あらすじ
シングルファーザーとして、4歳の娘を育てる36歳の恭平。亡き妻に任せきりだった家事、育児をひとりで背負うことになり、会社でもキャリアシフトを求められ、心身ともにギリギリの日々を送っている。そんななかで再会したのが、高校の同級生・章吾。シッターというケア労働に従事しながら、章吾もまた、ひとりで1歳半の息子を育てていたのだった。「俺たち、一緒に住まないか?」――互いの利害が一致したことから「父と子」×2での四人暮らしが始まるが・・・・・・。
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Posted by ブクログ
血を分けた父。
戸籍に名を連ねる父。
世間的には、どちらも確かに「父親」だ。
けれど子どもにとって、父親とは本当は何なのだろう。
それは血か、制度か、それとも一緒に過ごした時間の総量なのか。
父親であるふりをしているのか。
それとも、父親という役割そのものが、最初から誰もが“演じながら”身につけていくものなのか。
二人の父親が出会い、父親として子供に何をしてあげられるか?を自覚し始めた。
父であるとは何かを問う物語が、
父として何ができるのかを探る物語へと、ゆっくり姿を変えていく。
この物語の本当のクライマックスは、10年後、20年後。
子どもが大人になったとき、ようやく読者にも答えが返ってくる。
そんな予感だけが、読後に静かに残る。
Posted by ブクログ
親になること、親であること、を始め、色々なことについて自身を振り返り考える機会になりました。題名とあらすじから想像したよりも、シリアスというか内面の話も多かったですが、育児に関わる男性はもちろん、色々な方に読んで頂きたいです。
Posted by ブクログ
2人の男が、育児に向き合う話。
1人は育児を自分の仕事だと思っていなかった男。もう1人は育児を仕事にすることでしか居場所を作れないと思っていた男。
序盤はどちらにも頑なさがあり、関係は互いが育てる子ども含めて行きつ戻りつする。
タイトルの「pretend」とは、「真似をする、ふりをする、偽る」というような意味。
一見あまり印象が良くない言葉に見えるけど、読後は「それも悪くないな」と思えたし、ぴったりなタイトルだと感じた。