真梨幸子のレビュー一覧

  • ご用命とあらば、ゆりかごからお墓まで 万両百貨店外商部奇譚

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    老舗百貨店の外商部を舞台に起こるいろんなできごとなどの物語8話。

    タニマチ
    トイチ
    インゴ
    イッピン
    ゾンビ
    ニンビー
    マネキン
    コドク

    イヤミスの真梨幸子さんぽくない感じでなんか軽く笑える物語だわ~と思っていたら…

    最後の方で「きたきた~」と納得。

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    2021年09月13日
  • イヤミス短篇集

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    大好きな作家さんの短編集で
    期待していたが
    「これ、イヤミス?」期待はずれの作品もあり
    「おお、そう来たか!」と期待通りの作品もあり

    サクッと読むにはオススメ

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    2021年09月11日
  • カウントダウン

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    ネタバレ

    エッセイの文章部分はなんとなく読みづらかった。

    主人公はあんまり幸せじゃなかったけど、最後の最後で家族に復讐できたんだな。
    だからすっきりってわけじゃないけど。

    編集者(?)の牛島君の意外な正体がわかってびっくり。外商の人が犯人か?と最初思ってたけど、昔同じ職場だった女だったとは。(たしかそう)

    2日たったら内容忘れてしまった。笑
    あんまり頭に残らない話だったみたい。

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    2021年09月04日
  • 私が失敗した理由は

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    作者のおふざけが過ぎる作品。
    なかなか新感覚でシュールで面白かった。
    主人公がどんどん入れ替わり登場人物も多いので相関図を見失うと読むのが辛くなるかもしれない。

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    2021年08月25日
  • イヤミス短篇集

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    イヤミスってこういうのだっけ?と思うものもありましたが、他人の不幸は蜜の味という紹介がぴったりでした。

    特に、ネイルアートが救いようがなさすぎてよかったです。

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    2021年08月13日
  • ふたり狂い

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    最後が個人的には残念。。

    狂った人間の起こすミステリ短編集。
    短編集だけれどそれぞれの話が微妙に繋がっていて、前回のスピンオフ的な話が続く感じ。
    そして狂った人間の起こす物語はミステリというより、もはやホラー。

    内容は本当に狂気だしグロテスクな感じもあるのだけれど、口調や書きっぷりのおかげで何故かポップに感じられて、さくさく読めました。

    最終章までは、ある事件の全容が明らかになったりですごく面白くて。
    これは最終章で、この物語の全てが明らかになる感じね!と勢いよく読んだので、正直終わり方にはちょっとがっかり。
    結局……?って感じで、はっきりしないからこそ恐怖が胸に残って読後気持ち悪いって

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    2021年08月03日
  • 女ともだち

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    過去と現在が語られていたり、被害者2人の生い立ちが掘り下げられていたり一気に読まないと分からなくなってしまう。実際これは誰だっけ?とページを戻ることも数回、そして繋がっていくものの読後のミステリー解明のすっきり感はあまりなかった。2人の女性の過去から女友達の関係によっては複雑な感情が生まれること、著者が巧みにあぶりだしている。

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    2021年07月31日
  • ツキマトウ 警視庁ストーカー対策室ゼロ係

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    ツキマトウこともツキマトワレルことも経験はないけど、病んでるな~。原田真二の‟キャンディ„なつかしい。でも、こんな解釈って…

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    2021年07月18日
  • お引っ越し

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    夏に読むとちょうど良い短編集。1話ずつは短いが、全体が繋がっている様な不思議な一冊。大人向け世にも奇妙な物語といった感じか。
    読んでる途中で、ん?となり何回か前に戻って読み返した。なるほど、そういう事かと思わせる仕掛けもたくさんあり楽しめた。映像化されたら気持ち悪くて無理かもしれないので、活字でちょうどいい。

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    2021年07月18日
  • 5人のジュンコ

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    結婚詐欺 連続殺人犯「サタケジュンコ」を軸にした5人の「ジュンコ」達が悪意の渦に巻き込まれていくサスペンス長編。....かと思いきや、真梨幸子仕掛け大大醍醐味の伏線回収は機能せず、ただただ女の醜さ、愚かさを詰め込んだ見た目以上に重量感のある作品だった。良くも悪くも。

    ストーリーがわかりにくい。点と点が線で繋がる部分は勿論あるのだが、ひたすら「負」を目の当たりにするだけでハウやフーは有耶無耶な印象。
    そもそも明確な「犯人探し」をする様なミステリー小説ではなかった。「想像と違った」と落胆されそうな、なんだか勿体ない印象を受けた。ドラマの方が見応えがありそうだなぁ。

    現代の女性達の闇を巧みに表現

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    2021年07月09日
  • ご用命とあらば、ゆりかごからお墓まで 万両百貨店外商部奇譚

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    万両百貨店外商部、お客様のご用命なら殺人以外どんな要求も断らない。そんな外商部で起きる色んな出来事を連作短編で綴る。

    それぞれの短編が微かに重なっていき、何となく不穏な感じが漂ってくる。なんだなんだ、どう繋がるんだと先を急ぎたくなる話。

    軽く読むのにちょうどいいです。

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    2021年06月24日
  • 私が失敗した理由は

