真梨幸子のレビュー一覧

  • クロク、ヌレ!

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    2016年、7冊目は昨年も良く読み、年始にまとめ買いしてきた真梨幸子。

    家電メーカーの派遣社員、岩代彰子、彼女の母・久仁枝は、久仁枝の意思で、伯父であるアマチュア画家、岩代彰夫の遺品を探している。一方、世界的流行作家、ジョー・コモリの死をきっかけに、広告代理店の深田喜代美、プランナーの嶋元ミチルは彼の空白の一年を追いかけるようになる。そこに関係していたのは、岩代彰夫であった。

    四人の女性の視点を中心に、そして、もう一つ、イントロダクションで登場する、語りべ的◯◯の俯瞰的視点が絡み、物語は展開していく。

    今作は、他の、真梨幸子流イヤミスとは、一味違う。真梨幸子が描く、女性特有の粘着質のドロ

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    2017年02月01日
  • 鸚鵡楼の惨劇

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    評判ほどのイヤミスとは思えなかった。悲劇の連鎖が生む悲しい物語ではあるが、嫌な気分は残らなかった。私自身、他者とは少し琴線が異なるのかも・・・
    あらすじ(背表紙より)
    一九六二年、西新宿。十二社の花街に建つ洋館「鸚鵡楼」で惨殺事件が発生する。しかし、その記録は闇に葬られた。時は流れて、バブル全盛の一九九一年。鸚鵡楼の跡地に建った高級マンションでセレブライフを送る人気エッセイストの蜂塚沙保里は、強い恐怖にとらわれていた。「私は将来、息子に殺される」―それは、沙保里の人生唯一の汚点とも言える男の呪縛だった。二〇一三年まで半世にわたり、因縁の地で繰り返し起きる忌まわしき事件。その全貌が明らかになる時

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    2017年01月22日
  • 深く深く、砂に埋めて

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    私のなかのイメージでは、有利子の外見は沢尻エリカ。最初は20年前の宮沢りえとりえママかな、とも思ったけど、宮沢りえではちょっと健康的すぎるかと。

    有利子にとって最終的にはカネ>愛だけど、お金だけじゃダメで、愛情も求めてて欲張りだよなぁ。

    そういう意味では、有利子は悪女ではなく、ただ、自分の欲望に忠実なだけなんだろうな、と思う。
    魔性の女であることは確かだけど。

    個人的には有利子さんには最期まで綺麗なままでいてほしかった。

    でもきれいじゃなくなっても弁護士は見捨てなかったんだから、救いがあるといえばあるのかなぁ?

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    2022年05月08日
  • 深く深く、砂に埋めて

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    ネタバレ

    かつて一世を風靡した美貌の女優・野崎有利子。
    奔放な彼女に魅了された男たちは彼女の為に浪費し朽ち果てる。
    そんな男たちの一人が、殺人と詐欺の容疑で逮捕された。はたして有利子は悪女か、それとも聖女なのか…?

    あいかわらず、どろどろの人間関係を錯綜させる真梨幸子劇場の通常営業です。

    絶世の美女の有利子に翻弄される周囲の人たちの視点で話は進んでいきます。
    有利子にかかわると周りの人間はほぼ全員、人生のバランスを欠き、どこか歪んでいってしまいます。
    人を狂わす磁場のような有利子なのですが、彼女視点の語りは無いので真の思惑がわからず、結局彼女が無自覚だったのか悪女だったのか謎のまま。
    女の不自由な生

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    2016年12月18日
  • えんじ色心中

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    暗い暗い感じ。告白を何ヶ月か前にみたので、解説でこれがイヤミスと言われる部類だと知る。救いようのない嫌な感じを残すミステリーということか。もうちょっとあっという部分が欲しかった印象。

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    2016年12月17日
  • カンタベリー・テイルズ

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    ネタバレ

    4編からなる連作短編集。
    パワースポットをモチーフに据えた短編集ですが、どの登場人物もパワーをもらうのではなく逆にパワーを奪われ誰も幸せにならないという、著者らしい毒がちりばめられたブラックな趣向となっています。
    パワースポットなのにマイナスの効用があるという非常に後味の悪い短編集です。

    各短編はキャラクターやエピソードがリンクしており、そのつながりに気づいた瞬間はイヤな汗をかきました。

    一番印象に残ったのは表題作の「カンタベリー・テイルズ」。
    イギリスのカンタベリー・テイルズに行く電車のホームで会った四人の日本人観光客が、成り行き上、到着までにそれぞれのとっておきの話をするというお話。

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    2016年09月04日
  • えんじ色心中

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    サクサク読めたんだが、疲れた。 なんか、みんなちょっと歪んでる。主人公がどう事件に絡むのか、彼女がどうなったのか・・ 最後が駆け足っぽかったかな。

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    2016年08月04日
  • 深く深く、砂に埋めて

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    2016年、22冊目は、個人的読書コードを破って(途中読み始めた本を隙間読書用に回したのもあったが)、の真梨幸子連読み。

    かつて、美少女CMタレント、美貌の女優として活躍していた、野崎有利子。彼女の周りにはスキャンダルの香りが漂っていた。エリートサラリーマン、斉藤啓介が殺人と詐欺の容疑で逮捕される。彼もまた、有利子に魅せられた一人だった。そして、休暇中の篠原賢一は偶然、その二人を旅行代理店で見かけていた。

    ページを繰らせる力は相変わらずだが、今回は違和感があった。注意深く読んでいれば分かるコトだが、全編が基本、男性の一人語りということ。途中でそのコトが意識から外れてしまっていたので、違和感

