あらすじ
「家事や育児が問題なくできたとしても、仕事が人並み以下だったら男としては二流のような気がしちゃうんです。そういうのってわかりますか?」専業主夫になるべきか悩む30歳出版社社員、直樹。離婚して孤独をもてあます35歳広告マン、慎一。モテないアイドルオタクの25歳公務員、幸太郎。いつのまにか「大人の男」になってしまった3人、弱音も吐けない日々に、モヤモヤは大きくなるばかり。幸せに生きるために、はたして男の「たてがみ」は必要か?
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Posted by ブクログ
葛藤に共感すると共に、この本に書かれているような生き方が『たてがみを捨てた』と表現される必要がない世の中になると生きやすくなる人が増えると思います
Posted by ブクログ
他人のことであれば、「男だから◯◯」「女だから◯◯」みたいな規範の押し付けに対して、断固としてNOを突きつける事ができる。でも、それが自分自身のことになると、頭ではそんな規範に囚われるべきで無いと分かっているのに、ふとした時に不自由を感じてしまう。そういうところにこの問題の根深さがあると思う。
Posted by ブクログ
20〜30代男性3人の抱えてる葛藤が交互に語られている構成で最後まで興味深く読めた。団塊の世代とは違う生き方が多様化している今、若い男性も大変だなと思った。男だから、女だからという考え方自体がもう口に出して言えなくなっている、それはもう個人の問題になるということだ。家庭環境、職場環境、ある程度自分で選んでいく人生になるのだから。
Posted by ブクログ
登場人物の抱いている生きづらさ、みたいなものとか心理描写がとてもわかりやすくて面白かった
他人からどう見られるとか世間からどう思われるとか、やっぱり気になる世の中だなと思う
Posted by ブクログ
「その人が他人よりも勝ってると思ってるところを見つけ出して肯定してあげると、人はリラックスする。口に出して褒めなくても、心の中で受け入れるだけでいい」
現代男性の本音が少しだけ分かった気がします。
Posted by ブクログ
まず、何で良い作品が評価低いのか解らない。
女の私から読んだら凄い良かった。
男が読んだら多分苦い思いするんだろうなって思った。
現代ジェンダーレスとか色々言ってるくせに、
男だから、女だから
男はいいよね、女はいいよな
って何?
男が仕事で成果出さなきゃみっともないの?
女が成果出したら褒められるの?
主夫ってみっともないとか思ってるの?
女が子供も産みたいし出世したいって思うのは我儘なの?
この本は私みたいなきつい言い方ではなく、優しく今の夫婦、仕事・子育ての在り方を教えてくれてると思う。
色んな形があっていい、今ってそういう柔軟性が1番必要な気がする。
面白かった。
Posted by ブクログ
男とは何か?
そもそも男とはを決めることってどうなの?って思わされた。
人それぞれ多種多様な生き様があり、なにが幸せで何が不幸かはわからない。
弱いところがあって、それを乗り越えようとする姿勢が人間らしさなのかなと思えた。
Posted by ブクログ
イクメンや主夫という言葉が一般的に語られるようになる一方で、男性が抱える葛藤や内面に思いを馳せることがなかったので、良いきっかけになりました。現実の男性がどれくらい共感するのか興味が湧きます。
Posted by ブクログ
妻の妊娠を機に主夫になることを考え始める編集者の直樹。アイドルおたくの公務員幸太郎。バツイチの広告マン慎一。それぞれの節目を迎え、「男らしさ」を考える三人の三十台男性。今このジェンダーレスの時代に男の生きにくさを書くってどうなんだろう、と思いながら読み始めたが「男の」だけではなく、世の中の生きにくさを身近な角度から書いている。三人を囲む家族や仕事仲間の考え方が「今」をうまく描き出しているように感じた。
三人の具体的な接点はほとんどなく、章ごとに交互に視点が変わるので、前半は「この人どの人だっけ?」と確認しながら読んでいた。交互にする意味ない、と思っていたのだけれど、交互にすることでそれぞれの変化が比べられて、正解だったのだと思う。