海堂尊のレビュー一覧

  • 医学のたまご【電子特典付き・角川文庫版】

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    ネタバレ

    中学生の曽根崎薫が、潜在能力試験で全国1位になってしまったことから、大学医学部の研究室に週2日通い、論文を巡るドロドロに巻き込まれていくストーリー。

    薫の受入研究室の藤田教授が、薫の名前で英語論文を書いたり、追試が間に合っていないことが外部から指摘されると、記者会見の場に薫を連れ出したり、薫の中学のクラスメートが医学の最先端の研究を理解できたりと、常識的にはあり得ない設定で、読んでいる途中で少し白けてしまった。
    しかし、最後に、薫と離れて暮らす父親が薫にアドバイスを与えたり、薫を守るために、薫の業務日記を証拠として効果的に見せる手はずを整えたりしたところは、ジンときた。

    薫が書き留めている

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    2024年09月29日
  • ジーン・ワルツ(新潮文庫)【電子特典付き】

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    ネタバレ

    【要約】理恵は帝華大学産婦人科医で、現行の出産制度に疑問を抱き、上司の清川から反感を買っている。彼女のバイト先の病院は、5人の妊婦の出産を最後に閉院が決定しており、それぞれの妊婦が深刻な事情を抱えている。また、理恵は日本で認められていない代理出産に関与していることが告発され、事態はさらに複雑化する。

    【感想】日本の医療行政や医療、医学に関する問題を問いかけるメッセージ性が強く、出産をめぐる医師と妊婦の思いをシンプルに描いている。しかし、緊迫感に満ちた場面が随所にあり、主人公・理恵が組織の反発を受けながらも自身の信念を貫く姿には感銘を受ける。
    現代の出産においては夫の立ち会いや積極的な関与が増

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    2024年09月19日
  • プラチナハーケン1980【電子特典付き】

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    ネタバレ

    東城大学医学部総合外科の佐伯教授は、若き医局員・渡海征司郎を大抜擢する。
    黒崎講師は面白くないが仕方なし。
    渡海は週一で碧翠院へ通って、桜宮厳雄院長について指導を受ける。
    佐伯の下で手術室の小部屋を根城とする「佐伯図書室」の室長を務める。
    が。そこで不思議なカルテの存在に気づく。
    「飯沼達治」は一度渡海が診ている患者。

    其処を突くには元三羽烏の佐伯教授、桜宮厳雄院長、市民病院の鏡部長から話を聞かないといけない。

    そんな時、オランダの学会に佐伯の名代として渡海を送り出す。
    お供は垣谷。
    オランダで会ったのは厳雄院長の息子亮。
    元極北大の先輩。軽音の先輩でもある。
    亮はここで「バタフライ・シャ

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    2024年09月13日
  • ひかりの剣1988【電子特典付き】

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    ブラックぺアンシリーズの原点

    医学部の剣道部を舞台に、繰り広げられる青春譚

    帝華大と東城大、清川、速水、高階、この名ですでにワクワクしますよね(笑)
    少しドラマとは印象が異なりますが、阿修羅の名を持つ高階講師はスマートな振る舞いの奥には…

    あぁここから始まったんだぁ〜と考えると感慨深い(^^)

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    2024年09月12日
  • 新装版 螺鈿迷宮【電子特典付き】

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    【要約】医学生の天馬は、終末医療を行う病院に潜入するよう依頼を受ける。その病院では次々と不可解な死が発生しており、原因を解明するために白鳥と姫宮のペアが捜査に加わる。調査が進むにつれ、病院の経営を担う家族が解剖の技術を悪用し、裏で暗躍している事実が明らかになる。最終的に、すみれはその危機を乗り越え、生き延びる。

    【感想】前作に続き、作者は死亡に関するテーマを通じて、画像診断AIの重要性を強調している点が際立つ。また、天馬とすみれの今後の関係を予感させる展開が描かれ、読者に緊張感と期待感を抱かせる内容となっている。

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    2024年09月11日
  • プラチナハーケン1980【電子特典付き】

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    今放送されてるドラマのキャストで脳内再生しながら読んだ。色々忘れてたりドラマと混ざったりで混乱する。

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    2024年09月05日
  • ブレイズメス1990【電子特典付き】

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    「スリジエセンター」との上下巻構成で、天城先生のキャラクターが際立つ導入だった。
    ドラマから入った身としては主要な登場人物はドラマのイメージと違和感がなく読み進められた。

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    2024年09月03日
  • プラチナハーケン1980【電子特典付き】

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    現在放送されているブラックペインの前バージョンかな?病院の人同士の争いを1人の主人公を中心に上手く、書き上げている。
    面白くて一気読みだった。

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    2024年08月27日
  • スリジエセンター1991【電子特典付き】

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    ネタバレ

    ブラックペアンシーズン2のドラマが始まって、興味を持ち、原作も読んでみようと思い1作目から読んでいた。天城先生もなかなかぶっとんでいるが、患者や医療を思う気持ちはどの登場人物よりも強く純粋だなあと感じた。その分院内政治があまりにも黒すぎて更にその純粋さを強く感じた。結末が衝撃的で、ドラマがどうなるのか気になる。天城先生と佐伯教授のやりたいことはできなかったけど、医者としての考え方は世良に引き継がれてるのが唯一浮かばれたのかなと思う。世良が活躍する続編も読みたい。