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    ミステリーというよりもホラーの方がしっくりきます。中年のおばさんたちってところがまた静かに怖いですね。
    しょっぱなから美緒のキャラクターがきつすぎて、何回も途中まで読んではやめ、また最初から読み始めるを繰り返してました。みんなじっとり湿った気持ち悪いキャラクターばかりですが美緒が一番ダメでした。なのでようやく彼女が退場したあたりから面白くなってきて一気に最後まで読めました。
    “失敗談を集めた本”を作るというアイデアはわりと良いかもしれないと思います。まさに他人の不幸は蜜の味というやつです。世の中には“成功するには~”みたいな本はたくさんありますが、その逆ってあんまり聞かないですしね。聞かないっ

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    2021年06月13日
  • 祝言島

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    ネタバレ

    単行本で既読。
    終盤へきて、ああそうそう!と島が隠す禍々しい秘密や人間関係のからくりを思い出す。
    切手の裏の「くるな キケン ぜったい くるな」の警告、島の“九人の母”、それぞれに与えられた苗字の法則にゾクゾク。
    脇役だからってうっかり忘れることを許されないのが真梨さん作品。力技で押し切られた感もあるが、最後の最後までドロリとした胸焼けする毒を喰らった。

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    2021年06月12日
  • おひとりさま作家、いよいよ猫を飼う。

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    イヤミスの女王・真梨幸子のブログエッセイ。

    デビューして花が咲くまで6年間は貧困生活でアルバイトで生計を立てていたこと。未婚の娘として育ってきたこと。

    イヤミス作品から入った私としては、著者の意外な一面を知れたことはとても新鮮だった。

    そして作風からは想像がつかないほど、真面目で健康志向の強い方だと知って、とても親近感が湧いた。

    しかしながら皆さん、表題名を期待して本書を手に取ると、少しがっかりされるかもしれないのでご注意をば。

    さて、等身大の真梨幸子を知ったところで、彼女の作品を連読するとしよう。

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    2021年06月06日
  • カウントダウン

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    後半のたたみかけ方、主人公の散りざまは見事だと思いました。
    真梨幸子さんらしい構成展開だと思います。

    ただなんとなく、中盤まではなんとなく惰性で読んでる感じが拭えませんでした。
    なんでだろう。
    余命宣告というのがあまり現実感を伴っていないような感じがしたからかな。

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    2021年05月30日
  • カウントダウン

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    余命、半年と告げられた主人公、海老名亜希子。

    “有終の美"を飾ろうと梅屋百貨店の外商・薬王寺涼子とともに〝終活〟に勤しみますが次々と問題が出て来て中々スムーズには行きません。

    余命を告げられてからその日までのカウントダウンの内容ですが、そこは真梨 幸子さん。

    「死」への重苦しい雰囲気はなく、コメディー的要素すら感じる軽いタッチの中に存分なイヤミス感をミックスさせています。

    最後に掛けて主人公の周りにいた人物達の相関図も明らかになり 今回も真梨節がさく裂した作品で一気読みでした。

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    2021年05月20日
  • カウントダウン

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    余命半年と宣告されたお掃除コンシェルジュの主人公が、延命治療をせずに理想の死を迎えるため終活に向けてカウントダウンしていく物語。

    序盤から中盤にかけて、主人公の独り言や自問自答する場面が可笑しくて、うっかり好きになってしまった。

    終活に絡んで登場する家族や、過去の職場の同僚、外商など、兎角女性のキャラがクセありで、これもまた笑えた。

    あれ、著者にしては珍しいコミカルヒューマンドラマなのかと読み進めていくうちに、やがて空模様が変わり始める。

    女達の妬み、嫉み、恨み、辛みの復讐が復讐を呼び、最期はあっぱれな結末。

    真梨幸子、恐ろしいお方。

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    2021年05月20日
  • あの女

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    所沢のタワーマンション
    女流小説家の三好珠美と根岸桜子
    その2人の担当者で不倫相手の西岡
    その西岡の奥さんと娘さん

    夢、現実が混じりあったりするけど
    読みやすくて最後の終わり方もよかった

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    2021年05月19日
  • イヤミス短篇集

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    2012/9/6日に講談社ノベルスから出版された「プライベートフィクション」には今回のイヤミス短編集のうち ●一九九九年の同窓会 ●いつまでも、仲良く。 ●小田原市ランタン町の惨劇 これら3編が収録済みだったので、やはり読んだ事があった事に気付きました。

    これには私もがっかりさせられました。

    初めて真梨 幸子さんの著書を手に取られた方には良いですが ずっと読み続けている読者には不満が残ると思います。

    せめて346ページに「プライベートフィクション」に収録と言う説明があっても良いと思います。

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    2021年05月17日
  • カウントダウン

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    ネタバレ

    *余命、半年―。海老名亜希子は「お掃除コンシェルジュ」として活躍する人気エッセイスト、五十歳独身。歩道橋から落ちて救急車で運ばれ、その時の検査がきっかけで癌が見つかった。延命治療を受けないと決意した亜希子は“有終の美”を飾るべく“終活”に勤しむが、夫を略奪した妹との決着や“汚部屋”の処分など数々の課題に直面することに。彼女は“無事に臨終”を迎えられるのか!? *

    真梨作品にしては登場人物が少なく、ややこしさも騙しも少ないので、サクサク読めます。
    それにしても、この方は本当に女性の醜い感情を浮き彫りにする巧い。立場が変わるとこんなにも見方が変わるのか!と驚かせてくれるのも楽しい。気楽に、たっぷ

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    2021年05月06日