海堂尊のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
いるかさんのお薦め本です。
いるかさんありがとうございます。独特の世界観の作品を堪能しました。
医療界を震撼させたバチスタ・スキャンダルから1年半。東城大学の劣等医学生、天馬大吉はある日、幼なじみの記者、別宮葉子から奇妙な依頼を受けた。
碧翠院桜宮病院に潜入してほしい。
終末医療の先端施設として注目を集めるこの病院には黒い噂が絶えなかったのだ。やがて潜入した天馬の前で患者が次々と不自然な死を遂げる!
天馬、そして厚生労働省からの刺客、白鳥らが秘された桜宮の闇に迫る。傑作医療ミステリ。ー文庫うらすじより
独特の世界観のある作品だと思いました。
でんでん虫の形をした螺鈿の館。
桜宮病院。
次々と死んでいく患者たち。
そしてやけどを負い患者となり入院した天馬も1週間が経ったその時、死んでしまうのかとハラハラしました。
桜宮病院の小百合とすみれという美人双生児姉妹。
そしてもう一人。死して永遠に生き続ける姉の葵。
死の匂いのただよう螺鈿の迷宮。
横溝正史を思い浮かべました。
解説の吉野仁さんは、エドガー・アラン・ポーの『アッツシャー家の崩壊』だとおっしゃっていますが。
滅びゆく館の香り。
そしてこれは巻き込まれたのだとばかり思っていた天馬自身の物語でもあったのです。 -
Posted by ブクログ
チェ・ゲバラの青年期が、南米の国々の歴史や文化の描写とともに描かれる。
ゲバラを英雄視しすぎて、フィクションらしい場面はあった。
しかし、著者は約200冊にもわたる参考文献をあげている。
著者のゲバラや描かれる南米の国々への知識は、膨大で、現実に基づくものであるだろう。
日本では、ゲバラや南米の歴史はあまり知られていない。
それらを知ってもらうとっかかりとして、著者はフィクションを交え、より面白く、より人に手に取ってもらえそうなこの小説を描いたのではないか。
そのため、この本はゲバラや南米の現実を知りたいマニアには向かない。しかし、初心者や南米の文化を感じたいという方には大変参考になり、また興味深い作品である。
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Posted by ブクログ
中高生向けに書かれたとは知らず、表紙のヨシタケシンスケさんのイラストにつられ、久々に海堂尊さんの小説を読んでみた。
中学生が主人公の、約半年間の物語。
12の章から成り立っていて、各章には主人公の父の一言が10、残りの2つは、大学教授の一言と、主人公の一言がタイトルとしてつけられていた。
このタイトル、ほとんど自己啓発本。
目次を読み返すだけで、より良く生きるためのヒントになっている気がした。
手帳に書き出しておこうかな。
最終12章、大学教授の悪を退治しようと頑張る中学生、大人の対応で、ソフトランディングさせた大学院生、そしてメールでしか登場しないパパの優しさに目頭が熱くなった。
あとがきに書かれた海堂尊さんの思いもこの作品の一部なので、ちゃんと読んでほしいと思った。
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Posted by ブクログ
なんて濃密な一冊!
読んでいる間私は、20世紀をまたぐ時代のキューバに確かにいました。
いやぁもう、おもしろかった。
フィデルの天才っぷりが痛快爽快。
ザマアミロと何度心の中で叫んだことか。
1巻『ゲバラ覚醒』の巻末にある鶴田真由さんとの対談で、海堂さんは「第三部はカストロ編で、カストロが生まれてから(中略)メキシコに亡命するまでを書きます」と語っているけど、3巻の最後でフィデルはまだ19歳の学生。
というのも、まさに今『週刊文春』で「ポーラースター外伝 フィデル!」を連載中ですが、これをいったん中断して、先にこの3巻に当たる部分を書き足したという経緯があるため。
結果的に本書を文庫書き下ろしという形で読めた私は、すごく得した気分であります。
この先まだまだこのシリーズを読んでいけそうなのでうれしい!
続きを早く読みたいけど、じっくり取り組んでいただきたいので、気長に楽しみにお待ちしております。