【感想・ネタバレ】ナニワ・モンスター(新潮文庫)【電子特典付き】のレビュー

あらすじ

浪速府で発生した新型インフルエンザ「キャメル」。致死率の低いウイルスにもかかわらず、報道は過熱の一途を辿り、政府はナニワの経済封鎖を決定する。壊滅的な打撃を受ける関西圏。その裏には霞が関が仕掛けた巨大な陰謀が蠢いていた――。風雲児・村雨弘毅(ドラゴン)府知事、特捜部のエース・鎌形雅史(カマイタチ)、大法螺吹き(スカラムーシュ)・彦根新吾。怪物達は、この事態にどう動く……。海堂サーガ、新章開幕。※【電子版あとがき】をはじめ、ストーリー上の出来事が一目でわかる【桜宮年表】や【作品相関図】、小説・ノンフィクション作品の【海堂尊・全著作リスト】、小説作品の【「桜宮サーガ」年代順リスト】など数々の電子版特典を巻末に収録!

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

素晴らしい夢物語だ。面白い。こんな発想ができるならば、夢想したくなる気持ちも分かる。 
彦根が絡むとこうも物語が面白くなる。 
正直言って震える面白さ。 
私もこんな夢想してみたいなぁ。 さぞかし楽しいことだろう。

1
2016年12月08日

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10年ほど前の話なのに、まるでコロナ禍の今を予言していたかのような内容に驚愕です。
新型インフルエンザの流行、経済封鎖にPCR検査まで。今読むと、すごく内容が理解できて面白いです。中編〜後編になると、霞が関、浪速府の政治の話になり、どうしてウイルスと関係してくるのかと、こっちもこっちでハラハラします。今だから読むと面白い、オススメできる本です。

0
2021年05月14日

Posted by ブクログ

久しぶりに海堂尊さんの作品を読みました。大変面白かったです。この作品がコロナ前と言うのには流石に驚きです‼️医療、官僚、政治家、中々現実味ありましたね。正直、私も今のままでこの国が良いとは思いませんが作者が理想とする社会、国を見たい気がします。

0
2024年08月02日

Posted by ブクログ

 コロナ前に読み、コロナ禍で真っ先に本書を思い出したが、実際に下地となったのは2009年の新型インフルエンザ騒動だったとのこと。どちらにせよ解説によると、近未来を予言したような内容も散見されたらしい。本書ですっかり村雨府知事ファンになったのだが、その後「日本三分の計」はどうなったのだろうか。桜宮サーガも読み進めなきゃいけないし忙しい。1つのシリーズを続けて読めない飽き性の性格をもう少し直したい。

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2023年09月30日

Posted by ブクログ

大筋では、無理筋な展開な気もしたけれど、エンタメとして、海堂ワールドのキャラクターが跋扈する姿がただただ面白い。
彦根先生が大活躍で、バチスタシリーズとは違った面白さがある。

0
2023年07月19日

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新しいインフルエンザを軸に行政、医療の話に広がり面白く読み進ました。
登場人物たちにも魅力があって続きがよみたくなりました。

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2022年02月03日

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あらすじを知らずに海堂作品を読み進めてる流れで読んだけど、最初の方はコロナ禍の現状と重なるところが多すぎて本当に驚いた。
イノセントゲリラの時から、彦根先生絡みのお話は小難しいという印象あり、こちらも個人的には例外ではなかった。

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2021年02月02日

Posted by ブクログ

先々週の京都新聞書評欄(#津田大介)で見つけて購入。
十年前に書かれた小説なのだが、第1部で描かれる政府や厚労省、地元医師会の様子などは、この春の出来事のルポルタージュのようでさえある。
続編を一緒に買わなかったことが悔やまれる…。

0
2020年08月19日

Posted by ブクログ

帯には新たな海堂サーガの始まりと書いてあったが、桜宮サーガの一角を占める作品だと思う。新型インフルエンザが流行った頃、ウチの子が季節性インフルに罹患したために、親である私が1週間職場出禁になったことを思い出した。民衆の過剰反応だったな~と今にして思う。そのインフル騒動と、検察庁にまつわるストーリー、日本三分の計という壮大なホラ話の3本立ての取りとめのない一冊という印象。インフルエンザパニックが厚労省の陰謀という思いで読んでいたのに……

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2017年08月29日

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ネタバレ

最近インフェルノを読んだので、あぁぁ~…と。
ウィルスは地球の抗ヒト薬剤のあたりね。
まぁあんなに栄えていたという痕跡の残る恐竜だって滅びたんだから、人類だっていつかは滅びるんだろうなぁって気はしたりも。
スカラムーシュがこんなところで活躍してて吃驚。
モヒカン君はいいキャラだったなぁ。

