海堂尊のレビュー一覧

  • 医学のたまご【電子特典付き・角川文庫版】

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    ネタバレ

    医学用語が多かったけど 聞いたことのある用語だったりと面白く読めました。
    中学生が大人の世界に巻き込まれて利用されていくが、仲間となんとか知恵を出し合いかわしていったり できないこともできないなりに真面目に取り組んで中学生らしい薫くんはかわいかったです。
    桃倉さんも佐々木さんもいいひとですね
    最後は、大人的な終わりかたで なるほど〜でした

    とても、頼りなく感じたパパもカッコよかった!
    「ディア、マイ・リトル・カオル。何があってもパパは君の側にいる。伸」  泣きそうでした。

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    2021年11月14日
  • 氷獄【電子特典付き】

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    これは、絶対だから読みたくなかったんですが、やっぱり面白かった。白鳥さん、好きだなぁ。へそ曲がりな人がたくさん出てくるけど、私もそうだから、共感しています。

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    2021年09月28日
  • 新装版 ブラックペアン1988【電子特典付き】

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    ドラマが好きすぎて原作買った。
    噂では聞いてたけどほんとにドラマと全然違う!!けど面白かった〜!!! より世良が好きになるやつですねこれ!!!!
    世良がかわいい。あと垣谷とか関川とか、ドラマではあまり描かれなかった人たちの事も詳しく描いてあるし、研修生らしく先輩達に怒られまくる世良とか学生の指導する世良とかが見れるのが嬉しい。 あとたかしながドラマより可哀想じゃないので安心して読めます。 救いがないって聞いてたけど救いがあってすごい良かった。

    最後の1文、渡海征司郎らしい

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    2021年06月27日
  • スカラムーシュ・ムーン(新潮文庫)【電子特典付き】

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    ナナミエッグの章がとても面白かった。そんなに都合よくことが運ぶかねと思うところもありますが、生き物を育てている矜持と、自分が責任をとるという覚悟を持てた、大学院生たちの成長が良かった。一方で相変わらず破天荒な彦根先生でした(笑)時折登場するシオンのシーンだけ一息つける、とても忙しい章です。極北の再開は往年のファンにはたまらない展開でしたね。

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    2021年06月04日
  • ナニワ・モンスター(新潮文庫)【電子特典付き】

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    10年ほど前の話なのに、まるでコロナ禍の今を予言していたかのような内容に驚愕です。
    新型インフルエンザの流行、経済封鎖にPCR検査まで。今読むと、すごく内容が理解できて面白いです。中編〜後編になると、霞が関、浪速府の政治の話になり、どうしてウイルスと関係してくるのかと、こっちもこっちでハラハラします。今だから読むと面白い、オススメできる本です。

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    2021年05月14日
  • マドンナ・ヴェルデ(新潮文庫)【電子特典付き】

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    テーマは代理母。
    日本では今のところ法律で認められていないが、今後法整備が進み選択肢の1つになるのだろうか。
    「産む」から母なのか、「遺伝子」から見て母なのか。
    そのどちらでもなくても養子を迎えて親子になる場合もあるので、難しい。
    代理母を引き受けた女性自身も、この経験を通してしっかりした考えを持って「母」として強くなっていった気がする。

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    2021年04月15日
  • 医学のたまご【電子特典付き・角川文庫版】

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    医療ドラマが苦手な私でも楽しく読めました。
    中学生の目線で大学の医学研究室の様子が描かれていて楽しみながら読める医学ミステリでした。
    医学に無縁な人にこそ、医療研究の様子を知るためにも読んで欲しいと思います。

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    2021年03月07日
  • ゲバラ覚醒 ポーラースター1【電子特典付き】

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    チェ・ゲバラの青年期が、南米の国々の歴史や文化の描写とともに描かれる。

    ゲバラを英雄視しすぎて、フィクションらしい場面はあった。

    しかし、著者は約200冊にもわたる参考文献をあげている。
    著者のゲバラや描かれる南米の国々への知識は、膨大で、現実に基づくものであるだろう。
    日本では、ゲバラや南米の歴史はあまり知られていない。
    それらを知ってもらうとっかかりとして、著者はフィクションを交え、より面白く、より人に手に取ってもらえそうなこの小説を描いたのではないか。

    そのため、この本はゲバラや南米の現実を知りたいマニアには向かない。しかし、初心者や南米の文化を感じたいという方には大変参考になり、

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    2021年02月14日
  • 玉村警部補の巡礼【電子特典付き】

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    なかなかなかなか...

    本編で言ってた脅し文句がまさかストーリー化されるなんて、というところ。

    また本編と違って医療がメインではなく司法(警察捜査)がメイン。相変わらず加納警視正の手際がいい。面白かった。

    あと、前作の「災難」で出てきた歯科医が出てきたりと、この辺の回収騒ぎも面白かったな。

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    2020年11月11日
  • フィデル出陣 ポーラースター【電子特典付き】

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    第3巻で登場したカストロがゲバラと出会うまでの物語。いや、ムチャクチャ読み応えあり。こんなすごい、こんな無茶苦茶な人やったんやね、カストロって人は。今の日本人に知って欲しい歴史だね。そして、最後にようやくカストロとゲバラが出逢う。次巻への期待がますます高まる

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    2020年08月23日
  • 医学のたまご【電子特典付き・角川文庫版】

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    中高生向けに書かれたとは知らず、表紙のヨシタケシンスケさんのイラストにつられ、久々に海堂尊さんの小説を読んでみた。

    中学生が主人公の、約半年間の物語。
    12の章から成り立っていて、各章には主人公の父の一言が10、残りの2つは、大学教授の一言と、主人公の一言がタイトルとしてつけられていた。

