真梨幸子のレビュー一覧
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ネタバレたまに怖い話しとかが読みたくなる衝動にとらわれますw 気になっていて、今回書店で目に留まったので手に取っていました。
前に読んだ 『夜葬』 はオカルト的怖さでしたが、こちらの『お引っ越し』は見えない者から導びかれる恐怖というか。
こんな扉を見たら・・ こんな棚があったら・・ こんな机からあんな物を見つけたら・・ こんな箱が置かれていたら・・ こんな気になる壁があったら・・ そして黒い紐・・・・叫び
あああ 怖いよ~ でも一番謎で、一番怖いのは管理人さん、何者なんだーってなってしまいました(゜o゜;;
解説もめっちゃ怪しかったですw -
Posted by ブクログ
2018年、4冊目は真梨幸子。通常と隙間読書を併用して読んでいたモノ。
5つのパワースポットにまつわる、5編の連作(❔)短編。今回はタイトルとパワースポットだけ紹介。
グリーンスリーブス-首かけイチョウ-
カンタベリー・テイルズ-カンタベリー大聖堂-
ドッペルゲンガー-来宮神社-
ジョン・ドゥ-井の頭恩賜公園-
シップ・オブ・テセウス-西新宿高層ビル群-
グリーンスリーブス→カンタベリー・テイルズ、そこから派生した3つの物語といった印象。しかし、どうにも、尻すぼみ感が……。後半も悪くはないが、個人的に、真梨幸子に期待してるのソコじゃないって感じなのよ。 -
Posted by ブクログ
まあタイトルからして当然ですけど実にイヤミスだった。
一番やだったのはラストの育児サイトの「ネイルアート」かなあ…「小田原市ランタン町の惨劇」も嫌だけどイヤミス的な嫌さというよりは気持ち悪さが勝った。
「いつまでも、仲良く。」も予想はできるものの非常にいやでした。いやなことが分かっていてそのままそこに進んでいくタイプと、まさかそんなのいやさが来るタイプがありますけどこれは完全に前者。上の二編は後者のタイプ、かな。
「シークレットロマンス」は、いや、嫌さも確かにあるんですけど、すみません、抱えている原罪ゆえににやにやしてしまう部分があり、うっかり許せてしまうといいますか、はい。 -
Posted by ブクログ
男を狂わせてしまうような女性ってほんとにいるのかな?
あたしはお目にかかったことがない。いや、あっても同性だから気づいていないだけかもしれない。
主人公はかなり美人だったこと、喜びを表現するのがうまかったこと、性的関係にためらいがないことが人気のあった理由に思える。どれも男性が喜びそう。
とびきり高価な物を次々と与えられるってどんな気分なんだろうね? チヤホヤされて気分の悪い人はいないだろうから、相当舞い上がっちゃう? でも、考えたら中身のない付き合いなんだけどね。
他人との関わりってものではないと思うのだけれど、愛情を表現しようと思うとものが1番手っ取り早いのか。 -
Posted by ブクログ
後味の良いものだけが人生を形作るわけではない。
苦いこと、苦しいこと、悲しいことこそ人生の彩り、なのかもしれない。
だが、実際に自分がその当事者になるとしたら?
そんなのまっぴらごめん、そう思うのは人間皆が持つ当たり前のエゴイズム。
自分は嫌だけれど、他人が味わうなら、それは甘い蜜になる。
自らは手を汚さず、高みの見物といこうじゃないか。
そして最後に神妙な面持ちでこう言うのだ、「かわいそうね」「嫌なことですね」。
その目の奥では、ほくそ笑みながら。
『小田原市ランタン町の惨劇』
男性にとっての惨劇の一つは付き合ってもいない、好きでもない女性から「妊娠した」と告げられることではないだろうか。