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浪速府で発生した新型インフルエンザ「キャメル」。致死率の低いウイルスにもかかわらず、報道は過熱の一途を辿り、政府はナニワの経済封鎖を決定する。壊滅的な打撃を受ける関西圏。その裏には霞が関が仕掛けた巨大な陰謀が蠢いていた――。風雲児・村雨弘毅(ドラゴン)府知事、特捜部のエース・鎌形雅史(カマイタチ)、大法螺吹き(スカラムーシュ)・彦根新吾。怪物達は、この事態にどう動く……。海堂サーガ、新章開幕。※【電子版あとがき】をはじめ、ストーリー上の出来事が一目でわかる【桜宮年表】や【作品相関図】、小説・ノンフィクション作品の【海堂尊・全著作リスト】、小説作品の【「桜宮サーガ」年代順リスト】など数々の電子版特典を巻末に収録!
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Posted by ブクログ
暫く前に買ったが、医療ミステリでなく、桜宮サーガじゃなさそうだし、と一寸置いておいた本。
読み始めると、流石、海堂先生はグイグイ来るねえ。
そんなカッコ付けの台詞を云う奴なんて居ないよとか、テレビドラマで「はい、カット」という声が聞こえてくるような場面展開だなとか思うんだけど、この過剰性は堪らない。
冒頭は浪速の町病院が舞台。地域医療を報われない貢献で支えてきたと褒め称えつつ、患者のカルテを抱え込む後進性を非難する。その視線は常に方向性を変える。
いつもにようにいつものメンバーがすぐ揃って、あっという間のトップモードということはないが、面白さが次々重なってくる海堂先生の語り口を堪能した。
検察庁特捜部の一匹狼。異色の府知事、厚生省から逸れた検疫官、登場する面々が一癖も二癖もあって、彼らの絡みが舞台劇のように展開していく。但し、彦根のことはそんなに印象に残ってなかったので、そんなにトンデモナイ奴だったっけという印象。イノセントゲリラを見返した方がいいか。
最後の終結部も見事だけど、この後はどうなるのかな。村雨は鎌形と彦根のどちらを選択するのか。これは桜宮サーガと別筋で続くのかな。
海堂先生にはアナキスト的思想があるんだな。底が知れない処があると改めて思った。
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