海堂尊のレビュー一覧

  • 玉村警部補の巡礼【電子特典付き】

    Posted by ブクログ

    幸い四国八十八ヵ所霊場には馴染みがあり、特に第二十三番札所・薬王寺までは車遍路で巡ったし、「水曜どうでしょう」でバーチャルな遍路(?)も体験済み。なので、本書の舞台となった四国の風景が身近に感じた。著者お得意の架空県名、阿波県や土佐県も今回だけはすんなり入ってくる。「讃岐 涅槃のアクアリウム」だけが桜宮サーガの雰囲気を濃く滲ませる。それもそのはず、前作『玉村警部補の災難』で登場した偽歯科医の案件につながるのだ。玉村の歩き遍路への憧憬と、加納警視正の現実的、合理的遍路のせめぎ合いが楽しい作品。

    0
    2021年01月06日
  • 玉村警部補の巡礼【電子特典付き】

    Posted by ブクログ

    加納警視正が玉村警部補に遍路に行けと云っていたのは覚えている。解説によると、「ナイチンゲールの沈黙」からという。そうだっけ。わざわざ本棚に上記のシーンを確認したりはしないけど、ちょっと想定外だったかな。
    玉村警部補の一人旅と思ったら、加納警視正との凸凹コンビ遍路。しかも四国4県を訪ねた先での解決するミステリーと通貫する大きめの話。しかもAiを絡ませている。

    スラスラ読めた。通常のバチスタシリーズほどの重厚さはないけれど、なかなか楽しめた。

    0
    2020年11月22日
  • 玉村警部補の巡礼【電子特典付き】

    Posted by ブクログ

    バチスタシリーズは全部読んだと思っていたが、この本を読んで前作を読んでいないことに気づいた。今までは加納と白鳥との掛け合いでは白鳥に負けていたが、加納警視正の見事なまでの推理力と軽妙洒脱なやりとりは、本作のように玉村警部補の珍妙さがあって引き立てているようだ。早目に「玉村警部補の災難」を読まねば、、

    0
    2020年11月14日
  • スリジエセンター1991【電子特典付き】

    Posted by ブクログ

    ★4.5 2020.10.28

    「ブラックペアン1988」、「ブレイズメス1990」に続く新人外科医世良の物語。
    前作に引き続き、天才心臓外科医天城に振り回される世良だが…。
    本当に面白いストーリーで引き込まれたけど、こんな終わり方無いよね。涙が止まらなくなるから。


    ↓↓↓内容↓↓↓
    世界的天才外科医・天城雪彦。手術を受けたいなら全財産の半分を差し出せと言い放ち顰蹙も買うが、その手技は敵対する医師をも魅了する。東城大学医学部で部下の世良とともにハートセンターの設立を目指す天城の前に立ちはだかる様々な壁。医療の「革命」を巡るメディカル・エンターテインメントの最高峰。

    0
    2020年10月28日
  • ゲバラ覚醒 ポーラースター1【電子特典付き】

    Posted by ブクログ

    昨年キューバへ旅をし、キューバが大好きな国の一つに。そんな旅の途中、至る所で見て、聞いた、チェ・ゲバラ。恥ずかしながらキューバのために戦った人ぐらいの認識しかなく、これは日本に帰ったらゲバラのことをもっと知ろうと思っていたところ出会ったのがこの本。
    学生時代のゲバラが友人とともに南米を旅するお話し。魅力的な南米の国や今後伏線となるようなゲバラに影響力を与える人が次々に出てきて、飽きずに読めた。特に、大統領夫人が魅力的で、本当にこんな方いたの??と思いネットで調べ、美人だなーと思いながら読んだ。


    時代に名を残す人は、やっぱり幼い頃からすごいし、今すぐにでもまたキューバに行きたい!!

