海堂尊のレビュー一覧

  • ジーン・ワルツ(新潮文庫)【電子特典付き】

    Posted by ブクログ

    東京の帝華大学医学部助教、理恵は顕微鏡下体外受精のエキスパート。
    彼女は、女医であり研究者であり、大学で発生学の講義を担当している。
    ここで、妊娠とは、発生とは、出産とは、といった産婦人科医として必要で、一般人にも重要な知識を理解できるように講義する。
    そして、非常勤で閉院近い産婦人科医で妊婦の診察を続ける。最後の患者は、5人。それぞれ妊娠出産に課題があり、妊婦とともにその状況を考えてしまう。
    主題は、代理母出産となっています。
    医学的には可能となった代理母出産の倫理的社会的な課題を提示していきます。
    母親は、誰なのか。
    誰の子供であるか。
    彼女は、体外受精からの代理母出産を医療として認識して

    0
    2024年02月06日
  • ジーン・ワルツ(新潮文庫)【電子特典付き】

    Posted by ブクログ

    不妊治療をテーマとして1人の産婦人科医師と周囲の医療関係者や患者らが織りなす人間模様。
    実際の医療問題に類似する内容を入れ込んだこと、日本の産婦人科医療の現状や国の政策を入れた事でメッセージ性の強い作品になっている。事実、現在私が住んでいる地域でも民間の産婦人科病院は分娩を取り扱わず妊婦健診のみ診察のセミオープンシステムのみ、もしくは移行といった話を聞くようになった。
    生命の神秘と科学の進歩。それに倫理的な問題が絡むと完全な終着点はあり得ない。
    ジャンヌダルク的な主人公で大変面白かったが、今回現場側に偏った作品なので、官僚側から見た作品があれば読んでみたい。

    0
    2024年02月04日
  • 死因不明社会2018【電子特典付き】

    Posted by ブクログ

    2024.01.28
    ここにも日本の制度疲労の影が色濃く反映されている。医師法のそもそもは昭和23年につくられており、その中で定義されていないこと、時代に即さないことが様々あるが、そのことを「放置」して向き合ってこないから、筆者が憤ることになっているのだと「鳥の目」で俯瞰してみると感じる。

    0
    2024年01月28日
  • 救命―東日本大震災、医師たちの奮闘―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    東日本大震災時に各所での医師の奮闘。1勤務医、精神科医、病院長、診療所長、歯科医師などがそれぞれの立場で最善を尽くした記録である。何に苦労したのか?何が問題だったのか?様々な人々の苦労が垣間見れる。ただし、不要だったのが著者の後書き。”批判のない世界は腐敗する”のはわかるが、赤十字を含めて官の対応を単純に批判している。批判するのであればせめて本文中に書かれている医師/歯科医師たちに立ちはだかった官を調べて書いたほうがよかったと思う。

    0
    2024年01月07日
  • 医学のつばさ【電子特典付き】

    Posted by ブクログ

    シリーズを通して読んで、海堂ワールドここまでつながってるんだ。時が過ぎ、世代交代して浮かび上がってくる桜ノ宮、東上大学、なつかしく「おかえりなさいみなさん」といいたくなった。

    ちっぽけなプライドに固執するより、心地好く生きる。何か背中押されるような、そうだと勇気をもらえた気がした。
    あれこれぬりかためると、複雑で、見えなくなり、修正がむずかしくなる。
    想定どおりの終わりのシーン!
    よかった。でも、こんな世界だったら、ウーン。

    0
    2023年12月09日
  • 医学のたまご【電子特典付き・角川文庫版】

    Posted by ブクログ

    ひよこを読んでいるうちに、どんなトラブルだっけと気になり、再読。たまご、ひよこ通して読んだらスッキリした。関係がわかった。海堂ワールドはつながっている。過去も次世代も、たても、横も。スゴいな。
    エラーはさっさと解決したほうが良い。言い訳を考えたり!何とかしようとするより、間違いや思慮の足りなさを認め、次を考える、行動するほうが絶対良いよね。

    0
    2023年12月09日
  • 医学のひよこ【電子特典付き】

    Posted by ブクログ

    後編に期待!

