白岩玄のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
TVはみないので、ドラマは見ていない。
学生の時、自分を変えようとか、誰かを周りをコントロールしようとかしたのを思い出した。
学校にいる間は、その世界が全てで、ちょっとした空気の変調に気付かないと大変な目にあったりする。
うまく波に乗れてるつもりでも本当はそうじゃない。
自分の主観と他人の客観は違う。
修二は結局誰にも心を開くことができず、格好を付け過ぎて自分をも演じ続けて距離を保つことで、その世界や周りとのバランスをとろうとしたのだけど、信太のプロデュースに夢中になり過ぎて、自分のことが疎かになり、ズレが生じ失敗してしまう。
まだ高校生だからか、周りの反応も幼いのか純(単純)だ。
最後 -
Posted by ブクログ
ドラマ化もされたが、原作はドラマと全く異なる話だと思って読んだ方がいい。堀北真希が演じた野ブタも、原作では男だし。
おそらく、連ドラ化するにあたって、原作の内容ではボリュームが足りなかったのだろうと推測。
一見、とっつきやすい文体や内容から学園小説にも見える。
が、自分の属するコミュニティの中で、所謂「空気を読む」という行為によって自らのアイデンティティを確立していく若者たちへ向けて、ニヒリスティックな視点で疑問を呈しているとも解釈できる。学園小説の皮を被っていて、実は社会派小説なのではという気がしている。
多少ラストが釈然としなかったが、そういう解釈をすればある程度納得がいく。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ言わずと知れた、ドラマ化された作品。
ドラマは観たことなかったけど、よんでみました。
友達ってなんだろう?という疑問にヒントを与えてくれる一冊です。
前半、冴えない転校生野ブタを修二がプロデデューすするところは予想通り。
爽快感があって、面白かったです。
修二がどのように「人気者の桐谷修二」になりきっているか、そのテクニックになるほどーと思ってしまいました。
ところが後半から話は思わぬ方向へ。
ラストは、うーん。。
修二は友達と近すぎず遠すぎない関係をずっと目指していくのだろうか・・・?
人気者の自分をプロデデュースし続けていくのだろうか。
それって寂しくないのかなぁ。
本の中では本当の友 -
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Posted by ブクログ
作家同期の二人による交換エッセイ。
ちょうど第二子が生まれるタイミング。
コロナ前から始まり、コロナ禍になっても続けられていく話。
白岩さんの本は読んだことがないが、二人の視点の違う話が順番に進むことで
お互いの話に刺激されて展開したり、気になることを質問してみたりと
行ったり来たりするのが面白かった。
山崎さんの話だけなら重くなったり硬くなったりしすぎてしまいそうだけど
別の切り口が入ることでいい塩梅になる。
山崎さんのコロナ禍での「家での遊び」「おでかけ」が素敵だったな。
ぬいぐるみのかくれんぼ、目をつむって触った木を当てる。
工夫次第で、想像力を刺激する遊びはいくらでもある。 -
Posted by ブクログ
「ミルクとコロナ」という不思議な題。
コロナにまつわる子育て本かな…と手にしたところ、予想はほぼ的中。
コロナ禍突入時、一番下の娘が小学生になったばかりだった私は、乳幼児を抱える人達がどれだけ大変な思いをしているのかが気になっていた。
職場にも乳幼児を持つ人達はたくさんいたので、時々話は聞いていたものの、いまひとつ想像できずにいた。
ナオコーラさんと白岩さんのエッセイを読んで、在宅勤務をされている方々の苦労と、様々な気づきに驚かされた。
コロナ前と後。
育児に対する姿勢は変わらなくても、今まで通りに行かないことでお二人が楽しみながら工夫して子育てしている様子は微笑ましい。
そして、 -
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Posted by ブクログ
◆心に刺さったワード◆
⚫一日の中に締切があると、規則正しく進む
⚫中途半端な人こそ自分を天才に見せようとして横柄になる
⚫仕事してる間は、自分の内側のことで悩まなくていい。それに、金銭が発生すると「社会に必要とされてる」と思えて、自分のなかの欠落感が埋まった気になる。その「必要とされてる感」を失う怖さ。今仕事がなくなったときに、その欠落とうまく付き合う 技術や、人間 力への自信がない。そこから来る 強迫観念かもしれませんね。
⚫強い心は強い肉体に宿る
◆読んでみたい本◆
⚫変な恋愛の短編を集めたアンソロジー 岸本佐知子 『恋愛小説集』
⚫肩の力を抜きたい人 森鷗外 高瀬舟
⚫世界の実相 -
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