富樫倫太郎のレビュー一覧

  • 北条氏康 巨星墜落篇

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    北条サーガも大詰め、サブタイトル通り、氏康の晩年が描かれる今巻。正直、かなり地味めだ。今川氏が没落し、信玄が駿河に手を伸ばすことで、北条今川武田の三国同盟に亀裂が入る。そこに越後の長尾景虎が絡んで来るが、大戦とはならず、小競り合いに終始する。そもそも氏康は実権を握っているとはいえ、息子の氏政に家督を譲っていて、もはや主役ではなく、関東にしか興味のない北条家も戦国の主人公とはなれない。そんな状況で北条家をメインに物語を展開するのはなんとも窮屈そうに見える。最後も氏康が亡くなった後の、武田と徳川の三方ヶ原の戦いが描かれて、戦いの考察などはさすがだなと思わされるものの、北条どこいった感が強い。
    実は

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    2026年04月03日
  • 土方歳三 上

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    燃えよ剣からのこちらの作品。作者によっていろんな土方が楽しめてよい。より歴史が立体的になるし、複数の作者からひとりに焦点を当てることで、多角的な視点を持てる。

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    2026年02月16日
  • ちぎれ雲(五) 王城の剣

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    富樫倫太郎『ちぎれ雲 五 王城の剣』中公文庫。

    大身旗本の次男坊に生まれ、『猪母真羅』持ちの美丈夫にして放蕩三昧の暮らしを送る、放念無慚流の達人、麗門愛之助を主人公にした時代小説シリーズの第五巻。今回も文庫書き下ろし。

    次々と予想外の展開があるが、相変わらず麗門愛之助は『猪母真羅』のお陰で女性には不自由せず、天河鯖之助の方はなかなか女性と深い仲になれず、悶々とするばかり。

    煬帝との決着を期待したのだが、ストーリーは拗れるばかりで、次巻に持ち越しとなる。恐らく、次巻は半年から1年後だろう。


    温羅からの頼みで麗門愛之助は満身創痍になりながらも、天河鯖之助と共に鈴鹿峠の凶悪な盗賊の獅子丸を

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    2026年01月27日
  • SRO neoⅠ 新世界

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    ネタバレ

    前作から3年が経過した設定。
    新たなシリアルキラーとして房子を葬った麻友が登場するがSROとの絡みはなく肩透かしをくらった感じ。様々な事件が描かれるが全てあっけなく解決してしまうのでちょっと物足りなさを感じる。
    しかし、これまでのシリーズの続きでSROメンバーには愛着が湧いてくる。個人的には久美子が正式にSROメンバーになったのは歓迎したいし針谷も貴子と上手くいって欲しいと思った。又、夏目が段々良いキャラになってきており、これからに期待したい。次作はどんな展開になるのか楽しみである

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    2025年12月23日
  • 早雲の軍配者(下)

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     予想通りの展開ではあったが、小太郎のデビュー戦(対冬之助)で物語が終わってしまうのは少し物足りなかった。ここからが軍配者としての真価を発揮する場面ではないか、というモヤモヤした気持ちが残った。
     また、冬之助と小太郎の成長過程がややダイジェスト的に描かれており、そのため彼らの活躍が少しご都合主義に感じられ、感情移入しにくかった。
     一方で、高輪原の戦いの描写は非常に良かった。職場の近くでこれほどの合戦があったとは知らず、史実を調べても「北条が勝った」という程度の情報しか出てこない中で、臨場感あふれる描写で戦の様子を見事に再現していたと思う。
     また、今回の敵役・根来金石斎も印象的だった。作者

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    2025年10月05日
  • SRO8 名前のない馬たち

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    ネタバレ

    乗馬クラブオーナー&馬の同時死亡事件に近藤房子がどのように関わってくるのかと思いきや、全く関わりはなく肩透かしをくらった感じであった。
    しかし経営破綻した乗馬クラブや牧場での劣悪な環境で過ごしている馬をはじめとした動物たちの描写は非常に読んでいて辛いものであった。恭介と梅里のとった方法は間違っているが気持ちは共感できる。
    そこまではSROシリーズらしくないなと思いつつ、最後に准教授を梅里が殺害してしまった事件は今シリーズらしい理不尽極まりないものであった。

    最後に房子と麻友が何やら企んでいるのが次回シリーズへの興味を増幅させていた

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    2025年10月03日
  • 警視庁SM班IV キングベアー

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    シリーズ第4弾
    今回はスリーパー完結編といったところかな。
    何とか現場から生き延びたスリーパーをルシファーや金星連合が復讐の炎を燃やして追いかけ、そこにSM班が絡むという展開。
    え、こんな感じで解決?って思う部分もあるがドタバタ感が強いシリーズなのであまり違和感はない。

    この事件とは別に人体売買事件に関係した本郷と花梨のその後が描かれており次回作への伏線となっているのが心憎い。
    特に花梨が怪物になりそうな予感がして期待しちゃう。

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    2025年08月27日
  • 信玄の軍配者(下)

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    軍配者の視点は興味深いが、結末が中途半端な印象。もっと長大な物語になるのを期待していたが、残念さが残る。

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    2025年07月01日
  • ちぎれ雲(二) 女犯の剣

