富樫倫太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
主人公は函館新撰組でも蝦夷政府のだれかでもない。
ユーリィというロシア人と平山金十郎という人物だ。
土方歳三は!?と思うより早く、この話に集中してしまう。
富樫さんの筆致のせいかも?
さらっとしてるのに親近感のある書き方。
そんなに字も詰まってないのでするする読めて楽しい。
ガルトネル事件、というらしい。
金に困った蝦夷政府に、土地を借りる。そして借地代として蝦夷にロシアの飛び地ができる。実効支配とでもいうのか。幕末の混乱期、いろんな外国人が日本を狙っていたのだろうな。それを画策したのがユーリィ。ユーリィという人物は創作だろうけど、でもこんな事件があったとは知らなかった。
純粋に、どうなるん