富樫倫太郎のレビュー一覧

  • SRO4 黒い羊

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    SROに届いた初の協力要請は、県警ではなく法務省からの人探し。自らの家族四人を殺害して医療少年院に収容されていた青年が退院後、行方不明になったという。一方、「警視庁のダーティハリー」こと針谷太一のもとにジャーナリストが現れ、過去の事件について取材に応じろと“脅し”をかけてきた。文庫書き下ろし・シリーズ第四弾。

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    2012年08月19日
  • 堂島物語1 曙光篇

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    ネタバレ

    米相場を描いた時代経済小説シリーズ第一弾。

    小作人の長男として生まれた吉左は義母との関係に悩んでいた。
    義母は自分の子供に後継となって欲しい。その気持ちを露骨に示してくる義母に殺意を覚えた事もあるが、その気持ちも理解出来るのであった。それに兄として兄弟達も可愛い。
    義母が死ぬか、それとも自分が死ぬかしか無いと考えた吉左は川に身を投げるがひょんな事で命を救われる。
    命を救われた吉左は生まれた変わった気持ちに包まれていた。そんな時に庄屋の紹介で大阪への奉公する事に決まったのだった。
    奉公先は米問屋。丁稚の仕事をやりながら商人としての勉強を続けて先代である隠居の月照様に薦められて相場の世界へと足を

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    2012年08月15日
  • SRO3 キラークィーン

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    史上最悪の殺人者「ドクター」再び・・・

    抜け出せる事のない投獄生活

    思い募るSROへの再戦

    世の中は、プラスマイナスが0になるようにできている
    しかし・・・そのルールに当てはまらないものもいる。

    殺戮の医師が、残忍さと恐怖を兼ね備えた
    死の女王へと変貌する?!

    「キラークイーン」の誕生は阻止できるのだろうか??

    手が止まらなくなる一冊でした。

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    2012年08月02日
  • 堂島物語1 曙光篇

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    家族のため、米問屋へ奉公に行く吉左。
    様々な苦難の中、相場師として才能を発揮していく。

    冒頭20ページの決断に度肝を抜かれ、引きの強さに鼓動が高まった。
    男前すぎるぞ!吉左。

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    2013年09月16日
  • SRO4 黒い羊

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    早く自作を読みたくなりました。
    近藤房子とSROの対決と結末が気になります。
    ストロベリーナイトのように映像化もして欲しいです。

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    2012年06月02日
  • SRO4 黒い羊

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    今作もスリリングで面白かった。どんどん読み進められる感覚がいい。各登場人物のサイドストーリーも次作へつながっていて期待できる。

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    2012年03月24日
  • SRO4 黒い羊

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    針谷の決断

    今回の作品は、対象者の心境描写が挿入され、山根室長のプロファイリングがそれをたどるような形ですすんでいくところが面白い。ある意味読者にはネタバレなのだが、それを山根が鋭い洞察と分析で解決していく。最後の針谷の決断が面白い。

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    2012年03月17日
  • SRO3 キラークィーン

    購入済み

    キラークイーンはどうなるのか?

    SROⅠからの続編。キラークイーンは果たしてどうなるのか?次が知りたくなる作品。SROメンバーのキャラクターが明らかになっていく。SROvsキラークイーンはまだまだ続くようである。次回作に期待。

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    2012年03月17日
  • 堂島物語1 曙光篇

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    ネタバレ

    江戸時代の経済小説とは面白そうだと思い読んでみました。
    当時の米に関する商いを知る事が出来て、とても勉強になりました。こんなに昔から先物取引が行われていたのだなあと感心して調べてみたら、なんと”1730年に江戸幕府が、大阪堂島米会所に対し米の先物取引を許可したのが、先渡し契約の無い近代的な商品先物取引の始まりである”と書いてあって驚きました。
    世界初というところに、江戸時代の安定と経済の活発さを感じました。
    文章は読みやすく、さらさらと読む事が出来ました。登場人物は良い人達が多いです。主人公は素直ですが、素直過ぎて感情移入がし辛くも感じます。理由の無い素直さではないのですが。物語は、どんどん出

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    2012年03月03日
  • 妖説 源氏物語 参

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    「妖説 源氏物語」完結編です。

    女三の宮が、けっこう、初々しくて笑ってしまいました。
    うん、でも、せめてこれぐらいは、「母親」であってくれたならと思います。
    逃げることしか、考えてない印象がありますからねぇ。

    しかし、まあ、解釈はそれぞれなんですが、3話の途中ぐらいまで、ずっと、かなりまっとうな「源氏物語」で、ビックリしました。そして、それでも読ませる魅力が、「源氏物語」にはあるなぁと感心しました。

    高校生の時は、「源氏物語」って、キライだったんですよ。まさから、これほどキャラが立ってる物語だとは思っていなかったので。

    しかし、あとがきを読んで、作者がかきたかったことが、またこれとは全

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    2014年10月31日
  • 早雲の軍配者(下)

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     予想通りの展開ではあったが、小太郎のデビュー戦(対冬之助)で物語が終わってしまうのは少し物足りなかった。ここからが軍配者としての真価を発揮する場面ではないか、というモヤモヤした気持ちが残った。
     また、冬之助と小太郎の成長過程がややダイジェスト的に描かれており、そのため彼らの活躍が少しご都合主義に感じられ、感情移入しにくかった。
     一方で、高輪原の戦いの描写は非常に良かった。職場の近くでこれほどの合戦があったとは知らず、史実を調べても「北条が勝った」という程度の情報しか出てこない中で、臨場感あふれる描写で戦の様子を見事に再現していたと思う。
     また、今回の敵役・根来金石斎も印象的だった。作者