0
2016年10月28日

Posted by ブクログ

暫く前に買ったが、医療ミステリでなく、桜宮サーガじゃなさそうだし、と一寸置いておいた本。
読み始めると、流石、海堂先生はグイグイ来るねえ。
そんなカッコ付けの台詞を云う奴なんて居ないよとか、テレビドラマで「はい、カット」という声が聞こえてくるような場面展開だなとか思うんだけど、この過剰性は堪らない。

冒頭は浪速の町病院が舞台。地域医療を報われない貢献で支えてきたと褒め称えつつ、患者のカルテを抱え込む後進性を非難する。その視線は常に方向性を変える。
いつもにようにいつものメンバーがすぐ揃って、あっという間のトップモードということはないが、面白さが次々重なってくる海堂先生の語り口を堪能した。

検察庁特捜部の一匹狼。異色の府知事、厚生省から逸れた検疫官、登場する面々が一癖も二癖もあって、彼らの絡みが舞台劇のように展開していく。但し、彦根のことはそんなに印象に残ってなかったので、そんなにトンデモナイ奴だったっけという印象。イノセントゲリラを見返した方がいいか。
最後の終結部も見事だけど、この後はどうなるのかな。村雨は鎌形と彦根のどちらを選択するのか。これは桜宮サーガと別筋で続くのかな。

海堂先生にはアナキスト的思想があるんだな。底が知れない処があると改めて思った。

0
2015年07月25日

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ネタバレ

部ごとに主人公が違うのが斬新だった。
ただ、キャメルについてもう少し詳細に描いてほしかった部分はある。
彦根に魅せられた。相変わらず素敵。日本三分の計のとことか。
今作だけでは消化不良感があるので、次回作が楽しみ

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2015年03月04日

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第一章 キャメル
関西最大の都市浪速府で新型インフルエンザの国内初の発症が報告される
この章は、コロナ禍に入る初期と状況がとても似ていて(実際は2009年のインフルエンザがモデル)当時としては近未来的な状況を面白く読みました
が、政府の発表するインフルエンザの情報が操作されているものである事を地元の医師は見抜きます
第二章 カマイタチ
この章では、なぜ情報が操作されて浪速府が経済的に孤立させられたか、その原因となった浪速地検特捜部の活動の章となります
カマイタチは、特捜部エースの別称
で、ここが複雑でわからない
突然登場人物がわらわら
「田口白鳥シリーズ」を継承しているらしく、その辺りを知っていたらもう少し理解できたのかも
第三章ドラゴン 終章
作者さんが目指したい医療制度、ひいては日本三分の計という日本統治システム、について書いているんだろうなーという程度にしかわからなかった
一冊で表現するには詰め込みすぎなのかな

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2024年07月13日

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第三部は不要。
「認識されない事実は存在しない」と
序章で言っているように、カジノとお笑いで浪速府の独立は有り得ない。海堂は医者でしか無い

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2022年12月26日

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ネタバレ

2009年の豚インフルエンザ流行を元に書かれた小説とのことだが、
現在のコロナ禍の中で読んでいると色々と考えさせられるものがある。

個人的にはキャメルの話をもっと掘り下げたものが読んでみたかった。
この後「アリアドネの弾丸」に続くとのこと。

マスコミや呑気な一般人にいらいらしてしまった。
本筋とは関係無いが、緊急事態宣言中で空いているからと遊園地へ来て
お金がもったいないとジュースも買い与えず子供を『放し飼い』する親が
コロナ禍中でもいたなぁと思った。

歴史は繰り返し、多くの人は忘れるからこそ
過去の事件を元に執筆した小説がまるで未来予知のようになっているのが
興味深い反面人間の駄目さ加減を改めて自覚させられる。

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2021年10月06日

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読み漏らしていた海堂作品。もう10年以上前の作品なのに、コロナ禍の今パンデミックの描写を読むと、古さを感じない。政治と行政のありさまは小説の中でも現実も変わらない。「医療と司法の綱の引き合い」ってのは海堂作品のテーマの一つ。作品を通していろいろな提言がなされるわけだけど、どうもピンと来ない。作品は痛快なんだけどね。

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2021年05月08日

Posted by ブクログ

舞台を大阪らしき仮想都市に変えても医療行政への問題提起は健在。本書で提起される日本三分割案は橋下元知事がぶち上げた大阪都構想を更に発展させたようなものですが、経済規模がヨーロッパの中規模国と変わらないのならあながち夢物語でもない気がした。
前半に大活躍した本田女史があまりに呆気なくお役御免になったのは不完全燃焼でした。次作にでも再登場するのかな?

