海堂尊のレビュー一覧
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東京の帝華大学医学部助教、理恵は顕微鏡下体外受精のエキスパート。
彼女は、女医であり研究者であり、大学で発生学の講義を担当している。
ここで、妊娠とは、発生とは、出産とは、といった産婦人科医として必要で、一般人にも重要な知識を理解できるように講義する。
そして、非常勤で閉院近い産婦人科医で妊婦の診察を続ける。最後の患者は、5人。それぞれ妊娠出産に課題があり、妊婦とともにその状況を考えてしまう。
主題は、代理母出産となっています。
医学的には可能となった代理母出産の倫理的社会的な課題を提示していきます。
母親は、誰なのか。
誰の子供であるか。
彼女は、体外受精からの代理母出産を医療として認識して -
Posted by ブクログ
不妊治療をテーマとして1人の産婦人科医師と周囲の医療関係者や患者らが織りなす人間模様。
実際の医療問題に類似する内容を入れ込んだこと、日本の産婦人科医療の現状や国の政策を入れた事でメッセージ性の強い作品になっている。事実、現在私が住んでいる地域でも民間の産婦人科病院は分娩を取り扱わず妊婦健診のみ診察のセミオープンシステムのみ、もしくは移行といった話を聞くようになった。
生命の神秘と科学の進歩。それに倫理的な問題が絡むと完全な終着点はあり得ない。
ジャンヌダルク的な主人公で大変面白かったが、今回現場側に偏った作品なので、官僚側から見た作品があれば読んでみたい。 -
Posted by ブクログ
おすずさんの本棚を見ていて、え、海堂先生のコロナの本、と気づき、本屋に向かう。
序盤は、なんだかな~。梁山泊の村雨、彦根、白鳥たちの安保総理追い落とし会議に鼻白む。最近読んだ100分de名著のヘーゲルにあった共感なき啓蒙という言葉を思い出す。白鳥については、田口先生への原稿依頼の顛末と云い、「医学のひよこ」でも口ばかりで全然機能してなかったこともあり、ヤキが回ったんじゃないと感じる。
という序盤に対し、コロナ感染の状況に全然ダメな厚生省、バカ丸出しの官僚の尻ぬぐいに白鳥は的確に手を打っていく。クルーズ船の感染者の受入れ先になった桜宮大学、田口先生以下、島津、師長の如月、若月、そして看護婦たち -
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桜宮サーガの短編集
バチスタ裁判の表題作を含めて収録は4編
・双生 1994年 春
田口先生のところに桜宮すみれ、桜宮小百合が短期研修していた頃
すみれと小百合のそれぞれやりたいことの片鱗がこの時期にも発露されていたのですねぇ
でんでん虫の倒壊のあれこれや、その後の暗躍にまで関わってくるとはね……
・星宿 2007年 冬
オレンジ病棟で南十字星を見ようとするお話
ナイチンゲールの沈黙の後くらい
手術拒否する小児患者の「南十字星を見たい」という願いを叶えようとする如月翔子
便利屋 城崎を頼って実現した方法とは?
オレンジ病棟の建設の経緯やら、タヌキの思惑やら、白鳥の力技やら、田口先生の