    曽根崎のお子さん(薫くん)は出てきてたけど、忍はどうなったのかなあ、なんて思ってたら思いがけず登場。恵理先生まで出てきたし、このあとどのような展開が待つか。文科省とはどう対峙していくか、白鳥さんの、腕の見せ所かな。
    後編も楽しみです。

    0
    2023年11月06日
  • マドンナ・ヴェルデ(新潮文庫)【電子特典付き】

    ネタバレ 購入済み

    裏表?!

    著者曰くジーン・ワルツとの裏表の作品。
    ジーン・ワルツでは様々なお産の話が、一つの産院で展開され、それを担当する一人の産科医の「出産」の裏表がマドンナ・ヴェルデという物語。
    それが先に読んだ「医学のたまご」に繋がっていくという…
    改めて、スゴいです!海堂先生。 

    ここに描かれている課題は、進捗を見せていないようで…
    当事者以外にとっては「他人事」。
    変わることはないのでしょうか。

    #切ない

    0
    2023年10月21日
  • 医学のたまご【電子特典付き・角川文庫版】

    Posted by ブクログ

    物語として激しい起伏があるわけではないが、読後人生の選択と小さな勇気など前向きな選択を取りたくなる小説。

    0
    2023年10月04日
  • ナニワ・モンスター(新潮文庫)【電子特典付き】

    Posted by ブクログ

     コロナ前に読み、コロナ禍で真っ先に本書を思い出したが、実際に下地となったのは2009年の新型インフルエンザ騒動だったとのこと。どちらにせよ解説によると、近未来を予言したような内容も散見されたらしい。本書ですっかり村雨府知事ファンになったのだが、その後「日本三分の計」はどうなったのだろうか。桜宮サーガも読み進めなきゃいけないし忙しい。1つのシリーズを続けて読めない飽き性の性格をもう少し直したい。

    0
    2023年09月30日
  • ジーン・ワルツ(新潮文庫)【電子特典付き】

    ネタバレ 購入済み

    あー、やっぱり

    著者の「医学のたまご」を読んで、本書を読むことに決めました。
    発売当時に読んでいたはずで、物語の骨格は記憶にありました。でもクールウィッチにしてやられました。コテンパンに。
    ジェンダーフリーの世の中、「女性」である人は、より共感し考えさせられるのではないでしょうか。

    マドンナ・ヴェルデをこの後読みます。

    #泣ける #深い

    0
    2023年09月17日
  • ナニワ・モンスター(新潮文庫)【電子特典付き】

    Posted by ブクログ

    大筋では、無理筋な展開な気もしたけれど、エンタメとして、海堂ワールドのキャラクターが跋扈する姿がただただ面白い。
    彦根先生が大活躍で、バチスタシリーズとは違った面白さがある。

    0
    2023年07月19日
  • 玉村警部補の巡礼【電子特典付き】

    Posted by ブクログ

    玉村警部補と加納警視正のコンビのシリーズ。とにかく切れ者の加納警視正が次々と問題解決していく中、ちょっとぼんやりしている玉村警部補がかわいかったです。

    0
    2023年06月23日
  • コロナ黙示録 2020災厄の襲来【電子特典付き】

    Posted by ブクログ

    おすずさんの本棚を見ていて、え、海堂先生のコロナの本、と気づき、本屋に向かう。
    序盤は、なんだかな~。梁山泊の村雨、彦根、白鳥たちの安保総理追い落とし会議に鼻白む。最近読んだ100分de名著のヘーゲルにあった共感なき啓蒙という言葉を思い出す。白鳥については、田口先生への原稿依頼の顛末と云い、「医学のひよこ」でも口ばかりで全然機能してなかったこともあり、ヤキが回ったんじゃないと感じる。

    という序盤に対し、コロナ感染の状況に全然ダメな厚生省、バカ丸出しの官僚の尻ぬぐいに白鳥は的確に手を打っていく。クルーズ船の感染者の受入れ先になった桜宮大学、田口先生以下、島津、師長の如月、若月、そして看護婦たち