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2019年12月02日

Posted by ブクログ

海堂作品はバチスタシリーズから好きだけど、医療を読みたいと思って読み始めたからか、やっぱりこの手の内容は面白いと思えないなー。バチスタシリーズも途中から医療よりも行政とかをクローズアップし始めちゃって挫折したもの。

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2019年01月10日

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「医療による、司直制御」を掲げ「日本3分の計」構想を打ち立てる彦根。海堂ワールドは、私にとっては医療現場は馴染みがあって理解しやすいのですが、彦根が登場すると、政治や法律も絡み難解に... 作者の知識の広さを感じさせられます。私たちは、官僚や政治家、そしてマスコミによって意図的に操られた情報の中で生活しているんだと実感しました。メタボの話には思わず絶句でした。

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2018年12月12日

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インフル騒動、検察庁による厚生省のがさ入れ、日本三分の計の3部構成。3つの部のつながりが細くてバラバラな感じがしたし、結末らしい結末がなくて残念。彦根がどういう人物で、心の底で何を考えているのかよくわからない。続きである「スカラムーシュ・ムーン」に期待したい。

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2018年10月19日

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ネタバレ

三部制から成るんだけど、もうちょい色々絡めて欲しいかな。縦割りすぎて、あの件まだ?あの人の話は?みたいな事になる。
しかも、登場人物が頭良すぎて、難しい言葉を使うから全く理解出来ない。海堂さんは読み手の気持ちを考えてんのかな?好きな作家さんだけど、今回のはちょっとね。。
再読、おススメは無し。

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2017年12月14日

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残り半分から一気に物語にひきこまれました。
まるで寸劇のように大げさな展開についつい引き込まれてしまいまし。
一連のチームバチスタの話に登場する人物も多く登場する本作。
すっかり、世界観に没頭してしまいました。
わざとらしいと分かっている演出にやられます。

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2016年05月22日

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パンデミックをどう防ぐか、という話かと思ったら、国の在り方にまで踏み込んでいて、自分にとってはスケールがでかくなってきました。
どうやらシリーズ物のようなので、今までの登場人物が出てきて、どう対決し、どう共闘していくのかなんてことも描かれるのかな。
このシリーズは完結しなさそうだな。

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2015年07月27日

Posted by ブクログ

久しぶりの海堂ワールド。
“桜宮サーガ”の枠を飛び出し舞台は日本全域に。

まあ面白い。
面白いんだけど……、まさしく、『“海堂ワールド”の第●章』的な様相が顕になってきた。

海堂作品を未読な人にはきっと、何がなにやら分からなすぎるのでは……?

ある程度は読んできた自分(バチスタ系4作+α、極北系2作、婦人科系2作)ですら、途中よく分からぬところがちらほらと……(笑)。

★3つ、7ポイント。
2015.06.03.古。

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2017年01月24日

Posted by ブクログ

平和な街に突如インフルエンザパニックが起きる。パンデミックものかと思いきや、途中から浪速市の政治をどうするかとか、よく分からない方向に進んでいってしまった…筋は通っているのかもしれないが、話が現実を超越しすぎててちょっとついていけなかった…

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2015年02月19日

Posted by ブクログ

パンデミックをどう抑えるか!?という話とは違い、結局は自治体の医療体制をどうするのか、
という話になっている。想像していたものと違っていた。

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2015年01月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

3つの一見関係ないストーリーが並行して進行するが、最後の最後で結びつく。その謎解きが少しあっさりしすぎているような。また、登場人物の描き方が少し浅い気がした。(白鳥も顔見世程度しか登場しないし)

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2014年12月06日

Posted by ブクログ

中盤まですごく面白くて、どうなるんだ!?とワクワクしながら読んでいたんだけど、尻すぼみだったなあ、残念。

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2014年11月29日

Posted by ブクログ

だんだん政治色が強くなってきました。続きが読みたくなります。が、テーマが壮大になりすぎてきている感も。。。エンターテインメントから教育本にもなっていますように感じました。

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2014年11月18日

Posted by ブクログ

んー!イマイチ。

政治の黒いお話。
利権が渦巻き、お役人の都合で物事は進む。
複雑に絡み合った糸がほぐれ、一つの解にたどり着く道筋は素晴らしいと思うんだけど、無理やりな感じが否めなくて、んー、イマイチ!笑

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2015年01月12日

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