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    2024年08月25日
  • プラチナハーケン1980【電子特典付き】

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    ネタバレ

    最近読んだコロナ三部作であれっ
    海堂さんってこんな感じの作風だっけ
    なんて思いながらバブル三部作のその前の
    時代っぽいタイトルを本屋で見かけたので
    手に取って読んでみましたが、すごくいい!
    「オペ室の悪魔」と呼ばれいていた
    渡海征司郎の原点やその軌跡、
    途中出てくる東城大に来る前の高階先生や
    東城大で現役バリバリの藤原副婦長、
    新人の猫田看護師、忠誠心が半端ない
    黒崎医師、そしてまさかの天城先生の登場
    などなど後からの作品ででてくる人たちの
    原点というか過去がストーリーと一緒に
    その当時の時代背景や院内政治、
    昭和の病院の実態なんかも読める
    部分なんかも含めてすごく面白かった。

    えっそんな勝

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    2024年08月23日
  • プラチナハーケン1980【電子特典付き】

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    原作ファンなら読んでおくべき渡海先生の若かりし時代の話。天城先生と会うシーンもあり、ドラマとは違う世界線。

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    2024年08月21日
  • ひかりの剣1988【電子特典付き】

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    ネタバレ

    ・題名が「ひかりの剣」だったので、ひかりが主人公になると思っていたが、ひかりは特に主人公と言うわけではなさそうであった。

    ・ブラックペアシリーズで出てくるメンバーが時たま出てくるので、他の作品を読んだ人には面白いかもしれない。

    ・剣道を題材としたものであり、「武士道セブンティーン」を連想させるシーンがあった。ブラックペアンシリーズ4作目は読んでないが、今回出たメンバーが今後話しをもりあげてくれるのかと思うと、早く次の作品が読みたいと思った。

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    2024年08月19日
  • 新装版 ブラックペアン1988【電子特典付き】

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    ネタバレ

    ・研修医が医療と向き合う中で、医局の変革に巻き込まれながら、信念を持って前向きに成長していこうとする。

    ・最後の手術の経過は、刻々と変わっていく状況に目が離せなかった。

    ・今では当たり前の、患者へのインフォームドコンセントも、昔は普通ではない事に衝撃を受けた。特に、患者が自分の病名を把握してないのに手術を受けることに驚いた。

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    2024年08月19日
  • 新装版 ブラックペアン1988【電子特典付き】

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    どうでもいいことだが、研修医4日目で胃の全摘手術の助手、しかも国家試験の発表前・・・おそるべし昭和と平成。
    にしても、プライドのあるみなさんばかりだこと。

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    2024年08月18日
  • プラチナハーケン1980【電子特典付き】

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    ブラックぺアンから、今作までが長すぎて、覚えている人がいないwww渡海の若かりし頃の話。渡海も昔は正義感のあるカッコいい医者だった。

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    2024年08月17日
  • ブレイズメス1990【電子特典付き】

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    ネタバレ

    ドラマも始まってるしで前作から続けて読んだ。天城先生はやはりフランスの方に元々いたんだな。ドラマだとオーストラリアに居て、それなのにフランス語使う癖?ってなったので。時代がバブル期なので、原作の方がやってることが派手だなと感じる。天城先生の言ってることかなり辛辣だけど、お金がないと無理な部分があるっていうのは、その通りだなと思う(綺麗事だけでは無理だということ)。これからどう展開していくか楽しみ。

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    2024年07月30日
  • 新装版 ブラックペアン1988【電子特典付き】

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    ドラマの続編が始まったので、最初のを原作で復習しようと読み始めました。原作の方が高階先生の方が性格が悪い(?)渡海先生のお父さんと佐伯教授の過去の取り上げ方が急な感じがしました。原作は結構あっさりしてるなという印象です。

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    2024年07月24日
  • ナニワ・モンスター(新潮文庫)【電子特典付き】

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    第一章 キャメル
    関西最大の都市浪速府で新型インフルエンザの国内初の発症が報告される
    この章は、コロナ禍に入る初期と状況がとても似ていて(実際は2009年のインフルエンザがモデル)当時としては近未来的な状況を面白く読みました
    が、政府の発表するインフルエンザの情報が操作されているものである事を地元の医師は見抜きます
    第二章 カマイタチ
    この章では、なぜ情報が操作されて浪速府が経済的に孤立させられたか、その原因となった浪速地検特捜部の活動の章となります
    カマイタチは、特捜部エースの別称
    で、ここが複雑でわからない
    突然登場人物がわらわら
    「田口白鳥シリーズ」を継承しているらしく、その辺りを知って

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    2024年07月13日
  • 輝天炎上【電子特典付き】

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    バチスタシリーズを全部読まずにこっちの世界線に来てしまった…!でも読む側を引き込んでドキドキさせてくれる。田口先生シリーズもやっぱり読みたい。

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    2024年05月26日
  • ブレイズメス1990【電子特典付き】

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    天才ってなんの問題もない感じで、ハラハラドキドキ感はない。もう少し展開的に面白くなるのかなぁ、って思ってたけど、そうでもなかった。。
    天城はすごいけど、少々洋風かぶれ的なところが、嫌な印象ではある。

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    2024年05月13日