富樫倫太郎のレビュー一覧
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シリーズ物の第三弾目。メインの事件は二つあり、それが最初から通しで最後に解決されるが、今回は課員それぞれが軸になって章が展開されている。そのせいもあってか、最初から読むと時間が行ったり来たり。今後ストーリーは続いて行くだろうから、メンバーの側面を知るということで、こういう内容もいいかもね。ただ、その分、「KY刑事の鋭い観察眼が光るシリーズ」というのは、今回はどうかなあ(鋭いっていうところ)。1巻目に比べ、なんか普通っぽくなってきてしちゃったかなあ。会話とか楽しいし、今後に期待もあって、続きは読むとします。そうそう、今回は房子は出てこなかったな。
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Posted by ブクログ
シリーズ第5弾。
ドラマ化されたからなのか、やたらと本屋に山積みされるようになった。この間までは、そんなにメジャーなシリーズではなかったのに…
今回「何でも相談室」こと0係に、24歳の孫を探して欲しいと言う老夫婦と、何年か前に自分が書いた記事が元で自殺した少女の父親から脅迫されていると言う男性が相談に訪れる。いずれも事件性は低いが、年明けで相談が少ないことから、0係のメンバーは本格的に捜査をすることに。
本のあらすじや帯などでは「過去からの脅迫」のような見出しになっているが、実際小早川が捜査するのは、行方不明事件の方。脅迫事件にはアドバイスをするだけ。
2つの事件を同時に描いたせいか、今までの作品に比べると、トリック等も雑だし、あまり個性も活かせてなく、何となく残念。同時に刊行されたSROには0係の話が出て来るので、期待していたから余計かも… -
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シリーズの第1弾「ファイヤーボール」を読んでいないので何とも言えないが、これは純粋な警察小説なのだろうか。
警察を舞台にしたオカルトミステリーのような展開で、読んでいて少し戸惑ってしまった。
名門高校の生徒が相次いで自殺をする。
変人キャリア警部の小早川は、周囲の困惑を気にもせずに、思うがままに強引に捜査を進めていく。
相手の表情やわずかな変化を観察し、隠されている感情や事実を見抜く力は素晴らしい。
だが、人間的には難ありすぎの性格はなかなかに面白い。
寺田とのバディぶりにもその個性は表れている。
影で事件を操っていた真犯人。
直接手を下したわけではないし、まして何かの仕掛けで生命を奪ったわけでもない。
たぶん罪に問うことは無理だろう。
現在の法律の外にある、つまりは常識外の出来事だからだ。
結果的に真犯人はいつの日か社会に復帰してくる可能性を残したまま物語は終わる。
ふと思ってしまった。
もしも本当にこの物語のようなことがあったとしても、事件性はないと判断されて闇から闇へと消されてしまうのだろうと。
展開や結末とはまったく別の怖さが、この物語にはあるような気がした。 -
Posted by ブクログ
SROシリーズ6作目。
前作までに描かれていた近藤房子との闘い。
満身創痍となったSROのメンバーたち。
芝原は顔に負った傷の治療をかねて実家へ戻り、どこか物足りないけれどおだやかな生活を送っていた。
知人の娘が行方知れずになったことから、地元の警察に協力し、山根の承諾を得て捜査に復帰する。
木戸もまた、心の中にある恐怖心を抑えてSROに戻ってきた。
殺されるかもしれない、死を目の当たりにした二人が、再び警察官として戻ってきた原動力はどこにあるのだろう。
芝原からは自分の居場所はここにしかない!という決意が、木戸からは犯人に負けたくないという強い意志が伝わってきた。
今回は山根の恋愛模様・・・あまり知りたくないような気もするけれど・・・や、尾形の家庭内のいざこざ、針谷の新しい出会いなどが描かれている。
捜査では見ることが出来ない一面が垣間見れて、それはそれで楽しかった。
~四重人格~の犯人はタイトル通りの多重人格者だ。
内なる人格同士が会話をしているようすは不気味だった。
しかし、いくら人格が変わるとはいっても、外見まで見分けがつかないほどに変われるものなのだろうか。
変装が得意だったとしても、そこだけが少し疑問だった。
徐々に実績を残し、他の部署にも認められつつあるSRO。
広域捜査だからこそ取り組みが可能な事件を追うようすは面白い。
個々のメンバーのキャラクターもはっきりとしている。
次はどんな事件が待ち受けているのか。
楽しみだ。