海堂尊のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
井沢元彦さんの逆説の日本史: 明治激闘編 日露戦争と日比谷焼打の謎 (26)にかなり厳しい森林太郎(鴎外)批判がある。海軍は麦飯で脚気発症を抑えている事実を無視し、米食を続け、日露戦争では戦争での死傷者以上の軍人を死に至らしめている。陸軍の医療衛生の責任者の要職にあったのに、非難に対し検討会を立ち上げ問題を棚上げして逃げまくったと。
北里柴三郎と森鴎外を主人公にした物語。
鴎外については、「ぼく」と1人称で語られる。津和野の森家の坊ちゃんはプライドはあるが、中身が無いような印象。
北里は豪放磊落。若きに明治天皇に面会する。明治帝「そちの言は正しい。たとえ朕が不快に思っても、自由に話せと申した -
Posted by ブクログ
【要約】娘の曾根崎理恵から「自分の子どもを産んでほしい」と頼まれる母親のみどり。彼女は、理恵の母親としての姿勢に、悩み、苦しむ。私が産む子は誰の子か、割り切れない気持ちとは裏腹に出産を迎える。
【感想】
本作は『ジーン・ワルツ』の「舞台裏」で、理恵の母であるみどりの視点で描かれる。ちなみに、ヴェルデはイタリア語でみどり。つまり、マドンナ・ヴェルデは「聖母みどり」。
理恵が代理母親を子供を産む道具としか認識してない態度や行動に理解できなかった。結局、理恵は自分の主張に説得力を与える為の手段として子供が欲しいだけであるように感じられた。ただ、親子間で気恥ずかしいものがあった為、素直に母親に感謝 -
Posted by ブクログ
ネタバレ中学生の曽根崎薫が、潜在能力試験で全国1位になってしまったことから、大学医学部の研究室に週2日通い、論文を巡るドロドロに巻き込まれていくストーリー。
薫の受入研究室の藤田教授が、薫の名前で英語論文を書いたり、追試が間に合っていないことが外部から指摘されると、記者会見の場に薫を連れ出したり、薫の中学のクラスメートが医学の最先端の研究を理解できたりと、常識的にはあり得ない設定で、読んでいる途中で少し白けてしまった。
しかし、最後に、薫と離れて暮らす父親が薫にアドバイスを与えたり、薫を守るために、薫の業務日記を証拠として効果的に見せる手はずを整えたりしたところは、ジンときた。
薫が書き留めている -
Posted by ブクログ
ネタバレ【要約】理恵は帝華大学産婦人科医で、現行の出産制度に疑問を抱き、上司の清川から反感を買っている。彼女のバイト先の病院は、5人の妊婦の出産を最後に閉院が決定しており、それぞれの妊婦が深刻な事情を抱えている。また、理恵は日本で認められていない代理出産に関与していることが告発され、事態はさらに複雑化する。
【感想】日本の医療行政や医療、医学に関する問題を問いかけるメッセージ性が強く、出産をめぐる医師と妊婦の思いをシンプルに描いている。しかし、緊迫感に満ちた場面が随所にあり、主人公・理恵が組織の反発を受けながらも自身の信念を貫く姿には感銘を受ける。
現代の出産においては夫の立ち会いや積極的な関与が増 -
Posted by ブクログ
ネタバレ東城大学医学部総合外科の佐伯教授は、若き医局員・渡海征司郎を大抜擢する。
黒崎講師は面白くないが仕方なし。
渡海は週一で碧翠院へ通って、桜宮厳雄院長について指導を受ける。
佐伯の下で手術室の小部屋を根城とする「佐伯図書室」の室長を務める。
が。そこで不思議なカルテの存在に気づく。
「飯沼達治」は一度渡海が診ている患者。
其処を突くには元三羽烏の佐伯教授、桜宮厳雄院長、市民病院の鏡部長から話を聞かないといけない。
そんな時、オランダの学会に佐伯の名代として渡海を送り出す。
お供は垣谷。
オランダで会ったのは厳雄院長の息子亮。
元極北大の先輩。軽音の先輩でもある。
亮はここで「バタフライ・シャ -
Posted by ブクログ
ネタバレ最近読んだコロナ三部作であれっ
海堂さんってこんな感じの作風だっけ
なんて思いながらバブル三部作のその前の
時代っぽいタイトルを本屋で見かけたので
手に取って読んでみましたが、すごくいい!
「オペ室の悪魔」と呼ばれいていた
渡海征司郎の原点やその軌跡、
途中出てくる東城大に来る前の高階先生や
東城大で現役バリバリの藤原副婦長、
新人の猫田看護師、忠誠心が半端ない
黒崎医師、そしてまさかの天城先生の登場
などなど後からの作品ででてくる人たちの
原点というか過去がストーリーと一緒に
その当時の時代背景や院内政治、
昭和の病院の実態なんかも読める
部分なんかも含めてすごく面白かった。
えっそんな勝