    0
    2020年10月11日
  • ジーン・ワルツ(新潮文庫)【電子特典付き】

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読み終わりました。
    そうですねぇ。。。
    東城大とは違って帝華大が出てくる話で
    「極北クレイマー」の三枝先生や
    「輝天炎上」でさらっと出て来た
    三枝茉莉亜先生など
    直近で読んだ人物が関係してくるとあって
    しっかり読み進めました
    とは言っても、不妊治療・体外受精・代理母出産
    など凡人にはなかなか難しかった作品ですね
    今後、また出てくるのかな?

    0
    2020年10月01日
  • 輝天炎上【電子特典付き】

    Posted by ブクログ

    そうですねえ。
    ずっと時系列で読んできているので
    分かるような分からないような。

    前半と中盤と後半とが
    繋がっていくのに少し時間がかかりました。
    リアルタイム的な同時進行型に
    慣れてしまってるので
    後半の小百合が出てきたあたりから
    少し戻って見直してました。

    で、最後はどうなったんだ?
    この先はどうなるんだ?
    ということで、星四つ(笑)

    0
    2020年09月28日
  • フィデル出陣 ポーラースター【電子特典付き】

    Posted by ブクログ

    ポーラースター4。

    キューバ革命の英雄フィデル・カストロが主人公。
    とにかくボリューミーで、読み応えガッツリ。作者が中南米の歴史について調べたことを、すべてぶち込んだという感じの熱量は伝わってきます。
    カストロという人は私利私欲なく、“キューバの国民が等しく幸せになるようにしたい!”という理想に向かって驀進するのは良いのですが、時々それが暴走になって、周りに迷惑をかけたり仲間を犠牲にしてしまったりすることがあります。
    特に家庭を顧みない事甚だしく、彼の妻・ミルタは本当にお気の毒です。革命家というのは得てしてこういう人なのですかね。
    で、こんなにガッツリ書かれているのに、“キューバ革命の前”で

    0
    2020年09月18日
  • ブレイズメス1990【電子特典付き】

    Posted by ブクログ

    ★4.3 2020.9.12
    「ブラック・ペアン1988」に続く、東城大学病院総合外科の世良先生が天才医師に振り回される(?)ストーリー。
    私は医療従事者では無いので、1990年当時、このようなオペが実際に可能だったのかは分かりかねるが、モナコの高級ホテルのスイートに住まい、患者のオペをするか否かをカジノのルーレットに任せる、天城先生のキャラクターに惹き込まれた。
    このままの勢いで続編も読みたい。


    ↓↓↓内容↓↓↓
    カネの亡者!? の天才外科医、現る。この世でただ一人しかできない心臓手術のために、モナコには世界中から患者が集まってくる。外科医の名は、天城雪彦。カジノの賭け金を治療費として

    0
    2020年09月13日
  • ランクA病院の愉悦(新潮文庫)【電子特典付き】

    Posted by ブクログ

    海堂尊のお茶目なところを楽しんだ。長いものに巻かれながら、内部告発的な愉悦
    「診断ミスがあっても訴えません」とバリアを張って「貧乏人は死ね」
    能天気なお気楽ランクC海堂先生 頑張って!私はあなたのファンです

    0
    2020年09月09日
  • スカラムーシュ・ムーン(新潮文庫)【電子特典付き】

    Posted by ブクログ

    海道ワールドの総集編みたいな感じがする本編。先回の彦根が活躍した新型インフルのおおさか浪速をめぐる首都東京からの攻撃を撃退するために浪速の独立を目指す。
    そのために今度来る冬にインフルエンザワクチンが足らなくなることを見越して、ワクチン製造を企てる。 そのために院生3人が活躍するがそれはあくまでも脇役、本編の序章であった。 ただ最後にワクチン製造のための有精卵をストップさせるために出した手で、彦根と旧友が阻止をした。 その後浪速新党立ち上げようとしたが最後に逆転サヨナラで彦根敗北・・・
    ただやはり彦根はまだ諦めていないところがよかった。 スリジェリの天城の亡霊、極北病院のその相続人であった世良

    0
    2020年08月30日
  • ナニワ・モンスター(新潮文庫)【電子特典付き】

    Posted by ブクログ

    先々週の京都新聞書評欄(#津田大介)で見つけて購入。
    十年前に書かれた小説なのだが、第1部で描かれる政府や厚労省、地元医師会の様子などは、この春の出来事のルポルタージュのようでさえある。
    続編を一緒に買わなかったことが悔やまれる…。

    0
    2020年08月19日
  • 医学のたまご【電子特典付き・角川文庫版】

    Posted by ブクログ

    大の大人が子供の発想力を悪にも善にも使用するってどうなの?

