富樫倫太郎のレビュー一覧
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富樫倫太郎『スカイフライヤーズ 警視庁ゼロ係 小早川冬彦Ⅱ』祥伝社文庫。
約2年振りに刊行されたシリーズ第2弾。
偶然が偶然を呼ぶ展開と犯人の無駄な行動が自滅へと繋がるという、何ともしっくりしないストーリー。KY刑事の小早川冬彦も今回ばかりは少しまともだし。
警視庁に創設された特命捜査対策室第五係、本庁の 『何でも相談室』 へ異動したKY刑事の小早川冬彦の活躍を描く。
10年前の事件に疑問を持った小早川冬彦は、寺田寅三巡査長と共に事件を再捜査すると、事件の背後にシリアルキラーの存在を感じる。
犯人死亡で事件を幕引きした警察組織がひた隠していた連続殺人事件が小早川冬彦により白日の元に曝 -
Posted by ブクログ
警視庁SM班シリーズ、3作目。
前作、前々作から間をあいて読んだので、メンバーを掘り起こすところからしてだいぶ時間かかった。クセ強めなキャラ達ばかりなんだけど、捜査に役立ってるのって結局ホームズの佐藤さんだけじゃないのかな?事件と関係のない人物背景だけがやたらヤヤこしいから、多分次作読むときまで覚えてない、、、。
今回のキーパーソン、「スリーパー」と呼ばれる伝説の殺し屋は気になるところ。SROシリーズの近藤房子のように、このシリーズの影の主役になっていくのかな。ただただクレイジーなおばさん・房子とは違って、スリーパーはなかなか魅力あるキャラ。下手したらSM班メンバーより好みかも、、、。 -
Posted by ブクログ
第1作、第2作と酷評しましたが、少しだけ評価を上げます。
本作では、第1作目の犯人がとある理由で逃亡に成功。そこから新たな猟奇殺人が始まるというもの。
私が散々批判した、第1作目に記されていたSRO副室長・芝原の裏の顔も、ようやく3作目にしてストーリーに関連し始めます。
ちょっと違和感があるのは否めませんが。
芝原のパーソナリティと照らし合わせると、些か不自然ではありました。
しかしながらここまで構想されていたのは、発想としてはお見事。すっかりその意外性には驚かされました。
けれどもやはり、文章力はあまりないと思います。小説を読んで得られる満足感はゼロ。ドラマか映画の原作を読んでるような