白岩玄のレビュー一覧
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妻の妊娠を機に主夫になることを考え始める編集者の直樹。アイドルおたくの公務員幸太郎。バツイチの広告マン慎一。それぞれの節目を迎え、「男らしさ」を考える三人の三十台男性。今このジェンダーレスの時代に男の生きにくさを書くってどうなんだろう、と思いながら読み始めたが「男の」だけではなく、世の中の生きにくさを身近な角度から書いている。三人を囲む家族や仕事仲間の考え方が「今」をうまく描き出しているように感じた。
三人の具体的な接点はほとんどなく、章ごとに交互に視点が変わるので、前半は「この人どの人だっけ?」と確認しながら読んでいた。交互にする意味ない、と思っていたのだけれど、交互にすることでそれぞれの変 -
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堀北真希主演のドラマが放送されていたのは私が中学生の時だった。
ドラマが面白くて原作も読んだのだが、10年も前でレビューも書いてないので内容を覚えていなかった。
今になって、本棚の整理のために処分するべきか悩み、再読。
結論としては、処分することにした。
小説は小説で味があるのだが、ドラマの方がおもしろすぎた。
ドラマではいじめられっこの野ブタは堀北真希演じる女子高生だが、小説では太った男だ。
山Pに相当する登場人物も小説にはいない。
主人公の修二はクラスの人気者だがそれは演じているだけ、というのは変わらない。
小説は一人称で進められるが、修二のキャラもあって痛々しい感じ。
始めはなんだか -
Posted by ブクログ
ネタバレ『結婚問題』
結婚って、「素敵!めでたい!うつくしい!」って言われるけど、実際そりゃめちゃめちゃ怖いもんだよな!
だって先のことが全然わからない中で、これからの未来のある程度の道筋を決定しなきゃいけないんだから。
しかもそれは自分一人のじゃない、もう一人の人の未来も大きく左右する。
ある意味ギャンブル。
2人は、「今の気持ち」で結婚を決断してた。
「これからは気持ちを入れ替えよう」と誓うけど、「私のことだからまた戻ってしまうだろうけど、誓わないよりはここで誓ったほうがいい。」と続く。
「晴れやかな日は結婚式だけで、結婚したことを後悔する時がくるかも、人生最大の過ちになるかも」と思うけど、でも