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    2016年06月01日
  • カンタベリー・テイルズ

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    なかなかに読み応えのある短編集だった。
    短編は苦手なのだが、1つ1つの作品に割と重みを感じ、
    作品同士の繋がりも自然で悪くなかった。

    毎回、真梨先生の作品では一人称に騙されるが、
    騙されないように注意深く読む癖がついてきた。

    その手のトリックには嵌らないように読み進めたが、
    お話として十分に楽しむことができた。

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    2016年04月09日
  • カンタベリー・テイルズ

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    一定の間隔で読みたくなる「イヤミス」。ハッピーエンドは安心して読めるけど、ハラハラしながら裏切られるのがイヤミス。「いい人」に疲れた時のデトックスです。

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    2016年02月28日
  • カンタベリー・テイルズ

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    5編収録の短編集。『聖地巡礼』の改題なのだが、はしがきによれば、元々が『カンタベリー・テイルズ』というタイトルだったらしい。

    真梨幸子は読み手を程良く不快にさせるツボを心得ているようだ。文章の中に散りばめられる不快な言葉、何とも遣る瀬無い描写が、程良さの理由だろうか。

    さて、本作だが、初期の作品ということもあってか、他の作品に比べると些か面白さに欠ける。最初の『グリーンスリーブス』は面白かったが、他は平凡な作品ばかりだった。

    『グリーンスリーブス』『カンタベリー・テイルズ』『ドッペルゲンガー』『ジョン・ドゥ』『シップ・オブ・テセウス』を収録。

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    2015年11月14日
  • クロク、ヌレ!

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    ネタバレ

    有名な作家の死と無名画家との関係を自分達の出世の道具とした2人の貪欲な女性の話。
    ああ、あの人が犯人だったのね。

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    2015年09月30日
  • 鸚鵡楼の惨劇

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    誰も幸せにならないし、
    読んでる途中も、読後も胸になにかしこりが残る。

    が、それぞれの人生が徐々に絡まり、
    一本の太い糸になっていくさまは見事だなあ。
    何回かページを遡っちゃった。

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    2015年09月15日
  • 深く深く、砂に埋めて

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    有利子にふりまわされる男たちの話。

    でも、何だかんだ言って辰子が一番おいしかったのかね。
    娘を売って豪勢な暮らしして。
    まぁ、有利子がいなくなってしまったから、
    これからは落ちていくだろうけど。

    というか、『女ともだち』の続編なの?
    気付いてないし…

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    2015年09月14日
  • 鸚鵡楼の惨劇

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    騙された!

     読みやすいのに真犯人が意外ってことで、驚いた。緻密な組み立てに感服。ラスト近傍で事件は解決し、少しばかり謎が残るなぁと思って最後まで読むと、そこに新たな真実が。騙された!

     オカルトチックな部分が好きではないが、そんなものなくても一流のミステリーだと思う。オカルトは目くらましなのかもしれないけど、無駄がない登場人物がそれぞれに役割を果たしており充実感あるなぁ。

     午前中の読書は楽しかった。

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    2015年09月14日
  • 鸚鵡楼の惨劇

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    1962年、鸚鵡楼と呼ばれる洋館で殺人事件が起きる。
    1991年、鸚鵡楼跡地に建つ高級マンションでエッセイスト沙保里は夫と息子と暮らしている。何不自由ないと思われる生活で沙保里が気がかりなことは、息子が別れた恋人に似ていることだ。
    似ているわけがないのに。恋人と別れた後に身籠ったのだから。でも、ぴちゃぴちゃと指を吸う癖や妙に頭の良いところ、そっくりだ。そんなことあり得ない。
    連続幼女強姦犯である男に似ているなんて。

    真梨さんの本を殆ど読んだためか、真梨さんのトラップがわかるようになってしまった。
    何に気をつけて読んでいけばいいのか。
    登場人物が、誰が誰だかわからなくなるトラップ。
    これは誰で

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    2015年09月03日
  • えんじ色心中

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    真梨さんの本は、私の後ろめたさを、ぐりぐりぐりぐりしてきて、うっ、ってなる。落ち込む。
    でも読む。

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    2015年08月14日
  • クロク、ヌレ!

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    今まで読んだ真梨幸子の作品の中では一番ユーモラスではないかと思った。独特の人物描写はさすが。ただ物語の内容がいまいちピンと来なかった。ストーンズの曲、paint in blackの引用のされ方にも無理があったような気がする。

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    2015年04月19日
  • えんじ色心中

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    ある少年が、受験戦争を潜り抜けて名門難関校に合格したのに家庭内暴力の末、父親に殺されてしまったという「西池袋事件」。
    事件から16年後、新たな悲劇が起こる――。

    「西池袋事件」を軸として、2つの仕事をかけもちしながら何とか生活している久保のパートと、落ちこぼれの少年と帰国子女の少女の交流を描く過去のパートが交互に語られる、複雑な構成。

    独り言のような一人称が、どこまで現実でどこまで妄想なのかわからなくなります。
    時系列もあいまいで先が読めず、ブツ切りのトピックを積み重ねるブログを読んでいるような感じ。
    読者の共感を拒む文章が、いっそすがすがしい(笑)!

    ミステリとしては破綻しているという

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    2015年02月09日
  • クロク、ヌレ!

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     無名画家の人生を広告企画のために暴いていく、有名人との意外な接点や、不可解な殺人事件など・・・周囲のキャラクタが際立つ、著者がお得意のちょっとあぶない人達が登場する、壊れかけた人たちの扱いが上手い。

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    2015年01月25日