    このタイトル、ほとんど自己啓発本。
    目次を読み返すだけで、より良く生きるためのヒントになっている気がした。
    手帳に書き出しておこうかな。

    最終12章、大学教授の悪を退治しようと頑張る中学生、大人の対応で、ソフトランディングさせた大学院生、そしてメールでしか登場しないパパの優しさに目頭が熱くなった。

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    2020年08月01日
  • フィデル誕生 ポーラースター3【電子特典付き】

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    ☆☆☆2020年7月☆☆☆



    3巻、物語はフィデル・カストロへ。
    フィデルの父親であるアンヘルが軍人としてキューバに渡るところから始まる。アンヘルはピノ・サントスと共に軍を脱走し、地面をはい回りながらも農園主にのし上がる。
    その私生児がフィデルだ。
    幼いころから虐げられ、一度は棄てられた身ながら
    物事を「映像」として記憶できる不思議な能力、才能、胆力で次第に頭角を現す。


    当時のアメリカやキューバをめぐる政治状況もよくわかる。セオドア・ルーズベルトやフランクリン・ルーズベルトといった大物も登場する。

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    2020年07月17日
  • ゲバラ覚醒 ポーラースター1【電子特典付き】

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    ネタバレ

    ☆☆☆2020年5月☆☆☆


    これは力作だ。
    ゲバラの若き日々を、創作を交えながら一人称で描くという手法は新しい。1950年代の南米をともに旅しているような感覚に陥った。ペロンやエビータ、サンマルティンといった、今までよく知らなかった歴史上の人物についても学ぶことができた。


    もっとも驚いたのは、旅の友のピョートルの死。
    地雷を踏んでという悲劇。
    悲しい気持ちになった。

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    2020年06月02日
  • スリジエセンター1991【電子特典付き】

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    ネタバレ

    なんでしょうね。一言で
    善人は短命、悪人は長命
    ってところでしょうか。

    天城先生も一癖ありますが
    他の先生方と比べると
    ピュアなんでしょうね。
    世良先生も経験と歳を重ねると
    そうなるんでしょうが。

    にしても
    出てくる者共が
    みんな悪党ですね。
    善人はいないと思えば
    割り切りも早いですがね。

    さて
    続く作品を
    買い集めようかな。

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    2020年05月20日
  • スリジエセンター1991【電子特典付き】

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    ブラックペアン3作品目

    最後は泣いてしまった。

    環境次第で人は変わると気付かされた最後だった。

    国の違い、関わる人の違いで自分の人生を変えていける
    天城先生、世良先生に教わった気がしました。

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    2020年04月18日
  • スリジエセンター1991【電子特典付き】

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    この3部作の結末がこう来るかと思うと辛い。
    でも、世良くんが目先の権力や安定ではなく、医者としての信念や夢、圧倒的なセンスを持つ渡海先生と天城先生の影響を受け継いだことが、彼を好きになれる部分だなと思う。

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    2019年08月14日
  • フィデル誕生 ポーラースター3【電子特典付き】

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    なんて濃密な一冊!
    読んでいる間私は、20世紀をまたぐ時代のキューバに確かにいました。

    いやぁもう、おもしろかった。
    フィデルの天才っぷりが痛快爽快。
    ザマアミロと何度心の中で叫んだことか。

    1巻『ゲバラ覚醒』の巻末にある鶴田真由さんとの対談で、海堂さんは「第三部はカストロ編で、カストロが生まれてから(中略)メキシコに亡命するまでを書きます」と語っているけど、3巻の最後でフィデルはまだ19歳の学生。

    というのも、まさに今『週刊文春』で「ポーラースター外伝 フィデル!」を連載中ですが、これをいったん中断して、先にこの3巻に当たる部分を書き足したという経緯があるため。

    結果的に本書を文庫書

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    2019年06月04日
  • フィデル誕生 ポーラースター3【電子特典付き】

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    今回の主人公はカストロ。キューバと米国のつかず離れずの関係や、ルーズベルトの役割など、大変勉強になる。一方、物語としてのダイナミズムは今ひとつで、後半からは少し盛り上がってきた。本来の主人公であるゲバラの再登場に期待。

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    2019年05月17日
  • ゲバラ覚醒 ポーラースター1【電子特典付き】

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    人生迷い中の自分に、中々染みる作品。自分もふらりと旅に出てみたくなった。これからゲバラの人生が、アルゼンチンという枠にとらわれずにどう展開していくのか、続きが楽しみで仕方ない。
    実はゲバラの作品は別で接したことがあって、それが映画の「モーターサイクルダイアリーズ」。映画好きな高校の友達に勧められて観たけど、当時の自分にはさっぱり。まだ教養も、好奇心も足りなかった。
    今は歴史的側面と地理的側面、両方に興味を持って読めている。今の自分には、南米は余りに未知。マチュピチュまで出てくるとは思わなかった。
    そして当然、海堂尊の作品ということも読み始めるインセンティブになったわけだが、ゲバラも医師という共

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    2019年03月31日
  • ジーン・ワルツ(新潮文庫)【電子特典付き】

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    不妊治療をテーマにした作品。
    途中から代理母の問題をはらんでいるのだな…と読めるのだけれど、落としどころが全くわからない。

    「因果律はすべての事象が明らかになった時には、あるべき場所に還っていくものなのね」

    作品中何度か登場するセリフですが、最後の最後に事象が明らかになった時、主人公の敷いてきた伏線に空恐ろしさを感じます。

    ちょっと前に読んだ同作者の『医学のたまご』の登場人物と繋がってきます。彼の作品は、登場人物がシンクロしているなぁ。

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    2019年02月12日