年風間小太郎が「戦の全般に関して君主に助言する専門家」という軍配者を目指す物語。風間小太郎というと風間一族の話かと思いきや、軍配者を目指すため風間一族とは袂を分けたり、足利学校で後の山本勘助と同輩となったりという展開もおもしろい。

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    2014年01月05日
  • 松前の花(下) - 土方歳三 蝦夷血風録

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    ネタバレ

    「土方歳三 蝦夷血風録」という割には土方さんの登場は少ないです。前作の「箱館売ります」より出てきません。
    ちょいちょい登場して、美味しいところを持っていく感じです。
    と、いう事で、題名通り、松前が主な舞台なのですが、人見・伊庭・蘭子の其々の思いが切なくて良いです。
    特に蘭子の壮絶な最期は土方への一途な思いとあいまって、グっときます。
    そして、藤吉のパン作りも、話の軸となって展開していきます。
    “箱館戦争、外伝”といった感じの印象で、楽しく読める話です。

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    2013年12月29日
  • 早雲の軍配者(下)

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    上巻からがらっと雰囲気が変わって戦の描写が多くなって動きが激しい。血生臭いだろう戦なのに、小太郎・四郎左・冬之助3人の存在が爽やか。清々しい終わり方。最後の「結びに代えて」も良かった。
    次の軍配者シリーズ文庫化が楽しみ。でも、SROシリーズも続きを早く出してほしい。。

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    2013年12月17日
  • 早雲の軍配者(上)

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    足利学校、名前しか知らなかった。そこで軍配者になるために学ぶことになった少年のお話。
    国同士の過去や利害が絡まって、単純な友情だけでは済まなそうところに惹かれる。小太郎がこれからどう成長していくのか楽しみ。歴史の知識がないので、今後それぞれの国がどうなっていくのか全くわからない・・・
    早雲の小太郎や民への想いに小太郎同様、泣きそうになる。素敵なお爺さんだ。

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    2013年12月17日
  • SRO5 ボディーファーム

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    201312/なんとも後味の悪い終わり方…そして、ひたすら麗子がかわいそう(と思われるのは絶対嫌だろうけど)で、いじらしく、涙。1巻から通して、ツメの甘さや後付けっぽい設定、海外モノに比べプロファイリングや捜査の杜撰さ等はあるけど、それらが気にならない程、SROメンバー達の変化や人物描写に味があっていい。まんまCSIの登場人物名を医院名や店名に使ってたりするのは直球の遊び心なのかな?房子含め各話の人物達も、CSIのキャラを彷彿とさせる部分があったり。

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    2013年12月12日