富樫倫太郎のレビュー一覧
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シリーズ第5弾。
ドラマ化されたからなのか、やたらと本屋に山積みされるようになった。この間までは、そんなにメジャーなシリーズではなかったのに…
今回「何でも相談室」こと0係に、24歳の孫を探して欲しいと言う老夫婦と、何年か前に自分が書いた記事が元で自殺した少女の父親から脅迫されていると言う男性が相談に訪れる。いずれも事件性は低いが、年明けで相談が少ないことから、0係のメンバーは本格的に捜査をすることに。
本のあらすじや帯などでは「過去からの脅迫」のような見出しになっているが、実際小早川が捜査するのは、行方不明事件の方。脅迫事件にはアドバイスをするだけ。
2つの事件を同時に描いたせいか、今までの -
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シリーズの第1弾「ファイヤーボール」を読んでいないので何とも言えないが、これは純粋な警察小説なのだろうか。
警察を舞台にしたオカルトミステリーのような展開で、読んでいて少し戸惑ってしまった。
名門高校の生徒が相次いで自殺をする。
変人キャリア警部の小早川は、周囲の困惑を気にもせずに、思うがままに強引に捜査を進めていく。
相手の表情やわずかな変化を観察し、隠されている感情や事実を見抜く力は素晴らしい。
だが、人間的には難ありすぎの性格はなかなかに面白い。
寺田とのバディぶりにもその個性は表れている。
影で事件を操っていた真犯人。
直接手を下したわけではないし、まして何かの仕掛けで生命を奪ったわけ -
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SROシリーズ6作目。
前作までに描かれていた近藤房子との闘い。
満身創痍となったSROのメンバーたち。
芝原は顔に負った傷の治療をかねて実家へ戻り、どこか物足りないけれどおだやかな生活を送っていた。
知人の娘が行方知れずになったことから、地元の警察に協力し、山根の承諾を得て捜査に復帰する。
木戸もまた、心の中にある恐怖心を抑えてSROに戻ってきた。
殺されるかもしれない、死を目の当たりにした二人が、再び警察官として戻ってきた原動力はどこにあるのだろう。
芝原からは自分の居場所はここにしかない!という決意が、木戸からは犯人に負けたくないという強い意志が伝わってきた。
今回は山根の恋愛模様・・・ -
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ネタバレ「ドクター事件」でSROは一人の重傷者を出し、二人の謹慎者を出し、他のメンバーも外出を禁止された。
調査室で市民から寄せられた投書を読む毎日だ。
退職した看護師からの投書がすべての始まりだった。
患者が急変し死亡した責任を取らされ退職に追い込まれたという。
医療ミスの疑いもあり看護協会調査課を訪れるが、下野東方病院には何の問題もみあたらない。
直接病院にもあたってみるが、副院長である琥珀の説明で医療ミスは全面否定され、退職した看護師には問題があったことを説明される。
信念を持って殺人を繰り返す犯人。
狂気というよりも、人間ではないもの・・・のような感じがした。
歪んでしまった心は、人として進ん -
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第2弾!
最近はミステリーを良く読むが
私はアホなのか?
犯人は最後まで分からない。
謎解きもほぼ解けない。
だから最後は意外と一人で感動していたりする。
今回も分からない・・・・自殺と言いながら
トリックがあるんだろうと思いながら読み進めたが・・・
相手の心に入り込み催眠療法をかけちゃえる能力?
なんじゃそりゃ~?
実際に相手の心をコントロールできる人も
いるのかも知れないけど
小説という非現実的な世界に
更に非現実的な能力が今ひとつしっくり来ず。
※さりげなくSRO(別の小説)の
犯人の捕り物などを入れ込んでいたりして・・・・
遊び心が楽しかったりする。