    0
    2023年06月23日
  • 新装版 螺鈿迷宮【電子特典付き】

    Posted by ブクログ

    チームバチスタのシリーズはとても面白いのですが、私はちゃんと順番に読んでいないようで読んでしまった続きのお話と心の中で照らし合わせながら読んでます。
    今回は天馬くんが主役なんですかね?
    天馬くんが大学にちゃんと行くようになった理由がわかりました。

    0
    2023年05月24日
  • 氷獄【電子特典付き】

    Posted by ブクログ

    桜宮サーガの短編集
    バチスタ裁判の表題作を含めて収録は4編

    ・双生 1994年 春
    田口先生のところに桜宮すみれ、桜宮小百合が短期研修していた頃
    すみれと小百合のそれぞれやりたいことの片鱗がこの時期にも発露されていたのですねぇ
    でんでん虫の倒壊のあれこれや、その後の暗躍にまで関わってくるとはね……


    ・星宿 2007年 冬
    オレンジ病棟で南十字星を見ようとするお話
    ナイチンゲールの沈黙の後くらい

    手術拒否する小児患者の「南十字星を見たい」という願いを叶えようとする如月翔子
    便利屋 城崎を頼って実現した方法とは?

    オレンジ病棟の建設の経緯やら、タヌキの思惑やら、白鳥の力技やら、田口先生の

    0
    2023年05月16日
  • 極北クレイマー2008【電子特典付き】

    Posted by ブクログ

     財政破綻都市の市民病院の惨状を想像して書かれたらしいが、想像がノンフィクションになってしまったらしい。やる気のない病院職員や不潔な病棟はこんな病院には絶対お目にかかりたくないと思うが、似たような状態だったなんて信じられない。続編も読んだがまだ再建の真っ只中だったので、モデルになった市は実際どうなったんだろう。姫宮は今作ではドジっ娘封印?三枝部長が医者の鑑のような人物なだけに、なぜこの人が逮捕されなければならないのか…。医療崩壊は現在も着々と進行中なのだろうか。

    0
    2023年05月07日
  • ランクA病院の愉悦(新潮文庫)【電子特典付き】

    Posted by ブクログ

    病院小説の短編集。表題の小説は最後に掲載されていますが、空想の話でありながらもなぜかいつかは起こり得るのではないかと思ってしまう話でした。ガンコロリンの話も災害の地に速水が派遣される話も、フィクションだけど今の日本の医療に関して考えさせられる話でした。

    0
    2023年04月16日
  • マドンナ・ヴェルデ(新潮文庫)【電子特典付き】

    Posted by ブクログ

     『ジーン・ワルツ』と同じ時間軸で山咲みどり視点で語られる。歳時記と共にゆったり時間が流れている感じが心地良い。みどりのような丁寧な暮らし憧れるなぁ。伸一郎との手紙のやり取りが多いのも書簡集好きには嬉しい。
     前作のラストで語られた理恵の所業の理由が判明するが、感情が伴わないのでやはり納得できない。崇高なお考えとは思うけれど。少なくとも夫婦の同意は必要。血液型だけではないその他の遺伝の部分で違和感を感じることもあると思う。

    0
    2023年04月15日
  • ジーン・ワルツ(新潮文庫)【電子特典付き】

    Posted by ブクログ

     妊娠に至るまで、そして母子共に健康に産まれてくるまでに様々な障害があり、妊娠・出産がどれほど奇跡的なことかを思い出させてくれる1冊。初読時は理恵がひたすら怖い女性に思えたが、今回は産婦人科医療のために奮闘する危なげな女性の印象に変わった。曾根崎パパと薫くん、山咲さんも登場していたのにキャラがはっきりわからなかったので、『医学のたまご』ではノーマークだったな。無脳症の胎児の出産シーンは涙が出る。端折られているのか、登場する5人の妊婦さんがみんなつわりがなさそうなの羨ましすぎる。

    0
    2023年04月10日