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    ちぎれ雲シリーズ、2作目。

    うーん、、、主人公の愛之助が女性にやたらに絡まれる設定はそういう設定なのでもう仕方ないと思って普通に読み進められるのだけれど、肝心の事件ごとがねぇ、、、。いろんな所でいろんな事がほぼ同時進行で起こっていて、最後に全部愛之助に繋がっていくというあまりにも強引な展開に興醒めしてしまった。現代版のSROもだけど、あっちもこっちも事件を起こして、最後に一つにまとめようとする手法が毎度強引すぎ。現代版と違って、大江戸版は多少ファンタジーも入っていて良いとは思うのだけれど、ここまでやり過ぎるのもなぁ、、、。とは言え、SROと同じく読み続けちゃうんだけど。

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    2025年05月06日
  • ちぎれ雲(一) 浮遊の剣

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    ちぎれ雲シリーズ、1作目。

    もともと江戸暗黒小説(「女郎蜘蛛」とか)を書いてた著者さんですし、そのジャンル、私、結構読める人だったんですが、さすがにちょっと私が読むには場違いかな、と思わせられるくらい官能描写に走り過ぎていて、途中までドン引きしながら読み進めてはいたんですけど、、、。まぁ、でもあまりにもしつこい繰り返しで、かつ愛之助自身、半分面倒がっている様子が逆に面白くもなってきて、後半の官能描写部分は普通に機械的に読み進められている私自身に驚く(苦笑)

    とりあえず、その官能描写に挟まれ邪魔されつつも、しっかりと裏に陰謀めいたものが蠢いているのが感じられるので、次以降も読み続けることにな

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    2025年05月06日
  • 警視庁ゼロ係 小早川冬彦2 スカイフライヤーズ

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    3.5くらい

    冬彦VSシリアル・キラー

    沖縄や鹿児島、福岡と現地に赴き事件の真相に近づいていく描写が面白い。

    最後は犯人が冬彦や母親を殺そうとして、寅三に簡単に抑えられる様はあっけなかったな。

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    2025年04月29日
  • 堂島物語5 漆黒篇

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    本巻から主人公が吉左から変わり、また新しい物語といった印象が強い。勉強熱心で優しいという共通点がある一方で、吉左に比べると少し世を舐めている感じがして若干苦手。藤兵衛の元で働くことになり、これから下働きが始まるが、また吉左のように同朋からの虐めがあり、乗り越えていく…というありきたりの展開だけは避けてほしい。吉左との邂逅は目の前だが、そこをピークに持っていく展開に期待したい。

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    2025年04月18日
  • 北条氏康 関東争乱篇

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    早雲の軍配者から始まったこのシリーズは、今回も北条氏康と上杉謙信、武田信玄、そしてその軍配者たちに焦点があてて構成されている。過去に読んだストーリーとの交錯があって、以前読んだ早雲の軍配者を読み返したら面白そうなんて思った。
    それ以外の家臣団の登場機会が少なく、歴史の経過を辿るという見方では物足りなく感じてしまった。

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    2025年02月16日
  • 警視庁ゼロ係 小早川冬彦1 特命捜査対策室

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    舞台を警視庁に移して、第2部再開
    第1部同様の展開であるが、所轄から警視庁に移ったので、事件が広域化
    何気ない事件が大きな展開を迎えるのは第1部と同様であり、息抜きで溜め閉める作品

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    2025年01月19日
  • SRO2 死の天使

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    SROシリーズ第二作。栃木県下野東方病院関係者の間で囁かれる死の天使の噂。担当患者が亡くなった責任をとらされて退職させられた看護師の投書から、SROチームが動き出す。前作のやり過ぎ捜査で身動きとれないなか、富田課長が検査入院という手段で潜入捜査を進めていく。

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    2024年12月11日
  • 堂島物語1 曙光篇

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     大阪・堂島を舞台に農家出身の吉左が米問屋で頭角を現していく物語。第1巻は序章でこれといって大きな事件は起こらず、当時の経済など勉強にはなるが評価はしづらい。
     ただ、ビジネス小説として現在の株価市場、特に先物市場の前身の歴史が学べるのはよい。そして吉左の性格が気持ちよく読み心地が良い。皆に優しく、達観(諦観)しているようで子供らしく夢や意欲がある。
     今後展開は予想しやすいだけに面白い事件や困難、吉左の才覚に期待したい。

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    2024年11月30日
  • 警視庁SM班IV キングベアー

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    ネタバレ

    うーん。1冊のまとまり感なかった。最後にノンフィクションライターと護身術習うアルバイトの女の子出てきて、そういえばって思い出したくらいだから次作で忘れてそう。なんだったん結局。
    じゅりあの子は誰の子?太郎は?

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    2024年11月26日
  • ちぎれ雲(一) 浮遊の剣

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    ネタバレ

    旗本の次男坊愛之助、女たちと浮き名を流し検校の用心棒をして暮らす気ままもの。煬帝と名のる世直し盗賊との対決はいろいろ裏がありそう。

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    2024年11月15日
  • 警視庁SM班IV キングベアー

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    ネタバレ

    漫画を活字化した感じはいつも通り。伏線張りすぎて、将来回収されるか疑問符。

    反社メンバーの器量とスキルのバラつきが気になる。

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    2024年09月27日
  • 北条氏康 関東争乱篇

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    ほぼ上杉謙信信濃関東大暴れ編といった風情で氏康どこ行った感。有力戦国大名が収斂してライバルたちも大きくなり、北条は戦国時代の中心ではなくなってきたという状況でこれからどう展開するのか(結果は決まってるが)、次回を待つ。

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    2024年09月13日