    大人は自分がプラスと思えば自分の名前&研究に取り組んでいないのに論文に上げ

    大人は自分がマイナスと思えば助手に擦り付ける

    インタビューも編集でいい感じで編集してあたかも主人公が天才かと思える配列に並べ替える

    とても読みやすかったけどちょっとイラっとしました

    最後の最後に主人公の親が助けるのですがそれはお見事でございます

    ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
    いちばんゆるい読書会In町田

    第一金曜日の夜に読書会を町田にて開催していまーす。。
    参加資格は・・・本が好きなこと以上!

    持参した本を紹介するの

    0
    2020年08月06日
  • 新装版 ブラックペアン1988【電子特典付き】

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    最初は世良・高階・渡海を中心に黒幕的な佐伯教授が淘汰されるかと思いきや、最後に意外な事実が明かされる。
    意外な展開で楽しめました

    0
    2020年07月15日
  • 医学のたまご【電子特典付き・角川文庫版】

    Posted by ブクログ

    各章にある挿絵を見るだけでも楽しい。仲間に助けられながら世の中の理不尽なことに立ち向かう薫の姿から元気をもらえる一冊。

    0
    2020年07月10日
  • ゲバラ漂流 ポーラースター2【電子特典付き】

    Posted by ブクログ

    ☆☆☆2020年6月☆☆☆



    親友を失ったゲバラが南米、中米各国を漂流。
    多くの革命家や政治家の知見を得て成長してゆく。
    もっとも印象に残ったのはボリビア革命への参加と、パナマでの米国学校への参加だろうか。
    オデブのロホもいいキャラクターをしている。
    歴史や政治の話が多くて難しかったので、そこは流し読み。それでも充分楽しめた。
    第3巻も楽しみだ!!

    0
    2020年06月24日
  • 医学のたまご【電子特典付き・角川文庫版】

    Posted by ブクログ

    海堂尊さんの物語は、医学の世界とミステリーの世界を軽快にミックスして、わかりやすく読みやすい。

    この物語はミステリー要素は少ないが、悪代官のような教授をどうやりこめるのか、そこがスリリングでハラハラドキドキするところだ。

    やはり正直が一番強い。簡単ではないけれど。

    0
    2020年06月04日
  • 医学のたまご【電子特典付き・角川文庫版】

    Posted by ブクログ

    きっかけはヨシタケシンスケさんのイラスト。久しぶりに覗いた本屋の平積みコーナーで目に飛び込んできました。
    語り口は穏やかですが、権威に対するアイロニー満載の内容でした。巻末にある著者の文庫化へのコメントを読み、今この時に文庫化された理由が分かりました。
    中学生の息子を持つ父親として、伸パパの立ち位置に憧れました。

    0
    2020年06月01日
  • 極北ラプソディ2009【電子特典付き】

    Posted by ブクログ

    面白い。
    世良は、非情のようで先輩達に比べると非情になれない。
    スキー場の事故のシーンは、凄い。読むのが辛いが、臨場感がある。
    医療行政は難しい。

    0
    2020年04月20日
  • マドンナ・ヴェルデ(新潮文庫)【電子特典付き】

    Posted by ブクログ

    「 ママ、私の子どもを産んでくれないー? 」
    冒頭から、なんと!びっくりするフレーズに度肝ぬかれてしまった。
    日本では近年、代理出産は賛否両論激しいテーマであるが、この作品を読み進めると女性の視点で切実に語りかけている。

    また、母娘の微妙な感情表現が出ていて、すれ違いもあるが、やはり親子だと思うところもあってホッとした。

    0
    2020年02月19日