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    2025年10月05日
  • SRO8 名前のない馬たち

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    ネタバレ

    乗馬クラブオーナー&馬の同時死亡事件に近藤房子がどのように関わってくるのかと思いきや、全く関わりはなく肩透かしをくらった感じであった。
    しかし経営破綻した乗馬クラブや牧場での劣悪な環境で過ごしている馬をはじめとした動物たちの描写は非常に読んでいて辛いものであった。恭介と梅里のとった方法は間違っているが気持ちは共感できる。
    そこまではSROシリーズらしくないなと思いつつ、最後に准教授を梅里が殺害してしまった事件は今シリーズらしい理不尽極まりないものであった。

    最後に房子と麻友が何やら企んでいるのが次回シリーズへの興味を増幅させていた

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    2025年10月03日
  • 警視庁SM班IV キングベアー

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    シリーズ第4弾
    今回はスリーパー完結編といったところかな。
    何とか現場から生き延びたスリーパーをルシファーや金星連合が復讐の炎を燃やして追いかけ、そこにSM班が絡むという展開。
    え、こんな感じで解決?って思う部分もあるがドタバタ感が強いシリーズなのであまり違和感はない。

    この事件とは別に人体売買事件に関係した本郷と花梨のその後が描かれており次回作への伏線となっているのが心憎い。
    特に花梨が怪物になりそうな予感がして期待しちゃう。

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    2025年08月27日
  • 信玄の軍配者(下)

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    軍配者の視点は興味深いが、結末が中途半端な印象。もっと長大な物語になるのを期待していたが、残念さが残る。

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    2025年07月01日
  • ちぎれ雲(二) 女犯の剣

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    ちぎれ雲シリーズ、2作目。

    うーん、、、主人公の愛之助が女性にやたらに絡まれる設定はそういう設定なのでもう仕方ないと思って普通に読み進められるのだけれど、肝心の事件ごとがねぇ、、、。いろんな所でいろんな事がほぼ同時進行で起こっていて、最後に全部愛之助に繋がっていくというあまりにも強引な展開に興醒めしてしまった。現代版のSROもだけど、あっちもこっちも事件を起こして、最後に一つにまとめようとする手法が毎度強引すぎ。現代版と違って、大江戸版は多少ファンタジーも入っていて良いとは思うのだけれど、ここまでやり過ぎるのもなぁ、、、。とは言え、SROと同じく読み続けちゃうんだけど。

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    2025年05月06日
  • ちぎれ雲(一) 浮遊の剣

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    ちぎれ雲シリーズ、1作目。

    もともと江戸暗黒小説(「女郎蜘蛛」とか)を書いてた著者さんですし、そのジャンル、私、結構読める人だったんですが、さすがにちょっと私が読むには場違いかな、と思わせられるくらい官能描写に走り過ぎていて、途中までドン引きしながら読み進めてはいたんですけど、、、。まぁ、でもあまりにもしつこい繰り返しで、かつ愛之助自身、半分面倒がっている様子が逆に面白くもなってきて、後半の官能描写部分は普通に機械的に読み進められている私自身に驚く(苦笑)

    とりあえず、その官能描写に挟まれ邪魔されつつも、しっかりと裏に陰謀めいたものが蠢いているのが感じられるので、次以降も読み続けることにな

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    2025年05月06日
  • 警視庁ゼロ係 小早川冬彦2 スカイフライヤーズ

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    3.5くらい

    冬彦VSシリアル・キラー

    沖縄や鹿児島、福岡と現地に赴き事件の真相に近づいていく描写が面白い。

    最後は犯人が冬彦や母親を殺そうとして、寅三に簡単に抑えられる様はあっけなかったな。

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    2025年04月29日
  • 堂島物語5 漆黒篇

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    本巻から主人公が吉左から変わり、また新しい物語といった印象が強い。勉強熱心で優しいという共通点がある一方で、吉左に比べると少し世を舐めている感じがして若干苦手。藤兵衛の元で働くことになり、これから下働きが始まるが、また吉左のように同朋からの虐めがあり、乗り越えていく…というありきたりの展開だけは避けてほしい。吉左との邂逅は目の前だが、そこをピークに持っていく展開に期待したい。

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    2025年04月18日
  • 北条氏康 関東争乱篇

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    早雲の軍配者から始まったこのシリーズは、今回も北条氏康と上杉謙信、武田信玄、そしてその軍配者たちに焦点があてて構成されている。過去に読んだストーリーとの交錯があって、以前読んだ早雲の軍配者を読み返したら面白そうなんて思った。
    それ以外の家臣団の登場機会が少なく、歴史の経過を辿るという見方では物足りなく感じてしまった。

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    2025年02月16日
  • 警視庁ゼロ係 小早川冬彦1 特命捜査対策室

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    舞台を警視庁に移して、第2部再開
    第1部同様の展開であるが、所轄から警視庁に移ったので、事件が広域化
    何気ない事件が大きな展開を迎えるのは第1部と同様であり、息抜きで溜め閉める作品

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    2025年01月19日